この子はこの子でいいんだ。私は私でいいんだ

これで、子どもの未来が輝く
子どもを守ろうとするならまず、お母さんを支えなければりません。

本の帯にある
「子どもを守ろうとするならまず、お母さんを支えなければなりません。」
…この言葉、本当にそう思う。
カウンセラーとして、まず最初にモデリングしたい人物だ。
とくにp243からの講演録も、とてもためになった。


●お母さんへの接し方

・たとえ、母子関係が、症状に少なからず影響しているといっても、むしろそうであればなおさら、母親を一方的に責めることは、何の解決にもなりません。
・「こうしてください」「もっとこうしましょう」ということは、逆に言うと、今までの否定です。こういう言葉を言われれば言われるほど、今までの子育てが、いかにダメだったか、と否定されている気持ちになります。まず、母親の今までの苦労をねぎらい、正しい関わりは十分認め、アドバイスもあまり無理のない範囲にとどめることです。一回ですべてを伝えようとするのでなく、時間はかかってもいいから、少しずつ気づいていけばよいのです。
・今現在やっている方法をいくつか挙げてもらって、その中で、比較的ましな方法を取り上げて、それを「お母さん、けっこう上手に対処されることもあるじゃないですか」と、ほめる。そして、その方法を、相談しながら、よりよい方法に改良していく、こういう作業を繰り返していくのです。「ああしなさい」「これは我慢して」と、指示、命令ばかりだと、よけい自信をなくしてつらくなってしまうお母さんでも、このように自分が今、現にやっていることを、評価してもらい、それを一緒に改良していくやり方だと、自信をつけることができます。それがまた、イライラを少なくすることにもつながるのです。
・「よく○○しているね」「よく○○したね」これに、さらに、「こんな○○の中」というのを入れれば、なおいいです。「こんな暑い中、皆さん、よく真剣に聴いておられますね」

ここにかかれてあることは、カウンセリングの全てではないかと思う。
全てといったら言い過ぎかも知れないけれど、少なくとも、
「最重要」に位置づけられるマインドセットだと思う。
●自信と境界線

・衝突が起きたら、いっそ、自分は、外国の人と一緒に住んでいるんだ、と考えてみたらどうでしょう。おそらく、人類の歴史上、これほど新旧の価値観が家族内に同居している時代はなかったと思います。
・境界線とは、何でしょうか。これは、他人と自分を区別するラインです。(バウンダリー)自分は、自分であって、他の人のものではありません。他人が、許可なく、自分の領域に入ることは許されませんし、自分が、他人の領域に無断で入ることも許されません。この境界線を越えて相手の領域に入ることを、「侵入」といいます。
×「あなたは、こうだ」
×「あなたはこうするべきだ」
×「あなたのためを思って、やっているのよ」
×「あなたには裏切られたわ」
・相手が自分に期待しているからといって、すべてを背負わねばならないわけではありませんし、自分が相手に好意を持っているからといって、自分の思いどおりになると期待するのは間違っています。境界線を引いて、それを守る、ということは、自分を大切にすることであり、同時に、相手の人格を尊重することでもあるのです。そうはいっても、なかなか自分に自身がありませんし、ついつい他の人の意見に振り回されてしまいます。そうならないためには、いろいろな立場の意見を聞き、できるだけ正しい情報を得るようにすること。つまり、それなりの勉強が必要だということです。
・最近の若いもんは… → 前の世代の、ルールをちゃんと守る人が、後の世代の、ルールからはみ出す人を見た時に、それを、時代のせいだ、と勘違いしてしまうのです。ここにあるのは「過度の一般化」という一種の勘違いです。
・「事件は会議室で起きてんじゃない!現場で起きてんだ!!」…子育てにおける現場の感覚とは何かというと、日頃、子どもに接していて、子どもの様子を肌で感じている、お母さんの感覚です。それが、いちばん正しいし、大切にしなければならない、ということです。子どもは一人一人違います。一般的な常識を当てはめようとすると、帽子に合わせて、頭を削るような子育てになってしまいます。
・育児書よりも、親や先輩の教訓よりも、まず子どもの発するメッセージが、いちばんの手がかりです。むしろ、子どものメッセージを、どうとらえるか、について、育児書や、先輩のアドバイスを参考にされたらよいと思います。

逆に言えば、子どものメッセージを無視して、上から強圧的にコントロールするような接し方しかできない人の意見は、子育て経験者であっても全く参考にならないということにもなる。自分が好きなモンテッソーリやシュタイナー、平井さん、ドーマンメソッドなどが注目に値するのは、そういう意味で正しいと言えるし、逆に、自分が七田式や久保田カヨ子ががあまり好きではないのは、脳科学という言葉を盾にとり、子どもを機械的に操作しようとするスタイルが感じられるからだ。
最近の子どもは… と愚痴をこぼす老人の話は、完全に無視するぐらいでちょうどいい。
●子どもとの接し方

