「親力」で決まる!

子供を伸ばすために親にできること
「ドラゴン桜」イチ押し!

先に、この後に出版された「プロ親になる」を読んで、
ひととおり読んでみたくなったもの。
ベンチマーク対象として。


●楽勉

・例えば「ごんぎつね」20回音読している子は、既に物語全体の流れや文章の細かい部分も頭に入っています。中には、ほとんど暗記してしまっている子もいます。
・ほかの子の意見を聞くことができるのは、実はもう自分なりの答えを持っている子たちだけなのです。まだ一生懸命に探している子はそれに集中しているので、ほかの子の意見どころではないのです。
・社会や理科だけではありません。国語でも算数でも、日常生活に出てこない言葉がどんどん出てきます。しかし、読書をしない子は日常生活の会話とテレビしか言葉を覚える水源がないので、勉強、つまり学問で使う言葉を覚える機会がないのです。
・自分で選んだ本をたくさん、家のあちらこちらに置いてください。一冊や二冊ではなく、何十冊もです。
・親子日記は、書く力をつけるのに効果抜群 Aさんとお父さんが親子日記を始めたのは、幼稚園の年長のときだそうです。
・数字を伴った思考を要する状況を意図的に作ってやってください。算数のある生活を演出してやってください。
・こういうもの(カルタ)を全部そろえている家庭は、世の中にいくらでもあります。
・学習や練習を続けても一向に成果が表れない足踏み状態の時期が必ずある 高原現象(プラトー現象)

この日記というアイデアは、すごくいい。
さっそく試してみようと思った。
●生活習慣

・子供たちが一つの仕事のプロになるようにしてやってほしいと依頼しまする「お手伝い」という言葉ではなく、私は、「自分の仕事」という言葉を使いたいと思います。家で何か一つの仕事を責任持ってやっている子は、学力が伸びていきます。今はそれほどでなくても、だんだんと学力がついてきます。その理由は何でしょう? 一つの仕事をきちんとできるようになると自分に自信がつく、ということがあります。仕事を毎日責任持ってやり続けることで自己コントロールの力がつきます。
・自分の仕事があるというのは、子供にとって、我が家で自分の居場所があるということなんですね。
・学校の始業の8時に能力全開にするためには、遅くとも6時には起きなければなりません。
・一覧にして、目に見えるところに張っておく。リズミカルな標語にしておけば、みんなで唱えながら楽しい

お仕事=自分の居場所というのもよくわかる。
標語とあわせてすぐにやってみよう。
●自信としつけ

・忘れ物をして自分で反省して気をつけるようにさせたいと考えて、あえてほうっておくという方法をとる方がかなりいます。この方法には、実は大変な問題があります。忘れ物をして自分で反省して気をつけさせたいという発想は、至極もっともなものです。しかし、それはある程度管理能力がある子には有効ですが、そうでない子には逆効果です。
 1. 子供と一緒に明日の持ち物の支度をする
 2. 親が見ているところで、自分で支度をさせる
 3. 自分でやらせておいて、後から親が確認する
・目当ての指導をしないで約束の指導だけしてもあまり効果はないのです。約束というものは、どうしても規則的なものになりがちです。「○○してはいけない」というように。子供の頃からそのようなことばかり聞かせられていると、人生や生活に明るい積極的な意味づけができなくなってしまいます。「○○してはいけない」ということばかりが行動基準になってしまっては、人生や生活を楽しめません。子供には、もっともっと新生や生活への夢を持たせてやってほしいと思います。そのためには、子供に、人生や生活の目当て、目的、目指すべき姿、ビジョンのようなものを示してやったり、考えさせたりすることが必要です。
・注意するときは、その「こと」を注意し、その「人」には言及しないのが鉄則です。人格を否定するような言い方は絶対にいけません。(ずるい子だね など)
・人格を丸ごと否定する言い方 こういう言い方を一回でもされれば、人は相手に不信感を持つようになります。こういう言い方をされた人は、必ず相手に反発します。親子間のように力関係があってそれを表に出せない場合は、心の内に反抗心がたまります。それが、親子関係に深刻かつ修復不可能なほどの影響を与えていきます。
・本当の名医は病気にならないように導くので外科的な手術を必要しないと、中国の古典にあります。教育もそれと同じです。
・人間としての基礎がつくられる幼少期に親から子供へ与えられるピグマリオン効果は、絶大だからです。ローゼンタールが行った教室での一年間の実験でも多大な効果があったのです。ましてや、十何年も日々の生活をともにする親から与えられるピグマリオン効果は、あまりにも絶大です。ほとんど支配的といっても言い過ぎではありません。
・不思議なことに、ほとんど世界中の言語で、否定後にはこの「n」の音がつくそうです。「n」は唯一口を開かずに発音できる音なので、相手に心を閉ざす表現のときに使われるようになったということです。
・システム化と並んで明文化も大切です。私のクラスでは、大切なことや基準は明文化して見えるところに張ってあります。こうすることで、教師も子供もそれを忘れませんし、基準がぶれることもありません。
・比較して叱られると恨みが残ります。そして、子供たちは親の愛を奪い合うようになります。決して分け合うようにはなりません。そういうことが続けば、兄弟姉妹の不和の原因になります。
・できれば、子供の姿が見えなくなるまで見送ってやってください。そうすれば、子供はときどき振り返って手を振ったり、心の中でもう一度「行ってきます」と言ったりすることができます。それがなんともうれしいものなのです。
・子供の写真を撮るときはできるだけ一緒に写るように心がけましょう。写真に写らないということは、思い出に残らないということなのです。子供の写真を撮るだけで喜んでいてはいけません。

