じゃあ言うけど、それくらいの男の気持ちがわからないようでは一生幸せになれないってことよ。


恋愛本読むの久しぶり。
もう恋愛をするような年齢ではないのだけど、
売り手と顧客との関係という観点で読んでみたら、とても興味深かった。


●男女の違い

・男は「好きだ」と嘘をつく 女は「嫌い」と嘘をつく
・男は理屈で女の感情をねじ伏せようとする 女は感情で男の理屈をねじ伏せようとする
・女が言う『大丈夫』は(本当は)『大丈夫じゃない』というより『大丈夫じゃないけどお前はそれに気付くな』の方がなんとなくしっくりくるなぁ。

あなたのために、という言葉を多用するセールスほど、実は売りたいという下心に基づく嘘のことが多いし、
既存客から受けるクレームは、本当の決別ではなくて、期待の裏返しだととらえる。
またセールスは、顧客の感情と向き合うべきものであって、商品スペックとかの理屈で論破する類のものではない。
顧客が何かに困っているとしても、まず信頼関係こそが大切。
それがない人に心配されても迷惑になることもある。
●オス化

・オス化することによって男性から受け入れられない理由を自分に与え、「男性から受け入れられないのはオス化しているからだ」と自分に言い訳をする心理が働いているんですね。つまり、女である自分を男性から受け入れてもらえないかもしれないという恐怖感から、あえてオス化して女である部分をかくしているわなんです。この症状の大元にあるのは”もっと男性から受け入れられたい”という欲求ですので、オス化した女子ほど逆に男性の目を気にしている傾向があります。
・過去の失恋から自分の女性である部分に自信をなくし、好きな人に女性として見られたい反面、「女性として見られなかったらどうしよう」という不安から生じている恐怖心なんですね。ですので、好きな人と接しているときほど自分の女性である部分を隠してしまい、異性としてではなく、同じ人間同士として接してしまうわけなんです。これはサバサバしている女性に多いケースでもあります。多くの場合、自分の女性らしさを隠すために身に付けた自己防衛のためのサバサバですから、”サバ女”ほど恋愛に関しては消極的で臆病だったりするものです。

女性性を遠ざけているような人は、自信がなかったり、傷を負っていたりするということ。
「どうせ私なんか」求められるにふさわしくない と逃げている状態。
ナンパにたとえてみればわかりやすいけど、セールスの相手にされないような層の顧客というのも、
実は声をかけて欲しいと思っている可能性があるということか。
●選び方

・顔や性格で好きになれる人を選んでしまうと、この先広がるであろう人間関係の中から必ずそれを上回る人が出てきます。心の底から本当に好きになった人というのは、この人よりカッコいい人はたくさんいる、この人より優しい人はたくさんいる、でもこの人はこの人しかいない。という存在のものを肯定するような好意を持たせてくれる人なんですね。
・繰り返しますが、好きになれる人を選んで好きになった人より、「なんで好きになってしまったのか意味がわからない人」の方が、結果的に長くお付き合いできる人になるんですよ。ですから、顔か性格かで悩んでいる時点でその相手は”本当に好きになった人”ではなく、幸せな恋愛ができる相手とは程遠い可能性が高いんですね。
・好きな理由なんて条件付きの愛情でして、理由のない感情ほど無条件の愛情ですから、条件付きの愛情は脆く、無条件の愛情はなかなかしぶとい愛情なんですよ。優しいから好きなわけではなく、好きだから優しさが沁みるんです。カッコいいから好きなわけではなく、好きだからカッコよく見えてしまうんです。面白いから好きなわけではなく、好きだからどんなにつまらないことでも一緒に笑い合えるんです。
・価値観は合わせるものではなく、許し合うものなんですよ。その違いをどこまで許せるのかが「愛情の深さ」なんですよ。

これは天職の見つけ方にも通じる話だなと思った。
なんでこんな仕事を選んでしまったのかわからないけどいつの間にかやっていた というのが理想かも知れない。
また顧客に選んでもらう立場としての観点では、
顧客はファンになれば理由なく買ってくれるという話としても考えられる。
必ずしも、最強の品質とか学者などの権威からの裏付けとか、資格とか、そういうものが必要なわけではなくて、
ストーリーに共感して、ちょっとまだいけてない部分、成長の余地がある部分もわかちあって、
顧客と一緒に成長していけるような関係を築いていくというのも、ありだということ。
最近活発になっている、主婦の草の根のコンサル起業なんかは、みんなこの手の関係なんじゃないだろうか。
●モテの理由

・男は自分より充実している女性には引け目を感じてしまうものです。ですから独り身で充実しているときというのは、いい男しか寄ってこないものなんですよ。
・どんな仕事をしているのか? ということが男の将来性を測るものではなく、どんな志で仕事をしているのか? ということが男の将来性を測るものなんです。

これは、ちょっと変則的なというか逆の見方ができる。
売りやすい人というのは、何かに悩んでいる人、何かについて自尊心とかセルフイメージが下がっている人だということだし、
充実して満足している人には、かなり付加価値の高い、高品質のものを提供することが求められるということ。
富裕層マーケティングをやるなら、それぐらいの覚悟とか、売り手側の自信が必要になる。
また、二行目の方は、これは起業家のマインドセットとしても重要。
顧客に選んでもらう為には、今の座標ではなくて、その人がもっているベクトルが重要。
どんな志で起業したのか。どんなビジョンをもっているのか。それが全てだ。
それに共感してもらえたら、おそらく顧客はみんな買ってくれる。顧客に育ててもらえる。
●浮気・倦怠期

