30代にしておきたい17のこと

20代の自分は「10代の時に、もっとこういうことをしておけばよかった」と思うことがあった。
30代の自分は「20代の時に、もっとこういうことをしておけばよかった」と思うことがあった。
もし、このまま漫然と生きていたら、おそらくまた40になったときに、思ってしまうのだろう。
30代半ば。
40代になってから後悔するなんて、絶対にイヤだ。
今の自分が、し忘れていることは何か、
今の自分には、思いもよらない選択とは、何か
そんな疑問を持ちながら、ページをめくってみた。


この本の中で、もっとも印象に残っているのは、↓ココ


私が小さい頃、戦争を体験した叔父に、「なぜ、行ったのか」と聞いたことがあります。彼は、ただ「みんな行ったから、しかたなかったんだ」と苦しく、寂しそうに語っていました。そんなに恐ろしい戦場に、みんなが行くからという理由で行っていたのかと、ショックを受けたのを覚えています。私たちの孫の一人が、聞くでしょう。「どうして、おじいちゃんの時代は、過労死のリスクもあるのに、一日何時間も満員電車で通勤して、嫌いの仕事をやっていたの?」そう聞かれて、あなたは何と答えるでしょう?

世間で「フツー」とか「当たり前」「常識」「仕方ない」と思われていることに対して、「本当にそうなのか?」という疑問を持ち続ける勇気があるかどうか。それが、将来の命運をわけるのだろう。
●視点

・タイムマシンで、もしも20代の自分が訪ねてきたとしたら、何といわれるでしょうか?
・将来、自分が70歳になったときを想像して、30代のこを振り返ってみてください。いまの苦しい状況も、70代のあなたから見たら、ほろ苦く、そして甘い思い出になっているはずです。
・自分の生まれてきた目的は、たいていあなたがいちばん苦しかったこと、つらかったことに関係しています。

まずは時間的な俯瞰をしてみることが大切。
そうすると、自然に、迷いも不安も鎮まってくるのかもしれない。
●基本的なMind

・30代で他人の人生の研究をしていくと、40代にそれが生きてきます。
・ふだんやらないことをどんどんやってみましょう。パターンを変えることで、いままでのセルフイメージを壊すことができます。そして一度壊れたら、また新しいものにつくり換えるチャンスになります。
・どういう人と一緒にいたら、ワクワクするのか?どういう仕事をすれば、ワクワクするのか?どこに住めば、ワクワクするのか?逆にいえば、それをやらないと、やらないぶんだけ、どんどん自分の大事な部分が死んでいきます。
・人生の3パターン
a) インスピレーションベースの人生 : 静かな情熱。とても穏やかで、パワーに満ちた人生
b) モチベーションベースの人生 : たえず気合いを入れ続けなければ情熱が長続きしない。無理が出る
c) オブリゲーション(役割)ベースの人生 : ToDoListに追いかけられる人生

ほとんどの人は、おそらく c) 役割ベースの人生を生きている。自分もそうなりつつあったかも知れない。
とくに30代というのは、色々な社会的責任の中に突如として放り込まれる時期。親として、夫として、妻として、上司として…。
少数の人は、c) → b) への転換を図るけれど、息切れしてしまう。
自分は a) でありたいと思う。「ソース」に学んだことなどは、まさに a) であることの選択だと思う。
●人間関係

・自分の大好きな人と会うというのは、たいていの人にとって、運を上げるコツです。
・年齢が上がるにつれ、自分の中にある男性性、女性性の磁石が弱まっていきます。
・親は自分のシャドー(影)です。こうなりたくないという姿を嫌というほど見せてくれます。だから、そのネガティブな自分をしっかり見ておかないと、いつも何かを避けて腰が引けたまま生きるようになってしまいます。親としっかり和解して、友人としてつながりましょう。
・ビジネスで多様なプロジェクトをまわしていく力と、妻や家族と親密な関係を持つセンスは違います。自分のメンターは、何か得意で、何が苦手なのかをよく見ておくと、あなたが「違うな」と思う部分は引き継がなくて済むようになります。
・たくさんの「知り合い」の中から、どの20人とつき合うかで、あなたの人生は楽しいものにも、つまらないものにもなります。あなたがつき合いたい20人は、誰ですか?

まとめると、
1. メンターとのつき合い方
2. 親とのつき合い方
3. 大切な友人の選択
4. 好きな人のそばにいるのか
ということになる。
自分の中では、3と、家族以外の4が課題だろうなと思う。
●資産と仕事

・30代のときに、「一生食べていける資産を40代でつくれている自信」がなかったら、将来、経済的自由を得るのは難しいと思ったほうがいいと思います。・大切なのは、じつは、何かの資格を取っておくということではなく、「何があっても、これをやったら食べていける」という自信を持っているかどうかです。それさえあれば、たとえ失敗してもリスクは怖くない。
・「自分はここで骨を埋めよう」という感覚を持てるものに出合うことができた人はラッキーです。30代でその感覚が持てないと、根なし草のようになって、40代になっても何も積み上がらない人生になります。
・20代のうちは、自分の立つ場所を決めることができません。でも、30代になったら、とにかく一つ決めてみる。
・20代のときには、自分に天才的な才能が一つもないことに落ち込みます。30代では、中途半端な才能がいっぱいあることに対して落ち込むのです。
・それぞれの分野の専門家でなくとも、すべてを俯瞰して語れる人が少ないために、ワンアンドオンリーの世界をつくることができました。
・20代なら、すべての仕事はいい経験として将来につなげることができます。しかし、30代以降も嫌いな仕事を続けていては、その人の大切な部分が蝕まれていくでしょう。嫌いな仕事をずっとやることは、緩慢な自殺をしているようなものです。

“緩慢な自殺”というのは衝撃的な言葉だった。ショックだった。そう、まさに自分は緩慢な自殺から逃れたくて、前の仕事をやめたのだった。
またこれを読んで、安心できた。それは、自分の悩みというものは、自分だけのものではなく、多くの30代の共通の悩みなんだということを理解できたから。とても感謝だ。
●子ども

・「人生でいちばん後悔していることは?」という問いの答えで多いのは、「子どもとの時間をもっと持てばよかった」というものです。
・「子育てに関して、何をいちばん後悔していますか?」という問いに、ほとんどの人が口をそろえて、「もっと一緒にいる時間をつくっていればよかった」というのです。

別の場所に、二度も書かれている。
これはとっても重要なこと。
これは、私の今の人生のテーマにもなっている。
すべての30代に読んでほしい一冊だ。

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