愛でセックスを買う男 セックスで愛を買う女

MAN WHO BUYS SEX BY LOVE WOMAN WHO BUYS LOVE BY SEX
心理学で読み解く男女の違い
男と女はここまで違う!

有名な本の焼き直しかなと思いつつ、続けて織田さん本を読んでみた。
コンセプトは売れた本の真似だけど、それでも売れる。
それだけ多くの人が、この分野の悩みを持っているってことだろうな。

●男性的 女性的

・(女性の胸/男性の睾丸)
 右が大きい女性、男性ともに男性的能力が高い傾向があった。
 左が大きい女性、男性ともに女性的能力が高い傾向があった。
・女性の感情による情報処理はパニック時には弱点となる。パニックは「予想していなかった事態」が発生することによるものなので、あらかじめ予測がついていれば、パニックにならずにすむ。実際、パニックになりにくい女性も世の中にいる。なぜ、パニックになりにくいのかというと、事前に問題の起きる状況をシミュレートしていたり、最悪の事態についての対処法を考えているからである。女性は男性より不安になりやすいといわれている。この「不安」を感じるおかげで、色々と問題の起きる事態をシミュレートできる。「不安」を不安のままにせず向き合うことを女性は心がけるとよいだろう。

自分は女性的なのかも。
ただし、薬指の話とセットで考えると矛盾しないかどうかもチェックが必要。

●モテる秘密

・女性向けの恋愛書は様々あるが、「女性がモテるための方法」について書かれた本には、主に「男性に愛情の投資を開始させる方法」と「男性の女性に対する投資期間を長くする方法」が書いてある。
・男性が釣った魚に餌をやらないのは、男性にとって女性への投資期間が「付き合うまで」「セックスするまで」というように期限が明確になっているからである。付き合ってからは、男性にとって投資の回収期間となる。そのため、関係を続けるためにある程度は頑張るが、一生懸命、相手の心を手に入れるための努力はやらなくなってしまうのだ。
・「隙のある女性がモテる」とよくいわれる。これには、男性の「アプローチされているのではないか、という勘違い」が関係している。隙のある女性は、知らないうちに男性を「勘違い」させることによって、モテるのである。隙がない女性に対しては、よほどの想いがない限り、男性もアプローチをかけていくことはない。
  目の前(割と近く)に立つ
  会話のツッコミのタイミングなどで触れる(注…たたかれる、ではない)
  並んで座る時に、肩と肩が触れ合う
  8秒以上目を見て話をする(男性は8秒以上見られるとドキドキする)
  「これちょうだい」と、男性の飲み物をもらい飲みする(間接キス)

恋愛書をメタな視点でみるのは、おもしろい。
またこれは、マーケティングとかセールスに一部応用できそう。

●LoveとLike

・ラブにあってライクにない要素は3つあると言われている。
1.「一緒にいたい」という気持ちが存在すること
2.「相手のために犠牲を払うことができる」ということ
3.「独り占めしたい」という気持ちが出ていること

勘違いさせるのはいいけれど、
LoveとLikeを勘違いしないように注意。

●男女それぞれが求めているもの

・男性は結果を褒められるとうれしい。
 女性はプロセスを褒められるとうれしい。
・女性は自分の要望を伝える時に、疑問形をよく使用する。質問をすることによって、「じゃあ、○○しようか」と、相手の合意を取りつけようとするのだ。
「ちょっと寒くない?」→「そうだね。暖房つけようか」
「足疲れてない?」→「そうだね。どこか喫茶店にでも入って休もうか」
・男性諸氏には、次のように考えてもらいたい。上司と一緒に居酒屋に来ている-。自分は、そろそろ帰りたい。そんな時、上司に対してこのように言わないだろうか?「そろそろ帰らないと、奥さんが心配しませんか?」と。
・不幸自慢は女性に対してやってはいけない。「たいしたことないって、どういうこと! 私の悩みは深いんだから!」と反感を買うことになる。女性は「共感」を重視する生き物だからだ。「たいしたことない」という言葉は共感ではないので、女性にとって突き放された言葉に感じる。冗談でも言わないことだ。
・悩みが解決したのであれば話しておいたほうがよい。例え女性がわからない内容の悩みであっても、だ。悩み始めた背景、悩んでいた時の状況、そして悩みが解決するまでのあらすじを話していくことで、女性はそれぞれの状態を理解していくことになる。そして、男性の悩みのプロセスを追いかけることで、女性も一緒に悩みに立ち向かったような気持ちになり、より一層二人の絆も深まる。

このあたりは他でもよく読む基本原則だけど、
とくに、飲み屋での上司との会話は、とてもわかりやすかった。
確かにそう考えると、女性の気持ちもよくわかる。

●マーケティングへの応用

・袋とじ→スケスケ&チラチラは、男性の本能を刺激する最強の組み合わせといえるだろう。ここまで男性を熱くする袋とじだが、女性にとっては、たいして効果がない。女性の雑誌を見てみても、袋とじは少ないと言える。むしろ多いのは「付録」である。こういう付録に女性は弱い。というのも、女性は「お得感」があると満足するからである。女性は、男性ほど情報の重み付けを行わない。そのため、一つの大きなうれしいことよりも、小さな喜びがたくさんあるほうが満足しやすいのだ。
・男心をくすぐるのはスケスケ&チラチラ
 女心をくすぐるのはおトク感と小さな喜び。
・男性向けのインテリア雑誌では直線が使われるデザインが多く用いられ、女性向けのインテリア雑誌では曲線が使われているデザインが多い。また、手書き文字も非常に効果が高い。女性客が多いイタリアンレストランの店頭に、必ずと言っていいほど、手書き文字で本日のメニューをチョークで書いた黒板が置かれているのも、そのためだ。
・クチコミ→女性と男性とでは発生する仕組みが違っている。
・女性がクチコミを行うのは、「気持ちを共有したい」という思いからである。ちょっとしたワクワク感や幸せ感を女性は人と共有したいと思う。そこから女性のクチコミは始まる。また女性は「こういう感じがすごくいい」という表現で自慢するので、「わかりやすく伝えやすいテーマ」を作っておくとクチコミされやすい。
・男性のクチコミの原動力は「自慢」である。男性は、すごい知識や新しいものなどを持っている時に、人にそのことを話したくなる。男性の自慢を引き起こすには、「他に類を見ない性能」や「目新しい機能」をウリにするといい。
・女性にレアもの商法は、それほど通じない。ただ、女性は、買い物という行為自体が好きである。とくに趣味のもの(服や雑貨)を買う時、女性は快感さえ覚える。男性が快感を覚えるのは、あくまでも「儲けた時」とか「成果が生まれた時」。いわゆる「獲物を勝ち取った時」だ。

マーケティングを行うときに、
男性である自分の狭い視点だけで考えてしまうと失敗する。
よくよく理解しておかなければ。

●その他

・子どもを産んだ女性は、父親との仲が復活する。子供ができることで同族のにおいが好きになった女性は必然的に、父親のにおいも好きになるのだ。以前のように。数年、人によっては十数年のときを経て、父と娘がようやく仲良くなれるのである。
・同性は性格重視の評価になり、異性は外見重視の評価になる。なぜ、異性相手は外見重視になるのかというと、異性の性格がわかりづらいことが関係している。人間は他人を評価する時「自分のわかる範囲」でレベル分けをする。初対面の相手についての判断が外見に偏るのは、相手の内面が見えづらいからである。

この同族のにおいの話は、黒川伊保子さんの書いたものとあわせて理解したい。
7年周期で云々というやつ。

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