一瞬で信じこませる話術 コールドリーディング

強力すぎて表に出てこなかった!
“裏”コミュニケーション心理術が発上陸!
なぜ、占い師は信用されるのか?

コールドリーディングは、誰かに使うためと言うよりも、
自分自身の潜在意識に対して使うというのが、よさそうだなと思ってます。
もちろん悪用はダメ。
コールドリーディングに関する本は何冊か読んでいたけれど、
石井氏の原点だということで、改めて手にとってみた。

●騙される理由と、騙しの誘導

・どうかしているから信じてしまったのではありません。「そのウソが本当であって欲しいから」信じてしまったのです。どんな時代においても、どんなシチュエーションにあっても、騙される人は「そのウソを信じたい」と、心のどこかで強く思っているのです。
・「あなたは少し人に対して心を閉じてしまっているところがある。でもそれはもったいないことだね。あなたは本当はずっと愛情深いし、人を楽しい気持ちにさせる魅力を持っているのに、それをまだ出し切れていない」→あなたはコールドリーダーに対して、無意識のうちに心を開きやすいモードになってしまうのです。
・人は誰でも、「自分は平均よりは上だ」と心の中では思っているものなのです。コールドリーダーは人間のこの心理をよく知っています。

すべての本質はここにあると思う。
人の心を理解するということは、人の欲求とエゴを理解すること。
そしてその上で、それとどう接するか。
悪用をする人も、善用する人も同じ。
まず人の欲望について深く学ぶこと。
そのために、自分の中のどろどろの欲望と正対し認めること。
可能ななら、さらに犯罪心理学を理解すること。
そうすると、きっとすべてのコミュニケーションは
「見える」ようになる。

●日常生活への応用

・誰もあなたの商品になど関心はありません。相手が関心を持っているのは相手自身なのです。つまり、相手の話、相手の会社の話をさせれば、身を乗り出してあなたのセールスに巻き込まれてきます。自分のこと、自分の仕事のこと、自分の会社のこと。そういう話を人はしたくてしかたないのです。
・グループに対するプレゼンやスピーチでは、(セレクティブメモリの効果を考えて、アンビバレントな)必ず両面から表現すること – あることを言ったら、必ずその対極についても言及すること。シンプルですが、これによってグループ全体を効率的に巻き込むことができるのです。

暗記するのではなくて、その原理を知っておけば、
あらゆるシーンに応用できる。
それこそ、どんなシーンでも。

●アンビバレンス

・誰の中にもあるこの二面性が、コールドリーディングの効果を支えています。要するに、「相反する二つの面からその人を評価すれば、必ずヒットする」ということです。
・人は、表に出さない自分の苦しみや矛盾を理解してくれる誰かが現れてくれるのを求めているものです。だから、いつもは隠している内面的なことを吐露してしまう。相談者自らが、コールドリーダーに情報を与えてしまうのです。

とくに女性をだます男性や、
霊感商法をする人は、このあたりをよく理解している。

●ほとんどの人に効くストックスピールのフレーズ例(誰にでもあてはまる)

・あなたのこれまでの人生は、もらうより与えることの方が多かったですね
・最近、以前よりは食べる量が減ったのに、少し太りやすくなってきましたね
・あなたは、どんなに頑張っても本当の悪人にはなれない人です
・あなたは、決して騙されやすい人ではないけれども、未来のこともオープンな気持ちで接することができる人です
・あなたは、自分に対して厳しすぎるところがある
・信じていた人に裏切られたことがありますね。それからは以前よりも人との接し方に慎重になりましたね
・あなたは、今、誰かに嫉妬されているみたいですね。心当たりがありますか?
・今、あなたは経済的な問題を抱えていますが、決して対処できないほど大きなものではありません

●サトルネガティブのフレーズ例(はったり)

サトルネガティブは首を傾げながら「どうもよくわからないんだけれども」という雰囲気でいうところがポイントです。
・~ではありませんよね?
・人からは~と言われませんか?
・~には心当たりはないですよね?
・~というのはあなたのことではないですよね?
・~というのは私の気のせいかなぁ…
・~ということは今までないですよね?
・~ということは気づいていないですよね?

●サトルクエスチョン(実は推理)

・初対面の人と会ったら、まずその人のネクタイの結び目を見る習慣をつけてください。コールドリーダーは、相談者のしぐさから彼が右利きであることを観察していたとします。にもかかわらずネクタイの結び目の三角が左手の方向に傾いていたとしましょう。この矛盾は、つまり「誰か別の人にネクタイを結んでもらった」ということを意味しています。→「ははは、あなたはいまどき珍ししい亭主関白ですな。奥さんがあなたのネクタイを結んでくれている映像が見えましたよ」
・最も大切なことは、コールドリーダーは、「相談者がその体験を思い出す前に、その体験を読み取っていた。ただ、イメージがぼやけていたから確認したのだ」という態度を取っていることです。これによって、「思い当たることはありませんか?」という質問が、情報を引き出すためのトリックであることを悟られにくくしているのです。
・ミディアム : リーディングのあいまいさをミディアムのせいにできるということです。それによって、ミディアムを解釈するプロセスに、相談者を巻き込むことが自然になります。相談者が思いつくことがまったくなかった場合でも、それは「相談者が自分の体験とカードを結びつけることができなかった」ということに過ぎません。ミディアムもコールドリーダーも、その信憑性を失うことはないのです。
・人は友達を選ぶときに、まるで鏡写しのように自分と反対の属性を持つ相手を選びます。無意識的に自分の性質の偏りのバランスを取ろうとするのです。ある人の親友を描写するには、その人とまったく反対の性格や容姿を描写すればいいのです。
・その人の心の中にある「人からこう見られたい」というこの願望が、実は、「そのペットが好きな理由」に乗っかって浮かび上がりやすくなるのです。これは、コールドリーダーにはよく知られている小技です。相手がペットを飼っていなかったとしたら、「飼うとしたら何を選びますか?」と聞いて、その理由を引き出せばいい。
・二番目に好きなペットの理由として挙げることは、その人が「パートナーに求めるもの」なのです。

すべてにはタネがある。
それを神格化するのかテクニックとしてとらえるのかで、大きく違ってくる。
神格化して騙される人というのは、すがりたい人。
テクニックとしてとらえる人は、自分でなんとかしようと思う人なのかも知れない。
サトルクエスチョン、とりわけミディアムを使う方法というのは、
それを自分で自分に対して使うことで、
潜在意識の意識化のツールとして使えそう。

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