忘れ物をほうっておくという発想、自分もそう思っていた。
確かに、自信や自尊心を失ってしまうきっかけをつくっては逆効果。
何事もケースバイケースなのだということ、改めて認識した。
また、名医の話は、エンジニアの心得とも共通する話だ。すごくよく理解できた。
●親自身の成長が必要

・自分の感情をコントロールできる大人に育てられた子は、愛情豊かで、寛容で、明るくて、プラス思考で、積極的で、自信に満ちた子になります。
・あなたは我が子を育てながら、みずからのトラウマを乗り越えていくのです。なぜなら、トラウマは、同じ場面を意識的に再度経験することで乗り越えられるからです。
・日々教室で子供と接していると、よくわかります。朝から何かしら様子が変な子がときどきいます。それとなく聞いてみると、朝からお母さんが不機嫌でイライラしていたとか、何を怒っているのか分からないけどとにかく怒っていた、などということを言います。朝から親の感情的対応を受けた子は、その日一日だめです。気持ちが沈んで元気が出ません。
・本当の厳しさとは何でしょうか? 一貫性と継続性、尊厳、愛情の三つです。
・本当の厳しさとは、まず第一に一貫性と継続性があることです。決めたことを貫きやり通すことです。決まりや約束を適用するに際して、時と場合によって基準がぶれてはいけません。ときどきの気分や感情で対応が違ってはいけません。機嫌のよいときも悪いときも、同じ基準で対応することが大切です。子供が同じことをしたときに、注意されたり見過ごされたりということがあってはいけません。逆に、甘さとは、基準があいまいで一貫性がないことです。そして、やったりやらなかったりして、継続性がないことです。

ここの、「本当の厳しさとは一貫性と継続性だ」という部分、
これが読めただけで、この本を買った価値があったように思う。
私は、怒鳴ったりたたいたりはしない。
それを、甘いんじゃないかという人がいる。
しかし、一貫性については常に注意していたつもりだ。
●遊ぶ

・親も一緒に本気になって遊びに興じてくれれば子供も安心して遊べるんですけど、何か、見られているという意識があるのではないでしょうかね。子供に「遊びなさい」って言って親が監視していたら、それは遊びではない。「遊びという強制」
・夏休みの思い出っていう作文とか、絵を描かせてはだめなんですよ。”絵にも描けない面白さ”があればいいわけで。やったことや過ごした時間に対して、何かと結果を求めるでしょう。「この30分で君は何を得たか」って。

遊びが強制になっていないか、親の監視・干渉が入っていないか、
それを見直す必要があると感じた。
●メタ情報

・いくら大上段に構えてこうあるべきだって言っても、実際に目の前にいるお母さんたちにやってもらわないとなんの解決にもならないですから。

確かに…。
自分がやろうとしていることは、受け入れられやすいように
工夫をする必要があるのだろうか。
マーケットを考えると、少し検討の余地はある。

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