ビジネスに役立つ数学

仕事ができる人は、数学的に考える!
売り上げを統計する 成長を予測する 情報をグラフ化する
割合、数列、確率、方程式、分散、標準偏差…数学嫌いのあなたも、この一冊で完全理解

たまに耳にする
「学校の勉強は実社会ではちっとも役に立たない」
というのは真っ赤なウソ。
それは活用・応用の仕方を知らないだけ。
例えば数学は、この本のような生かし方もあるし、
もし実務に使えないとしても、
抽象思考ができるようになるだけでも、価値がある。


●金利

・単に、金利1.5%と聞くと低い金利のように聞こえますが、これが月利なのか、年利なのかでまるっきり話は違ってきます。(年利6%÷12=月利0.5%)
・「10万円借りても一日わずか80円のお利息」という消費者金融会社の宣伝に、一日たった80円ならば…と心を動かされた経験はだれにでもあるのでは?一日80円の利息は、年利何%のローンなのでしょうか?→年利29.2%のローンです。
80円✕365日=29200円 29200円÷100000円=0.292→29.2%

広告のトリックも、算数ができれば騙されることはない。
数学というより算数の世界。
●繰上げ返済と住宅ローンの活用(高利回り)

・繰り上げ返済することで利息は316290円減りました。
・返済機関は31カ月短縮できます。総返済額は713929円少なくすることができます。
・100万円を一年福利の金融商品で運用し、16年7カ月で71万円の税引き後利益を得るためには、4.11%の利回りが必要です。繰り上げ返済は高利回り 繰り上げ返済ではノーリスクで16年7カ月にわたり同じ効果が得られることになります。

元々金利分の借金をしているのだから、
高利回りといってもこれは、マイナスを減らすという意味での利回り。
ゼロからプラスを生み出す利回りとはちょっと違う。
だけどまあ、どうせローンを組まざるを得ないなら活用してよい話。
●相関

・「共分散」の値は、プラスかマイナスかゼロなのかがポイントです。プラスであればXが増えるときYも増えたり、Xが減るときYも減るといった同じ動きをする関係です。マイナスであればXが増えるときYは減る、Xが減るときYは増えるという逆の動きをする関係です。ゼロであれば、XとYは増減について影響し合っていない関係です。

事象に相関があるのかどうかを見るこれは、とても大切な数学。
誘導的な統計に騙されないための基本。
●投資/リスクとリターンの計算

・ポートフォリオの標準偏差は、21.8%ということになります。株式Aと株式Bを7:3の割合で投資するポートフォリオのリスク(標準偏差)は、株式Aのリスク(標準偏差)26%と株式Bのリスク(標準偏差)13%とを投資比率でウエイトづけした22.1%より小さくなっています。これが分散投資のメリットです。
・「一致指数」が50%を割り込んだ時点が「景気の山」、50%を超えた時点が「景気の谷」です。

リスクとリターンを計算できるというのは、
考えてみれば、すごいこと。
宝くじだって保険会社だって、考えてみたらこの数学があるから、
商売を継続できる。
計算の仕方を間違えたら目もあてられないけど。
●Excelの活用

・元利均等返済の毎月の元金返済額の計算には PPMT
・元利均等返済の毎月の利息額の計算には IPMT
・元利均等返済の毎月の元利合計返済額の計算は PMT
・共分散 COVAR
・相関係数 CORREL
・分散 VARP
・標準偏差 STDEVP

手作業でごりごりやるより、こういうものはもっと日頃から使い込んで
慣れておく必要があるな。
●その他

・人材不足の業種では、1位は法人営業(新規開拓) 2位は法人営業(既取引先) 3位が営業系管理職。4,5位は個人営業(新規開拓、既取引先)となっています。
・一方、供給過剰は医療事務で1位。2位は商品開発、3位商品企画となっています。4位以下はサービス系管理職、マーケティングの順となっています。

企画系が人気があるのはわかるけれど、
医療事務が過剰というのは意外だった。

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