傷つくならば、それは「愛」ではない

ベテラン心理カウンセラーが、一年、366日のカレンダーにそって語る
「人間関係」に疲れたときに、あなたを癒してくれる考え方の秘訣集

以前、チャックスペザーノさんのヴィジョン心理学に出会ったときものすごく大きな衝撃をうけた。とても大切なことを学んだ。今回はもう少しそれを深くつっこんで考えてみたくて、この本を手にしてみた。


ジェームズアレンの原因と結果の法則や、それをベースにしている鏡の法則などがベストセラーになったけれど、より具体的に潜在意識の探求と瞑想をして理解を深めたいなら、この人の本はとてもおすすめだ。
今回もあらたな発見をいくつも得られた。心の奥底に抑圧して忘れてしまっていた自分のトラウマをいくつか理解することができた。
とくに、後半以降に書かれていた「岩」と「泥」のたとえのところは、「依存」と「自立」の関係、「共依存」とは何なのかについて、とてもわかりやすい比喩で書かれていてオススメ。
■メモしたところをいくつか抜粋

・もしあなたがパートナーをコントロールして、安全な人にすることに成功したなら、相手は魅力を失い、まったくつまらない存在になってしまうことでしょう。相手をコントロールするのをやめて、パートナーが魅力的であることを受け入れよとすれば、たぶんあなたの内面はかき乱され、怖れがわきあがってくることでしょう。この怖れをすすんで感じてみましょう。なぜならその部分こそ、ワクワク感を呼び戻ししてくれるところだからです。
・私たちは自分が傷つくことで相手に罪悪感を感じさせ、それによって自分の欲求を充たそうとしたり、相手を思いどおりに動かそうとします。つまり情緒的な脅迫といえます。
・もしかするとあなたが与える必要があるのは、行為そのものではなくセクシュアルなエネルギーかもしれないのです。
・祝福は犠牲の反対です。祝福するというのは、このように言うことです。「私には力があります。この状況で私にできることがあります。自分が犠牲するのではなく、祝福を与えます。それによってこの状況はよくなることでしょう」
・あなたが抑圧したことは、あなたの子どもにあらわれる私たちは自分のなかの「失われた自己」を身近な人たちに投影するのです。これはとくに自分の子どもによくあらわれます。
・人と親しいつながりを感じたときは、しばしばそこにセクシュアルな魅力も感じます。私たちはパートナー以外の人にそうしたエネルギーを感じると、その人を避けてしまうか、または欲望のなかに飛び込んでしまうかのどちらかです。でも、その相手を避けるのではなくて、「誘惑」を拒否すれば、パートナーとの関係にエネルギーが戻り、あなたが別の人に誘惑を感じた魅力的な部分が、二週間以内にその関係のなかにあらわれてきます。あなたのいちばん大切な関係にそのエネルギーを流しつづけることで、より強く、より完全なものになるのです。ある程度まで近づいたとき、誠実さをもって前に進めば、そこに愛があらわれて、セクシュアルなエネルギーを安全なものにしてくれます。
・ワクワクするような関係にしたいのなら、感情面での冒険をすることその関係がなんだかさえない退屈な状態だとすれば、たぶんあなたは何か大切なことやいきいきしたエネルギーを、相手に伝えていないのです。これをパートナーに言ってしまったら傷つけるのではないか、二人の関係が終わってしまうのではないかと怖れて、あなたが伝えていないことは何でしょうか。そのことを伝えれば、二人のあいだに新たな躍動感がよみがえってきます。
・自立していればいるほど、自分の感情を切りはなし、その分、自分の依存性を官僚しないまま逃げ出してしまったのです。自立している人というのは、ふたたび自分が傷ついたと感じないですむように、自分の感情とのつながりを断ってしまうことを選択したのです。
・あなたの母性や「内なる女性」を癒すと、実際の母親も癒され、父性や「内なる男性」を癒せば、実際の父親も癒されるのです。
「内なる男性」の特質は与える力と新しくはじめる力であり、
「内なる女性」の特質は受けとる力とはぐくむ力です。
「自立」しているとき、あなたの「内なる女性」は傷ついています。けれども自分の欲求にどうこたえてあげればよいのかを学んでいけば、あなた自身の受けとる力がはるかに大きくなり、「内なる男性」は、真実ではない男性性である自立から脱皮することができるのです。
・両親やパートナーに対して判断をくだしてきたことが、自分自身にくだした判断だったことに気づいてください。
・抵抗しがたい魅力とは、じつはあなたの「内なる知」のことです。
・あなたの気にさわる非難は、すでにあなたが罪悪感を抱いていることについてだけなのです。あなたの心のどこかであらかじめ罪の意識を感じていなければ、ほかのだれかがあなたに罪悪感を感じさせることはできません。
・私たちが「自立」の段階へと成長するまでに、何千何万もの感情を切り捨ててきたのです。
・人生のどこかで、自分が何かを完全にだいなしにしてしまったと感じ、そのことでまだ自分を本当に許していないからです。だからこそ「岩」は世界を救おうとするのです。「岩」は自分がとんでもない大きな過ちをしてしまったから、自分自身を犠牲にする必要があると感じています。
・「岩」は批判されるのがきらいです。そして、批判を避けたいばかりに働きすぎたり勉強しすぎたりする傾向があります。
・あなたが学ぶべきレッスンを行うのに最適な人々として、あなたが彼らを両親として選んだのです。
・今日は、あなたには受けとる資格があり、価値があることを認める日です。
・無邪気さとは「罪悪感のないあり方」
・あなたが毎朝、太陽を昇らせなくてもいいし、川の流れを押さなくてもいいのです。宇宙はただ完璧に運行しているのです。
・羨望について … 人のなかに見えたということは、自分のなかにもあるのです。

■おもったこと
とくに今回は、自分の中の男性性と女性性の統合の必要性と、
セクシャリティのハイレベルな与え方について、とても得るところがあった。
そしてもっとも印象に残ったことばは
 → あなたには受けとる資格があり、価値があることを認める
というところ。
さっそく妻ともいくつかの話をシェアした。

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