会社の寿命10年時代の生き方

大企業に勤めている人ほど危ない、という驚くべき真実!
いまから準備した人だけが間に合うだろう。
すべてはこの先5年のあなた自身の選択にかかっている!

大企業に勤めている人ほど危ない…確かにそうかも知れないなと思う。
そういえば、ちょうどこの本が書かれた時期に、私も仕事を変えている。
このままでよいのかと悩んでいるサラリーマン必読の書。


●企業の寿命

・ビジネスモデルが一つしかない会社の寿命は10年しかないということになります。いま現在事業がうまくいき、多くの収益が上がっていたとしても、すでにその事業が成熟期に入っている場合、ビジネスモデルが一つしかない会社の余命はあと数年しかないということになります。現在好調なビジネスの他に、数年後に成長期または成熟期を迎えるビジネスを複数持っていない会社は、余命が尽きたときには終焉を迎えざるをえません。
・年金の支給システムが、実際には若い世代からの保険料徴収に頼っているように、多くの企業の右肩上がりの給与体系も、原資は働き盛りが稼ぎ出す「いまの収益」に依存しています。
・村化した会社では「村の掟」が優先されるため、給与の引き下げは行えない。そこで日本の企業が採った次善策が、新規採用を見合わせることで経費の削減を図るということだったのです。しかし、この判断が悪循環を招いてしまいました。この状態が長期間続いたため、社員の高齢化が進み、生産性に見合わない社員と生産性の高い社員の割合が逆転してしまうという最悪の事態を招いてしまいました。
・MBA保持者の年収の世界平均は約600万円にとどまっているそうです。
・日本型システムでは、「総合職」という名のもとに、数年おきに社内のさまざまな部署を経験させ、その会社のことだけを集中して学ばせます。一見するとよいシステムに思えるのですが、実はこのやり方では、社内のことには精通し、社内人事には長けているが、他社に移ると「職能」そのものに長けているわけではないので使えない、という人材になってしまいがちです。

サラリーマンだけの話ではない。
経営者であればなおさら、自分のビジネスの寿命・ライフサイクルについて意識しておく必要がある。
また、つらいからといって、保険のための資格を…とか、今からサラリーマンに…
などという幻想を捨てる必要がある。
●サラリーマン向け身の処し方

・「私はこれができる。できなければこういうかたちで責任をとる。ただし、できたときにはこれぐらいの報酬を約束してほしい」そういえるのがプロフェッショナルです。
・35歳以上の人の場合は転職すると年収が下がるのが普通なので、所得が減ってもいいという人以外は転職すべきではありません。所得を減らしてでも手に入れたい何かがあるかどうか。そのことをよく考えたほうがいいでしょう。
・資格取得に走りやすいタイプは、勉強の得意な頭のいい人です。彼らはもともと勉強することを苦としないので、余暇を利用してちょっと頑張って勉強すれば取れそうな国家資格に飛びついてしまうのです。しかし、この程度の国家資格では、取ったところで収入には結びつきません。なぜなら、その資格技能だけ取っても、お金を支払ってくれるお客様を獲得することができないからです。資格があれば、お客様のほうから勝手に来てくれると思っているのなら大間違いです。お客様は「集客」しなければ絶対に獲得できません。そして、「集客」するためには、マーケティング能力が必要不可欠なのですが、資格取得に走りがちな人は、どちらかというと一人でコツコツ頑張るタイプで、マーケティング能力の低い人が多いのです。
・行動したときの最悪が、何もしなかったときの最悪よりもほんの少しでも希望のあるものであれば、もう行動を躊躇する理由はないはずです。現実を整理し、リスクを受け入れ、行動する勇気をもってください。
・あなたの社内評価がどれほど高くても、お客様にはそんなことは関係ありません。でも、お客様の評価が高いことは、企業から見たその人の評価に直結します。つまり「ブランド」かどうかは、お客様の評価で決まるのです。

ここは、あまり自分には関係ないところ。
そして五年前の自分が考えていたこと。
●自分のUSPを考える

・確かに、会社の寿命10年時代には年功序列も右肩上がりの給与もない。終身雇用という保証もなく、会社はキャリアメイクもしてくれない。だが、その半面、プロワーカーとして生きることで、自分の本当にしたい仕事ができるというメリットがあるのです。
・戦国時代も江戸時代も、自分の命を守る刀を自分で磨くのは、武士として当然のたしなみでした。会社の寿命10年時代に求められているのも、実は難しいことではなく、自分の職の技術は自分で磨くという、ある意味ごく当たり前の意識を日本人が取り戻すことなのです。
・あなたは自分を何のプロフェッショナルだと定義しますか? プロフェッショナルとしての自分を知るもっともよい方法は、自分の作品と履歴を見ることです。自分はこれまでどんな仕事をし、そこでどんな成果を出してきたのか。ちょっと探して見つからないからといって、「自分には売りがない」とあきらめないことです。自分の「売り」が見つかるまで、何日かかろうと、何週間かかろうと、とことん考え続けてください。しかも、くどくどしい表現で説明するのではなく、簡潔でしかも自分にも人にもわかりやすい言葉で表現できるところまで落とし込むことが大切です。「自分の売りを20秒間で説明する」
・自分のUSPをカテゴライズするフィールドがなければ、自分でそれをつくり(もちろん、そこに潜在的ニーズが読み取れなければダメですが)、その世界の第一人者になる。じつはこれこそがパーソナルブランディングで「○○といえば△△」といわれるようになるいちばんの早道なのです。
・自分の好きで得意なものが、その業界の主流ではないからといってあきらめてはいけません。活躍の場がなければ、自分でつくり出せばいいのです。
・イチローがホームランバッターに憧れていたら、いまのイチローにはなれなかったでしょう。須藤元気氏がヘビー級の選手のパワーを望んでいたら、しまの須藤選手にはなれなかったはずです。自分とは異なるものを追い求めても輝くことはできません。チューリップはどれほど頑張っても大木にはなれないし、大木はどれほど望んでもチューリップにはなれないのです。
・実は「ブランド人」まで上り詰めると、この能力(セルフプロデュース能力)が多少欠けていても専門のプロデューサーと組むことで補ってもらうことが可能です。しかし、「プチ・ブランド人」の場合は、自分で自分をプロデュースしなければ誰もしてくれません。だから自分自身でプロデュース能力を身につけなければならないのです。プロデュースの重要性は、画家と画商の関係をイメージするとわかりやすいと思います。どんなに素晴らしい絵も、画家の家に描きためてあるだけでは、誰からも評価されません。画家は、いい画商に出会い、その絵のよさをきちんと人々に伝えてもらうことによって、正当な評価を受け、絵が高値で取引されるようになるのです。