・よく、結婚式のスピーチで、夫婦というものは二人三脚だ、と言いますが、私は、大人と子どもの関係のほうが適した例えじゃないかと思っています。「もっと速く走りなさい!」「どうしてもっと速く走れないの!」と相手を叱咤激励することではなくて、相手のペースをよく見極めて、それにこちらが合わせることです。こちらがペースをいったん落として、二人の呼吸が合ってくると、案外速く進みます。
・一歳まで、特に六ヶ月までの赤ちゃんの脳は傷つきやすく、ちょっと手を離して空中に放り投げるようなあやし方でも、脳に出血が起きることがあります。これを、乳児ゆさぶり症候群といいます。
・子どもに非現実的なことを求めない。
1.自己中心的
→ 相手のことを考える能力の前に、まず自己主張する能力が必要です。それが、健全に育っている証拠です。
2.失敗する
→ 失敗によって、さまざまなことを学ぶ機会を得ています。
3.言うことをきかない
→ 自立心の表れです。

この、二人三脚のイメージはとってもいい。
今度実際に、二人三脚を遊びとしてやってみようと思う。
また、とても小さな子どもを高い高いしたり振り回す大人がいるけれど、
それは揺さぶり症候群の危険がある。
知らないとは恐ろしいことだ。
●問題とその根本原因

・母親がうつ病になって、本当に休みを取らせようとするなら、入院するしかない、という場合が時々あります。母親に、自宅療養ということは、不可能に近いのです。逆に、そうやって、母親が何度か入院して、家族もそれに慣れてくると、家事、育児の分担がかなり進む、ということがあります。夫の会社も、奥さんが入院中だ、となると、それなりに配慮してくれたりします。
・父親が、ちゃんと育児ができるようになるためには、会社の上司や同僚の理解が必要不可欠だ、ということです。ところが、周囲が、「男は仕事、女は家庭」という価値観の持ち主だと、それがとても難しい、ということになります。

そう思う。いくら理解のある夫・父親であったとしても、現実的には、職場の理解が得られなければ残業せずに早く帰ったり休みをとることは難しい。つまりすべての原因は、現在企業を動かしている世代に問題がある。早く彼らの時代が終わり、今の私たちの世代(昭和50年代以降生まれ)の人間か世の中を動かす時代になったとき、本当の意味での男女共同参画というものが実現する世の中になるのだと思う。あるいは、老人が引退しないなら、私たちが起業して、社会のあり方やマーケットを、ある程度強引に変革してしまえばいいのだ。
また逆の見方をすれば、ワークライフバランスが理解され、企業優先の価値観が崩壊していくこと、滅私奉公の価値観が崩壊していくことは、同時に、「会社勤め」の時代が終わることを意味しているかも知れない。なぜなら、ワークライフバランスということを考えるなら、個人個人が自分で働く方が理想的、ということがわかるからだ。少なくともプロジェクト単位での働き方が主流にはなっていくだろうと思う。
●その他

・絶対父親がやってはならない、五カ条
 1.「大きな子どもが、もう一人居る」状態にならない。
 2.妻を責めない。
 3.実母と比較しない。
 4.子どもを疎まない。
 5.暴力を振るわない。
・家族で食事をする機会がめったにない子どもは、ある子どもより「他人の話しかけに答える」など、対人技術の発達が遅れるリスクが70倍、理解度が遅れるリスクは44倍高いという結果が出ました。また、育児の相談相手が居ない家庭の子どもは「指で物をつかむ」といった運動能力が遅れる傾向が見られました。
・世界の先進国の中で、少子化の進行している国は、日本とドイツです。この二つの国に共通するのは、子育てについて、家族の責任、特に母親の責任が求められる点です。そのため、母親の子育て不安が大きくなっているのです。

やってはならないことの2と3はとくに注意かも知れない。
男性が実母と比較してしまうのは、マザコンだからではない。これはある意味で仕方のないことかも知れない。なぜなら、彼らには母親としての基準はそれだけ、だからだ。母親を二人持つ人は稀だ。ということは、唯一の母親がスタンダードになってしまうから、どうしてもそれとの比較でみてしまう。それを努力して変えていく(母親一般ではどうなのかという広い視点でみる)ことができるかどうかがポイントなのだろう。
などなど。
そして私にとって最も心の響いた言葉は

行き着いたのは、「子育て支援」でした。

というところ。
私も同じところに、行き着きつつあるかも知れない。

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