大人のための勉強法

人間、学ぶことをやめたら、終わりだと思います。
もっとも重要なのは「経験」かも知れませんが、
座学もやはり重要です。

●この本を手に取ったきっかけ
学生時代「数学は暗記だ」「受験は要領」という本に大変助けられた。
この著者、和田秀樹さんは、勉強法の分野ではずっと昔から注目の人。
●この本への問い
学生と社会人では勉強にかけられる時間が違う。
脳の状況も、10代、20代、30代では違う。
それでは社会人はどのようなことに気をつけて勉強すればいいのだろう?
何か、社会人特有のうまい方法があるのだろうか?


 
●得られた気づき・印象に残った言葉

最近の脳の研究で、脳は一生涯にわたって発達を続けることがわかってきた。
生まれた時から、分裂や新生をしないで、一生減りつづけると考えられていた神経細胞(ニューロン)が実はたえず新たに生み出されているという結果が、最近のプリンストン大学の研究チームによって、アカゲザルの脳を使って確認された。これはもちろん、人間でも同じことが起きていることを意味する。
むしろ、脳の老化の影響を受けやすいのは感情面。つまり、高齢になってから、感情面でビビッドな生活を送っていないと、余計に感情が老け込み気力や意欲がなくなってしまう。
感情やスキーマに流されないようにする「メタ認知」
単眼思考ではなく、複眼思考へ
 
(ハインツ・コフート)
人間の発達の目標は、親への依存関係から自立していくというものではなくて、親や別の人間との依存関係を未熟な依存から成熟した依存に変え、周囲の人間を心理的にうまく利用できるようにするというもの。
人が他者に求める三つのニーズ
・鏡自己対象機能(ほめる 自己愛)
・理想化自己対象機能(神様)
・双子自己対象機能(同じ人間 同じ目線)
自己開示・・・(思春期に親友ができやすい理由)
日本の国語教育では、小説文などの心情読解に重点がおかれ、自分の心情を情緒的に伝える文章が喜ばれるが、英米圏では、論説文を読むことが基本とされ、型にはまったレポートを書く教育を徹底されるとのこと。
大人になると勉強をしない人が多い日本社会
大人が勉強をいきいきと楽しんでやる姿をみせることが、100回の「勉強しろ」ということばより有効
若い頃つめこみ勉強をさせられてきて、その後は仕事一筋であまり勉強する時間がもとなかった人は、実は勉強をすれば伸びるかなり大きなポテンシャルをもっている。
心理学の実験では、自分が頭がよいと信じている群のほうが、勉強をした際に伸びるという報告もある。

●こんな方にお勧め
・自分が頭がわるいと信じている人。
・こどもが勉強嫌いなお父さんお母さん。
・ひとつ抜けてキャリアアップしたいビジネスマン。

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