自分のUSPは何か?
そしてそれをセルフ・プロデュースする能力は十分か?
この二つの問いに明確な答えを即答できるようになるまで、
まだまだ熟考とトライアル&エラーは続く。
●具体的な活動の注意

・「なんだ、やっぱりMLMはヤバイんじゃないか」と思うかもしれませんが、私は、この「ちょっとヤバそう」というイメージがなければ、逆にチャンスもないと思っています。大きなチャンスは、誰でも簡単に手に入るところには転がっていないからです。
・しかし、MLM企業には成熟期に入る前に潰れてしまう企業が多いこともまた事実です。現在の日本では、毎月50社以上のMLM企業が生まれ、49社が倒産しているといわれています。
・「センス」か「情報」このどちらかがなければ、株は絶対にやってはいけません。
・情報起業はネットという媒体を使うため立ち上がりが速い代わりに、ピークも極端に短いのです。

ここ、メモ。
●日本型経営の破綻が家庭にもたらすもの

・平成17年版「国民生活白書」によると、結婚していない理由の第一位は、男女ともに「適当な相手にめぐり会わないから」ですが、第二位は、男性は「経済力がないから」、女性は「自分の自由になる時間やお金が少なくなるから」となっています。こうした結果は、一見男女で異なる理由を述べているように見えますが、実はともに男性の所得低下が結婚率の低下につながっていることを示しています。結婚していない理由の第一位を見てもわかるように、結婚していない理由は「結婚を望まないから」ではなく、「適当な相手にめぐり会わないから」です。いずれにしても、卦紺したくてもできないのは、結局「所得の低い男性」と「所得の高い男性を求める女性」だというのがいまの現実なのです。
・これまでの「俺が責任をもって面倒見るから、俺のいうことに従え」という夫の姿は、「終身雇用と右肩上がりの給与を保証するから会社に一生尽くしてくれ」という古い企業スタイルそのままです。収入は男性が獲得すべきもの、家事は女性がすべきこと、そうした古い規範意識を手放さないかぎり、自分たちにとって幸せな家族のかたちは見えてきません。男女ともに、古いパラダイムを早く手放し、もっと心と頭を柔軟にしてオリジナルの「家族のかたち」を考えることが必要だと私は思います。
・明治維新のときも、戦後の高度成長期も、日本は、諸外国のシステムを一度受け入れたのちに、それを自分たちの文化に合わせて新しい、よりよいものにつくり替えています。これが日本のやり方なのです。

ここも、わかっていない人が多い。
多くの人は、本音、欲求を見ようとしていないから、問題の本質を隠してしまっている。
でもキレイ事ぬきにしていえば、
相手の中の男性を、過去の日本に生きてきた父親と重ねて、
年功序列で部長1000万 35年でマイホーム を求めてしまう女性も問題だし、
未だにその夢を捨てきれず企業に依存し続けようとする男性も問題。
ついでに、過去の幻想をあおる不動産業界や金融の洗脳も問題なわけだけど。
●環境

・趣味仲間や飲み仲間、気の合う友達や上司の姿というのは、その人の自身です。ですから私は、面接や商談などの席でその人をよく知りたいと思ったとき、「あなたにはどのような友人がいますか」と聞くことにしています。この質問だと相手は自分のことを聞かれていると思わないので、かなり的確な証言をしてくれます。
・いま現在、あなたのまわりにいる人たちの姿は、いまのあなたの姿です。そして、いまあなたが尊敬している人物は、心の中であなた自身が望んでいる未来の自分なのです。
・業界他社のよいところほ語れない会社にろくな会社はありません。どのような業界でも、いい会社というのは「自社の強み」と「他社の強み」をきちんと語ることができるものです。

よくきく話ではあるけれど、改めて自分を振り返ってみると、この言葉の重みがよくわかる。
自分が決断して意識を変えた瞬間、人間関係がガラリとかわった。
この本の中で、もっとも印象的に残っていたのは、
上場して間もないセブンイレブンの株をヘソクリを買い、
20年後の夫のリストラのときに、泣いてわびる夫に
「お疲れさま 大丈夫よ、あなた。私、実は二億円もっているの」
と話した妻の話。
こういう奥さん、すごいなと思った。
セブンイレブンを買おうと決意するまでの行動力が、すごい。
自分で何気なく買い物したときに「便利だな」と思うにとどまらず、
今後の店舗数展開の予想を立てて、数年後の店舗数予想を立てる。
そして、実際に株を買うというアクション。

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