すてきなお母さんになるシンプルな3つの方法

自分を育てる初めての親業
風通しのいい素敵な親子関係がはじまる
・能動的な聞き方 子どもの本音が聞ける!
・わたしメッセージ 親の思いが伝わる!
・勝負なし法 親子の対立を解決!

活字が苦手&本を読む時間がない妻だけど、
どうにかこの考え方だけはシェアしたい..。そんな思いで買った一冊。
親業は、子どもに限らずあらゆる対人コミュニケーションに活用できる
優れたメソッドだと思っています。

●原則

・お母さんは、子どもの「でき具合」によって自分の評価をされると感じなくてもすむ「自分」を築いていくことが大切でしょう。家や車や宝石と同じように、子どもの通う「学校」や「成績」をぶら下げることがステータスシンボル(地位の象徴)と親が感じることからくる悲喜劇が日本中にあふれています。いま必要なのは、自分は何を幸福と思い、何を大切に生きているのか、を母親が子どもに伝えていくことであり、その自分の生きざまを語ることなしに、「早く、早く」、「がんばって」、「勉強しなさい」と叫んでも、むなしいでしょう。子どに自立を求めるには、お母さんの自立が大切です。
・「3歳の声変わり」って知っていますか? 大人に近づいた子どもの声が変わるのではありません。親の声が変わるのです。
・それが子どもに親の思いを伝えていることになるのでしょうか?子どものためになっているのでしょうか?親が子どもをしかるという行為が行為を持つためには、叱責の真意、親の気持ちを子どもがわからなければなりません。そのためには、親の気持ちを率直に子どもに伝えていくことが親の側にも要求されます。

叱る親 三歳の声変わりをする親は、昔よりもさらに増えているような気がする。
それはやはり、書かれているように親自身がどうしていいかわからなくなっている
というのが、一番の原因ではないだろうか。
価値観が多様化し、揺らぎ、どうしていいかわからない。
自分に自信がない親が子どもを育てているから、焦ってしまう。

●わたしメッセージ・よくやるまちがい

・✕「おフロに入らないで臭くなってもいいんだね?」「臭いってみんなに言われて嫌われてもいいのね」…「おフロに入るのイヤ!」っていうのが「イヤ」なのは親なのにね!子どもの気持ちを聞くフリをして親の思い通りの行動をさせようとしているんだね。親の気持ちを伝えたい時に子どもの気持ちを能動的に聞くのはまちがいだよ。そんな時は「わたしメッセージ」で自分の気持ちを伝えるといいんだ。
・わたしメッセージを送りさえすれば子どもは親の思い通りに行動するはず、と考えるのはまちがいです。
・「パパが電話をしている時かおりちゃんがうるさくすると聞こえないからやめなさい!」
 まちがい1 かおりちゃんはうるさくしているつもりはない。だからこれでは何を言われているのかはっきりしない。この場合は何が困るのかを具体的に伝えるといいんだ。「するさくすると」→「おもちゃをカチャカチャさせると」
 まちがい2 「聞こえないからやめなさい」これは指示している言葉だね。→「相手のお話が聞こえなくて困るのよ」

能動的聞き方のフリをしたイヤミ。
これは解釈と評価を混ぜた詞であって、コントールである。
気持ちを理解していることを示す言葉とは正反対。注意しなければ。
また、そもそも親業を「操作主義」のテクニックとして考えると、大失敗する。
そういう人は、親業の本をいくら学んでも、理解できないだろうな。

●勝負なし法・よくやるまちがい

・第一段階(問題を明確にする)でよくやるまちがい「子どもが朝何回も起こさないと起きないので 子どもが自分で起きる方法を考えたい」 : 親が朝何回も子どもを起こすのがイヤ」だから「子どもが自分で起きる方法」を考えるというのはもう「自分で起きる」という結論から出発しているんだ。つまり最初から”親が勝つ”なのだ。だから勝負なし法にはならないんだね。
・第五段階(粗相法が納得いく解決策を決定する)でよくやるまちがい : 「もし決めたことができなかったら罰としておやつなしにする」といった約束をしておく

これも、原則と基本的なMindsetを理解していない人が、
親業のテクニカルな部分だけをつかおうとする時に間違ってしまうパターンだろう。
こういった、結論ありきの押し付け(=親業の悪用) は、
強制と全くかわらないどころか、
子どもが抑圧され反発する機会・逃げ道を失うという意味において、
かなりまずい結果を招く。
カタチとしてはフェアなように見えてしまうけど、やっていることは詐欺。
子どもに、とりかえしのつかない恨みのタネをまいてしまうだろう。

●親業に対する誤解

・かといって、子どもの気持ちに同調、迎合するのがよいというのでもないのです。

親業を理解しない人 とくに勝ちモデルこそよしとする古い世代の親には、
親業の考え方はよく誤解されてしまう。
そういう人には、これは迎合ではなく尊重なのだということを、
声を大にして、しっかりと伝えたい。

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