三島由紀夫と現代
●この本を手にしたきっかけ
何かの番組で、三島由紀夫が市ヶ谷で切腹する直前に話した内容を、みた。
または、東大の安田講堂かどこかで学生に向かってしゃべっている話だったかも知れない。
それを聞いたとき、ちょっとこの人に興味を持った。
その後、仮面の告白を読んだ。
春の雪、豊饒の海、天人五衰などの四部作を読む前に、
この人が歴史的にどんなインパクトがあったのか、知っておきたくなった。
●ちょっとメモしたところ
神風連というものは目的のために手段を選ばないのではなくて、手段イコール目的、目的イコール手段、みんな神意のままだから、あらゆる政治運動における目的、手段のあいだの乖離というものはあり得ない。それは芸術における内容と形式と同じですね。
若人よ蘇れについて---
ただね、あの芝居でのぼくのいちばんのモティーフは、限界状況下における恋人同士のありかたなんですよ。恋人たちは、あさってどこどこの公園で会いましょうと言うけど、ほんとうに会えるかどうか、それはわからない。どっちかが空襲で死ぬかもしれないし、だいいち、その公園がなくなっているかもしれない。それだからこそ彼らは、私たちの恋愛は成就しているんだと考える。ところが戦争がすんだ。あさって日比谷映画で会いましょうと約束したら、その日には、ちゃんとそこで映画をやっていることはわかっている。これでは、もう恋愛はないと言う --- あそこですよ、ぼくの書きたかったのは。
確かに自分も16,7の頃、そんな恋愛を、していたようなことを、思い出した。




