アインシュタインファクター

以前は「頭脳の果て」というタイトルで出版されていました。
それがリライトされてこの本になったのがこれ。


実は、私も、ここに紹介されているイメージ・ストリーミングやモデル・シンキング、ダヴィンチの原理の一部はそういう名前であるとは意識せずに、ごく普通に使っていた。
この本は、今まで無意識にやっていたそれの意味と価値、そしてさらなる活用アイデアを与えてくれた。とても感謝している。教科書として何度も読み返すべき本。
神田さんのフォトリーディングやジーニアスコードは、これを元にしているらしい。もちろん、ラーニングソリューションズに行って、その「場」の力を借りることはとてもすばらしいこと。しかしお金に余裕のない人や、その本質を直感的に理解できる人は、この本をテキストにしてもよいはず。
そもそも、明晰夢に関するテクニックや、モデルシンキング、潜水反応を活用する酸素のコントロールなどのいくつかは、密教的な瞑想そのままだ。その世界に親しんでいる人ならすぐに理解できるはず。
またこの本で驚いたのは、子育てや学習法について考えたときに、その価値を理解して興味を持っていた3つメソッドが、この中で触れられていたこと。
・モンテッソーリ
・七田式
・公文式
・スピードラーニング
そのほか、後半部分の子育てのところの記述は興味深いものが多数あった。
例えば「ピアノ・ゲーム」などは、自分の子どもとさっそく遊んでみたい。
■メモしたところ
・共感覚反応を刺激する、フランス印象派音楽やクラシック(1750年~1825年のものに限る)、モダンジャズ
・天才の徴候の一つとして、彼らは幼いときから日記や詩、友人や家族に宛てた手紙などで自分の考えや気持ちを雄弁に語る傾向がある
・幼児に自由な行動をさせることの重要性 = 手-目の回路のフィードバック
・私たちのうちで最低でも25%の人に実際に経験していないことを実験的に覚えさせることは簡単
・映画の観客はなぜスクリーンの中の人物の動きをスムーズに、まるで本当にそこで動いているかのように感じるのか私たちの脳は、混乱した近くの流れによってバランスを失いそうになるとつねに、それらを最もシンプルなゲシュタルト(経験の全体的統一)や有効な情報を解釈できるパターンに整理して安定させようとする
・あなたのシンボルを正確に解読できるのは、あなたしかいない
・私たち人間の繊細な能力には、自分自身というよりは、人類全体のニーズに対して敏感に反応するというルールがあるのでしょう
・もし、電気理論について完全に理解するまで、誰も電気のスイッチをつけようとしなかったなら、私たちの生活はどうなっていたでしょう。
・アインシュタインは音速について尋ねられ、次のように答えています。「そんなことは知らない。私は、百科事典を調べれば簡単にわかるようなことで自分の記憶をいっぱいにしたくはないから」
・血液中の二酸化炭素が増加すると、私たちの体はそれを酸素の在庫が減ってきていると解釈する。→ 頚動脈が大きく開きより多くの血液を脳に運ぶ
・精神障害は往々にして、より高度な思考レベルに移るための衝撃的な突破口
・7歳以前に音楽のレッスンを受け始めたプロのミュージシャンは、10歳以上から始めた人とは脳が全然違う
・まず最初は妊娠8週目から13週目まで、二度目は出産10週間前から2歳まで続き、この間に神経間のほとんどの内部接続が作られます。そして最後は二歳から五歳の間に脳は完成時の90%までに成長します。
・心の境界線 = アイディアを素直に吸収したり加速学習をするにおいては、あまり好ましいものではありません。
・大人が子どもにくどいほど言うフレーズとして「食べ物で遊んではいけない!」があります。
・バロック音楽には睡眠学習と同じく、人々に情報を効果的に吸収させる作用がある
・バロック音楽をBGMに流しながら、外国語のフレーズなどの情報を4秒のインターバルを入れて聞かせる
・妊娠中のダイエットも禁物です。脂肪が分解されると、それまでそこに保存されていたトキシンが、血液中に溶け込み、胎児にそのまま入っていきます。ましてやドラッグ、アルコール、タバコ、コーヒーなどは言うまでもありません。医師の中にはたまになら大丈夫という人もいますが、それは子どもに大きな害はないだろうという意味であって、知力の成長に大きな影響を及ぼすのは間違いないのです。

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