赤ちゃんの知性を何倍にもするには

読み、算数、百科事典的知識の三つをまとめた内容。
単なる焼き直しではなく、各本には触れられていなかったマインドの部分が加筆されていて、すばらしい。日本語訳にした時に発生したであろう誤字脱字は多少目につくものの、内容としてはばらしい。
また、ドーマン法を参考にしていると予想される七田式や久保田メソッドと、その源流であるドーマン法との「違い」がみえるようになる。ドッツカードやフラッシュカードという「テクニック」だけを使うことの危険性も、よくわかるようになるはずだ。

・小さな子どもたちがほしいのは玩具ではなく道具です。
・演奏せずに盛大な拍手をもらう、スズキメソードにおける「最初のレッスン」
・胎内の赤ちゃんは、脳細胞は、1分間で約25万個の増加
・正常値よりはるかに成長の遅かった子どもが、急に同年齢児の成長率の250%の速度で成長するなどの「追いつき現象」— 機能を発揮させるプログラムでこれは可能
・人間の脳は、アメリカ国立公文書館の10倍の情報収容能力
・子育てのような重大な問題は、両親以外に任せてはいけない
・ウーマンリブの時代に「プロフェッショナル・マザー」を選択したひとたち
・世界をよりよく変えるには、制度を変えるより人間を変える方が効果的。世界でもっとも大切な資源 — 赤ちゃん
・健全な社会なら、女性が子どもを産もうと決めたときは6年間子どもと一緒にすごし、6年後には出産前の仕事に復帰できるようになるべき。6ヶ月ではない。
・母親から小さな子どもを取り上げ、そのこをやはり母親の手から取り上げられた、ほかの何十人の子どもたちと一緒にしておくのは良いことではない。
・天才は注意深い優れた聞き手でもある。彼らはあらゆることに猛烈な好奇心を示す
・この世に生きている人は誰もがフラストレーションを覚え、アグレッシブになる。その度合いは、この世界の現実と自分の理想との落差に左右される。賢さと繊細さが少ないほど、この落札に悩まされる度合いも低い。
・人間の大きさを2つの基準を使って測ることができる。
  1. フラストレーションの原因となる問題の性質と規模
  2. 問題にどう対処するか
・「無能な天才」という言葉は言語的矛盾。彼らは謝って天才と判断されただけの無能な人たち。たんなるテストの誤り。
・賢くなればなるほど、ぐずったり、泣いたり、文句を言ったり、人を叩いたり、その他いやなことはしない子になる。そんなことをする必要がなくなる。(好奇心に基づくかわいげのあるいたずらは別) 他人を尊重し、他人からも尊重されることを望むようになる。
・GIGO(Garbage in-Garbage out)は、人間でも同じ。
・たちまち使えなくなるような言葉(例えばワンワンとかブーブー)と教えることは貴重な時間の浪費
・他の誰にも、真実以外のことを子どもに教えさせてはいけない。
・あなたがこの世界で知る価値のあることをすべて子どもに教えるとき、わが子にだけでなく、自分の孫の母親あるいは父親に、孫への教え方を教えているのだということを念頭に置きましょう。
・知性のビッツカード : フラッシュ・カードと呼ばれる模造品のような室の悪いものではいけない。
・算数を学んだほうがいいのは、それが脳そのものの成長に効果があり、農が成長することによって、さらに知性が育つから。
・「ノウ・ハウ」(どうやればいいか)というテクニックより、「ノウ・ホワイ」(なぜそうするか)という原理・マインドセットを理解すべき。

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