なぜ、時間を生かせないのか

かけがえのない「人生の時間」に処する十の心得
タイム・マネジメントよりも大切なものがある
それを知らずにはあなたの「時への悔い」なくせない
「時」の本質に切り込む真の時間論!

とくにこの本では
師匠とは何なのか。
修業時代の苦しさの本質とは何か。
個性とは何か。
そんなことを、学んだ。
そんなことが、強く印象に心に残った。

●反省

・反省会 その具体的な方法は、部下への「質問」です。
「先ほどの先方の表情からすると、今回の我が社の提案については納得してくれていただろうか」
「あの先方の雰囲気から考えると、もうこのプロジェクトは、競合企業のA社への発注を決めたのだろうか」
こうした質問を受けた部下は、その瞬間から、先ほどまでの営業の場面を頭の中で「追体験」し始めます。
・こうしたやりとりにおいて、この営業課長は、単に素朴な疑問を部下に投げかけているのではありません。部下に対して、鋭い視点から、様々な質問を投げかけることによって、部下が「経験」を「体験」にまで高め、そこから言葉にならない「智恵」を掴むことを支援しているのです。これが「反省会」という方法です。
・職場のメンバーの姿は、自分というマネジャーの心が映し出された「鏡」である。そう考え、問題の原因を自分の責任として引き受けてみる。そのとき、我々は、最も深く「反省」という営みに向かうことができるのです。なぜなら、職場や仕事においてトラブルが発生するのは、必ずしも、誰か特定の「犯人」が存在したり、何か分かりやすい「因果関係」が存在しているためとはかぎらないからです。むしろ、多くの場合、トラブルは、「最近、職場の雰囲気が悪い」「なぜか、仕事の流れが悪くなっている」といった全体的な状況の中から、その状況を象徴する形で発生してくるからです。

反省のための質問。有意義な対話。
職場というコミュニティーだけでなく、
家族というコミュニティーでも、同じこと。

●師匠

・我々が、「師匠」から学ぶべきものは何でしょうか。それは、実は、「スキルそのもの」ではありません。我々が学ぶべきは、「自分の個性にあったスキルの見つけ方」なのです。
・実は、「真似をする」ことの本当の目的は、ある意味で、この「うまくいかない体験」を積むためなのです。そして、こうした失敗のプロセスを通じて「自分の個性」に気づくためなのです。「自分の個性」を発見するためなのです。なぜなら、「個性」というものは、他の「個性」との対比おいて見い出せるものだからです。さらにいえば、「個性」というものは、他の強烈な「個性」との格闘を通じてのみ、磨き出されてくものだからです。従って、修業の時代に、優れた「師匠」の真似をするということは、決して「猿真似」をするためではなく、実は、「自分の個性」を見い出すためなのです。
・実は、我々が、師匠の下で修業するとき、その修業の時代の苦しさの本質は、決して、使い走りをさせられることや、厳しい修練を課されることではありません。その苦しさの本質は、市師匠の強烈な個性とスタイルに強く惹かれながらも、それに染まってしまわないで、自分なりの個性とスタイルを見い出していくことの、苦しさなのです。

これは、師匠についた人にしか、わからない話だろうな。
グルイズムからの解放。

●転機

・成長の理 – 卒業しない課題は、追いかけてくる
・心理学の用語 Unfinished Business
・不思議なことに、自分自身が「卒業」を感じ始めた時期に、なぜか、「天の声」が聞こえてくることがあります。それは、例えば、転属や、転職などの形での「天の声」です。そして、ときに、その「天の声」に従って動くとき、新しい職場が与えられ、そこで我々は、新しい課題へと向かうことになるのです。「卒業」とは、しばしば、そのような形で訪れるものです。
・「いつか、どこかで、何かになろう」(Become There tomorrow)ではなく、「いま、ここに、ある」(Be Here Now)

逃げるのではなく、
引き受けて、正対する。
そして卒業する。

●その他

・「自立」という言葉には、もう一つの逆説的な意味があります。それは、何でしょうか。「弱さの認識」を持っているか。そのことです。それは、言葉を換えれば、「謙虚さ」と言ってもよいでしょう。例えば、ベンチャー企業の起業家や、中小企業の経営者には、そうした「弱さの認識」を持っている人が少なくありません。これに対して、残念ながら、大企業に依存するビジネスマンは、会社を離れては自立できない力でありながら、ときに、会社の看板や組織力、資金力を背負った、無意識の「傲慢さ」を持っています。
・プロセス志向心理学

タイトルとURLをコピーしました