チベット密教図説マンダラ瞑想法

グヒヤサマージャ、ヤマーンタカ、ナーローパ…

マンダラ瞑想ってどんなものがあるんだろう。
改めて、色々広範囲な知識を知りたくなった。


前に読んだ「グヒヤサマージャの瞑想法」について、さらにわかりやすく図解されたものという印象。これなら瞑想が可能。そしてさらに、ヤマーンタカ成就法やカギュ派のナーローパのナーローの六法についても詳細に説かれている。そう、実践可能なレベルまでに詳細に書かれている。
●気づいたこと
・チベット密教の瞑想は、ただのイメージトレーニングではないこと。
・精神病理的な症状、神経症の疑いのある人は病状を悪化させる可能性があるので実践してはいけないことの再確認。
・日本に伝わる月輪観と阿字観について、はじめて知ったこと。…(私は、日本風の密教には興味がないので全く知らなかった。普通は逆のことが多いようだけども。) そして密教系の瞑想を行う自分にとっては、それらを知る必要は全くなさそうなことを再確認したこと。
・私が無意識に好んでやっていたムドラー(手印)がヴァジュラ・フーム・カーラ印であったこと
・私がマニマニでなんとなく買ってきた好きな法具であるキーラ(プルブ)の意味を知ったこと
・究竟次第の瞑想は、準備が整っていないと血液が汚れ、粘り気を増してドロドロになり脳血栓、脳溢血、血圧上昇、心不全などの危険があるので注意を要すること
・私の部屋にあるマンダラが、カルマムドラーを許されない場合にもちいるナイラートマー(無我女)ないしはヴァジラヨーギニーであり、ジュニャーナムドラーとして瞑想しやすい環境にあったこと
●その他気になったところ

チベットでは一時期、ヤマーンタカを手尊として、敵対者を呪殺し、文殊菩薩の浄土に再生させる密教の秘儀「度脱(ドル)」が猛威をふるった。

度脱なんて言葉、初めて知った。

一般論としていえば、歓喜の体験を得るには、これまで解説してきたヨーガの方法によって菩提心を溶融する瞑想を、必ず実践しなければならないわけではなく、そうした方法を実践しなくても、得られることもある。いずれの場合でも、臍と秘密処のチャクラでチャンダーリーの火を燃やし、その熱によって菩提心が動くのである。ただし、このことは、流れがアヴァドゥーティの中で生じることを必ずしも意味しない。
・・・こうしたことは、身体の特定の箇所に意識を集中する瞑想のテクニックをもちいている場合に起こりやすい。

確かに、小周天や大周天なんかもこれだし、納得はできる。

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