アルケミスト

夢を旅した少年

先生の話の中に、この物語が引用されていて。
それがなんのメタファーなのか知りたくて、
居ても立ってもいられず、買って読んでみた。

 

幸福の秘密とは、世界のすべての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ

男が自分の運命を追求するのを、愛は決して引き止めはしないということを、おまえは理解しなければならない。もし彼がその追求をやめたとしたら、それは真の愛ではないからだ。大いなることばを語る愛ではないからだ。

それにもまして、愛は男が運命を追求することを決して邪魔しはしないと言った女性と出会えたことを、彼は感謝した。

今これを自分が読んだ、ということの意味も、
何かの前兆なのかもしれない。

 

もしわしの夢が実現してしまったら、これから生きてゆく理由が、なくなってしまうのではないかとこわいんだよ。

人は、自分の一番大切な夢を追求するのがこわいのです。自分はそれに値しないと感じているか、自分はそれを達成できないと感じているからです。

制限となるビリーフ。
それを手放した今、この意味がすごくよくわかる。

 

彼は本を投げすててしまった。少年はそれまで、本を開けるたびに何か大切なことを学べるという迷信を持っていたが、ここでは本は不必要な荷物だと決めたのだった。

人々は絵や言葉に気をとられて、「大いなることば」のことを忘れてしまうのがおちだった。

「学ぶ方法は一つしかない」と錬金術師は答えた。「それは行動を通してだ。おまえは必要なことはすべて、おまえの旅を通して学んでしまった。」

賢人は、この自然の世界は単なるまぼろしで、天国の写しにすぎないと言っている。この世が存在しているということは、ただ単に、完全なる世界が存在するという証拠にすぎないのだ。目に見えるものを通して、人間が霊的な教えと神の知恵の素晴らしさを理解するために、神はこの世界を作られたのだ。それが、行動を通して学ぶとわしが言ったことなのだよ。

錬金術師に会いたいと言いながら、失敗を恐れて
全く行動をしなかったイギリス人青年のようになっていないか。
いいかげんにもう、行動を通じて学ぶ時だ。

 

そして風は少年に、前兆のことばがあること、それは常に、少年の目が見落としたものを彼に教えようとしていることを、思い出させた。

これはフィールドからのメッセージ そのものだ。
常に前兆として、示唆が与えられている。
それは物語の中の話だけではなく、現実のこの世界でも。

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