潜在意識が答えを知っている!

世界中で3000万人の人生を変えたサイコ=サイバネティクス理論。
半世紀読み継がれている世界的名著

Dr.Malzを知ったのは、小川忠洋さんの紹介から。
それを、田中孝顕が書籍にして出していたので、手にとってみた。
田中氏、さすがナポレオンヒル財団だけあって、
成功哲学のキーになるものには、必ず一枚かんでる感じ。
そういえば、マインドマップの本も出していた。


●原則と工夫

1) あなたに内蔵された成功メカニズムには、目標やターゲットがなければならない。(「すでに存在している」ものとして思い描き、それを「発見」することによって機能する)
・ナポレオン・ボナパルトは、実際に戦場へ赴くようになる何年も前から、イマジネーションの世界で戦闘の演習を行っていた。
・ホテル王といわれるコンラッド・ヒルトンも、最初にホテルを買収するはるか以前に、自分がホテルを経営するところをイメージしていたという。
・毎日30分、邪魔の入らないところでひとりになろう。大きなスクリーンに映された自分自身の映画を観ているとイメージしてみる。
・脳の「スキャナー」…まずマシンに大量のデータを入れる必要がある。
・科学者が問題に取り組むとき、その問題に答えがあると思った瞬間に態度ががらりと変わる。その時点で、答えに至る道のりの50%ぐらいは通過してしまっているのだ。
・希望するとおりに行動し、感じ、生きている自分を思い浮かべよう。「明日はこんなふうにするぞ」などと自分に言い聞かせないこと。
・まずは、できるだけ望ましい結果を思い描く。「もし起こりうる最良の結果になったら」と考える。この段階では、「起こるだろう」ではなく、あくまで「起こりうる」だ。
・「自分は…のような人間だ」という言い方は、非常に意味深く、非常に大きなパワーをもっている。それは自己イメージの確信を明らかにする言葉

自分は○○のような人間である…と、
起こりうる最良の結果をリラックスしてイメージする。
子どものころは、寝る前と起きてすぐ、それをイメージしていた。
これを今もまた、毎日欠かさずやってみる。それが瞑想だ。

2) 自動成功メカニズムは間接的に作用する(手段は自ずとついてくる)
・あなた自身のサーヴォ機能を働かせるのに、コンピュータの天才になったり神経学者になったりする必要はない。自動車を運転するために自動車を製造する必要はなく、また明かりをつけるために電気技術者になる必要がないのと同じだ。
・あなたの自動制御メカニズムは、あなたが与えたデータから推論したり、そのデータを疑ったりはしない。ただ機械的に処理を行い、データに応じた反応をするにすぎない。
・ジョージ・S・パットン将軍は、「やり方を教えるな。やるべきことだけ伝えれば、創意工夫に驚かされる」と言っている。
・ミクロ・マネジメントを行うと、往々にして組織の成長や繁栄を阻害するものだが、マクロ・マネジメントを行うと、往々にして組織をのびやかにする。これと同様に、あなたは自らのサーヴォ機能のマクロ・マネジメントをするべきではないだろうか。細かい点にこだわるのは不要なばかりか、むしろ逆効果になってしまう。あなたの仕事は、サーヴォ機能にできるだけ正確に目標を伝えることだ。

目標イメージを正確に伝え、必要なデータを与えたら、あとは信頼する。
手段は自ずとついてくるのだから、何も心配しなくていい。
逆に言えば、失敗する理由は次の場合なのだろうと思う。
×正確な目標イメージの設定ができていない場合
×必要なデータが与えられておらず、サーヴォの性能が悪い場合
×サーヴォの自動制御のとおりに進む熱意が足りない場合

3) 一時的な失敗や誤りを恐れない(どんなサーヴォ機能も負のフィードバックによって目標を成し遂げる)
・自分に対してネガティブな認識を抱いているかぎり、現在の状況に対してポジティブに考えることなど、できはしない。
・単に今できない状態にあるという「事実の記述」にすぎないことを、「自分は○○ができない人間だ」という決め付けにしないこと。
・役立ったのは、そうした「不可能」は全部見解であって事実ではないと、自分に言い聞かせ続けたことだ。
・負のフィードバックは「止まれ!」とは言わない。「いましていることは間違っている」とは言っても、「何をするのも間違いだ」とは言わない。
・魚雷は、前もって誤りを「考え」、あらかじめ修正するわけではない。まず行動を起こし、つまり目標に向かって飛び出し、それから生じる誤りを修正するのだ。

負のフィードバックの意味を正確に知っておく必要があるんだなと思った。
目的に向かって進む場合には、「止まれとは言わない」という話には、
とても安心というか、感動というか、勇気づけられた。