・男のモテ期は彼女とうまくいっているときに訪れるのだそうで。女のモテ期は彼氏とうまくいっていないときに訪れるのだそうで。
・男女共見事に、”モテ期=浮気するタイミング”と一致するんですよ。
・女はいい男よりも、自分がいい女だと思わせてくれる男に惚れやすい生き物ですから、男性は女性をいつまでも女として扱い、女性はいつまでも女として扱ってもらえるような女性であり続けることが、倦怠期を乗り越える最善策かもしれませんね。
・好きだという感情は「その人の知らないところに興味を惹かれる」というのが重要な部分を占めていて、「もっと知りたい」という思いが、好きだという感情に直結しているものなんです。そのもっと知りたいという衝動のひとつが身体の関係なんですね。お互いに日々変化し続けることが大事なんです。変わり続けることが変わらぬ愛情を保つ秘訣というわけですね。

進化し続けること。これはXも言っていること。
売上が頭打ちになるのは、成長への情熱が弱まったり革新の努力がとまった時。
つまり慢心せずに売り手の側がビジョンを追い続ける必要がある。
●信じる

・恋人の知らないところを信頼できないのは、自分の知られていないところに不安があるから。結局は自分の不安要素を相手に投影しているだけなんですよ。
・「裏切られたー、裏切られたー」と騒ぐ人ほど「信じる責任」を背負って来なかった人なんです。
・全部自分の潜在願望を反映してるんですよ。たとえば、恋人が違う異性と喋ってるだけで不安になるのは、「自分が違う異性と喋ったら恋に落ちてしまうかもしれない」という思い(や願望)から不安が着ているわけです。恋人が会社の飲み会に行くだけで不安になるのは(以下同) ちゃんと愛せている人はですね、恋人が浮気をしないことを信じることすらしていないんですよ。ただ疑わないだけなんですね。それは自分の強さを恋人に投影して見ているからこそできるものなんです。

顧客を欺いて売りつけるような騙しのビジネスをしている人は、
常に不安なんだろうなぁ。
●依存

・女性から男性へのDVというものはなかなか表面化しないわけですけども。実際は思っている以上に多いものだと思いますよ。一方的にヒステリックになるのもDVだし、長期間に渡る無視もDVだし。男性にDVをしてしまう女性というのは、女であることの弱さを盾にして無法になってしまう人が多いですね。「女は弱いんだから男が守ってくれて当たり前」という図々しい甘えがあるわけです。だから男の弱さを決して許さないようになってしまい、それが精神的なDVになってしまうわけですね。これは自立心の欠如が圧倒的な原因です。
・好きになる人がことごとく既婚者だったり彼女持ちだったりする人というのは、この距離感の概念が皆無なんですよ。それは「その人のことを自分はどの程度知っているのか」ということが恋愛スイッチになるのではなく、「その人が自分のことをどの程度理解してくれているのか」というところに恋愛のスイッチがあるからなんです。つまり「その人のことはよく知らないけど自分のことをよく理解してくれているから好き」という理由で恋愛感情に火がついてしまうわけです。これは「誰かに認められたい、自分を見てもらいたい」という承認欲求が出てしまっている女性にありがちですね。ハナから恋愛する気なんてサラサラない既婚者や彼女持ちには格好の餌に見えるでしょう。お気をつけて。
・「言わなくてもわかってほしい」という欲求こそが最大の甘えだったりするんですよね。
・恋愛する度に「めんどくさい女」になってしまう人には共通点があるんですよ。それは嫌われることを極度に恐れているということなんです。嫌われることを恐れていると彼に対して言いたいことも言えず「自分さえ我慢すればいいや・・・」という判断をしがちになってしまうんですよね。この「我慢」というのはその場しのぎのもっとも安易な発想でして、良いお付き合いをする上で非常に大切な話し合いの欠如に繋がるダメ発想なんです。話し合いの欠如は意思の疎通が希薄になりますし、意思の疎通が希薄になると相手に本当に好かれているのか不安になります。この不安こそが、過去の過ちを蒸し返したり、彼の行動をすべて把握したがったりする「めんどくさい女の元」になるわけですね。
・自分を愛することによって埋めるべき心の隙間を、他人に埋めてもらい満たされようとしてしまうところにネガティブな要素があるんです。これが気持ちの重さとなり、「重い女」の出来上がりになるわけですね。
・捧げる気持ちは”愛情”でして、求める気持ちは”欲望”なんですけどね。愛情先行型の人が失恋したときは、捧げる対象がいなくなってしまったことが未練になるわけですね。自分の愛情はもうその人に必要ないと思い知らされるわけですから、未練はわりと短期間で消えてしまうものなんです。しかし欲望先行型の人というのは、その人の愛情がまだ自分には必要だと執着することが未練になるわけですね。自分からはどこまで行っても逃げられないので、長く長く未練を引きずってしまうわけです。

顧客のことを理解してあげる、伊勢さん的にいえば「究極理解」によって売るところまではいける。
でも、共依存を助長するような、依存させて長期的に蜜を吸い尽くすようなビジネスは、ダメなんだ。
そういうことをやり続けると、めんどくさい客ばかりが増えて、身動きがとれなくなる。
マーケティングとはリーダーシップなのだから、顧客を冒険に連れ出して、
ヒーロー・ヒロインにして凱旋させるようでなければならない。
●その他

・人に高圧的になったり、人に攻撃的になったり人を嘲笑ったりするような男性には嫉妬深い人が多いんですよ。

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