4) どんな技能も、試行錯誤によって身につけることができる
5) 自分の「創造のメカニズム」がきちんと働くと信頼しなければならない。

●潜在意識への命令の解除と設定の仕方

・催眠術効果は、その人にとっての「権威ある人からの情報源」によって繰り返し強化されれば、半永久的に維持されてしまう。これを解除したり設定しなおしたりするには、これと同じ条件が必要になるのである。
・私たちがいま抱いている思い込みは、良いものにせよ悪いものにせよ、正しいものにせよ間違ったものにせよ、労せずして形成されている。要するに、必死に意思の力を働かせてできあがったものではない。また私たちの週間も、良いものであれ悪いものであれ、やはり同じようにして形成されている。したがって、思い込みや習慣を新たに形成するときには、催眠状態から目覚めるのと同じ方法、つまりリラックスした状態で行う必要がある。
・反対の端から靴を履き、逆の結び方をするという新しい習慣 この単純な行動を、その日のほかの習慣的な思考や行動や感情を変えるきっかけとして利用する。

力んで目標設定するのではなく、靴紐の習慣のような工夫が大切なのだ。
●ネガティブな感情/イメージへの対応

・質問
 - この思い込みは本当の事実に基づいているのか。それとも、仮定や間違った結論に基づいているのだろうか
 - その思い込みに、合理的な理由があるだろうか
 - 間違ってそう思い込んではいないだろうか
 - 同じような状況にいるほかの人にでも、自分は同じ結論を下すだろうか
 - そう信じるに足る理由がないのなら、なぜ自分はそれが真実であるかのように行動したり、感情を抱いたりしつづけるのだろうか
・ほとんどの人は、ネガティブな言葉を毎日かけられている。だが、意識がきちんと働いてさえいれば、そんな言葉を鵜呑みにすることはない。「そうとも限らないぞ」が素晴らしいモットーになるのだ。
・その人は、ピアノを弾けるかと質問されて「わかりません」と答えた。
「わからないって、どういうことですか?」
「弾いてみたことがないものですから」
・大きめの声で話す習慣
・人に好意を抱いたら、それを相手に伝える習慣
・反応を先延ばしにすると、条件反射の自動的な作用を中断し、阻害できるのだ。怒りたくなったら「10まで数えろ」というのも、同じ原理に基づいた素晴らしいアドバイスだ。
・あなたが目指しているのは行動する人であって、”何にでも反応する”人ではない。自ら目標を設定し、進むべき道を決める。
・将来起きそうな嫌なことについて思い悩むときに、不安や無力感、ひょっとたら屈辱すら感じていないだろうか?実際私たちは、失敗したあとで味わうべき感情を前もって味わってしまっている。自ら失敗をイメージしている。それも漠然とではなく、ありありと具体的に。
・人間の脳に記憶されたものは、再生されるたびに少しずつ変わる傾向がある。そのときの気分や、考えや態度に影響されてしまうからだ。過去が現在に影響するだけでなく、こうして現在も過去に影響するのである。

なんだか元気がないね というひと言が暗示になる。
それは子どもに「この子は○○な子だから」という暗示を与えるのと同じだ。
ネガティブなイメージへの対応は、そのまま家族への接し方の注意となる。
要チェックだ。
●自信 self esteem (自己重要感)

・自分に対して抱く感情は、他人に対して抱く感情と一致する傾向にある。これは心理学的にも事実となっている。
・多くの夫婦を悩ます嫉妬は、必ずと言っていいほど自分への疑いによって生じるものだ。十分な自尊心をもてば、人に敵意を覚えないし、躍起になって何かを証明することもない。
・気分を害しやすい人ほど自己評価が低いことは、心理学では定説になっている。人は、自我や自尊心に対する脅威となるものがあると傷つく。傷つきやすい人は、健全な自尊心をもつ人なら気に留めないようなことでも、攻撃されていると思い込み、心をズタズタにしてしまう。
・侮辱的な言葉をかけられて、自尊心を脅かされたと感じる人は、脆弱な自我のもち主で、大した自尊心をもっていない人だ。
・50年ほど前の心理学者たちは、人間の知能25歳でピークを迎え、そのあとは下り坂になると考えていた。しかし、最新の知見によれば、人間の知能は35歳あたりでピークに達し、その後70歳を優に超えるまで、そのレベルを維持できるという。

結局のところ、もっとも重要なのは自尊心なのだと思う。
カウンセリングをする場合においても、
全部、以下にこれを育むかにかかっていると言えそう。
ということは、子育てで一番重要なのも、これなのだ。

タイトルとURLをコピーしました