数学は暗記だ!(新版)

受かる青チャートの使い方
合格への一番の近道がここにある!

昔、ゴマブックスから出ている同名の本を読んだ。
懐かしくて取った新版では、赤チャートではなく青チャートを使った説明になってた。
とりあえず頭の筋トレの為の高校数学プロジェクトは、
これに沿ってやってみようかな。


●原則

・「理解」はもちろん重要だが、あまりにそれにこだわりずきると、疑問のドロ沼から抜け出せなくなる恐れもある。とりあえず厳密にはわからないが感覚的にわかるというのであれば、「それを使って問題が解ければOK」と割り切って先に進んでいい。これは、公式や定理を証明できなくても、それを使って問題が解ければいいのと同じだ。数学では、そのとき理解できなくても、あとで理解できるケースも多い。
・数学が得意な人は、何だかんだ言って、推論のベースとなる「知識」を豊富に持っている。もちろんそれだけでなく、「いかに推論して問題を解くか」「知識をどう応用するか」という純粋な意味での「思考力」や「センス」のようなものも持ち合わせているのだろう。しかし、それは「知識」がシッカリ身についているからこそ発揮される能力であって、数学が苦手な人にとっては、まずはベースとなる「知識」の差を何とか埋めることが先決になる。
・実際、ガリガリ勉強してデキるようになった灘の生徒は、自分に才能やセンスがないことをハッキリ自覚しているのだ。しかし、なぜ受験に強いかというと、数学にかぎっていえば、圧倒的な解放ストックの量で、弱い部分をカバーしているからだ。
・高校の授業では、定理や公式の証明ばかりに時間をかけ、その使い方を身につけるための問題演習が軽視される傾向にある。こういう授業は聞いていてもよく理解できない。それが原因で数学が嫌いになってしまう人もたぶん大勢いるだろう。
・大学入試のあり方を検討する中央教育審議会が、近ごろ注目すべき発表を行ったからだ。センター試験や各大学の個別試験で、「過去の入試で使われた問題を出題することを認める」という方針を打ち出したのだ。

まずはベースとなる知識のストックが必要、という話と、
最初から完璧な理解を求めない、というこの二点は特に重要。
これはどんな学習についてもあてはまる。
プログラミングでもそうだし、ビジネスについても当てはまる。
私の正確では、とくにこの「完璧な理解を求めてしまう」というところに注意しなくては。
●青チャートの使い方

・解法パターンを体系的に身につけていくには、まずは参考書の「解答」にあるやり方を使えるようにすることが重要なのだ。
・基本的には、「例題」と名のついている問題を使って”解法暗記”を進める。「練習」は、余裕があるときや必要なときに利用するという方針をとる。「演習問題A・B」にも、無理をして手をつけなくていい。というのも、基本的には”試行力トレーニング”で、同じような目的の練習をするからだ。つまり、「例外」以外の問題は、基本的には解法パターンのストックが目的ではなく、「それを使ってどう解くか」という”試行”のために使うべきものと考える。”暗記数学”では、解法パターンをストックする時期と、試行力を強化する時期を別々に設定している。したがって、同じ時期にあえて2つのことをやらず、まず、解法パターンのストックを最優先させる方針をとる。
・青チャートの巻末についている「例題一覧」というページだ。これはコピーして解法暗記の進行状況を把握するツールとして役立ててほしい。
・ちなみに、青チャートでは、「☆」の記号がついている例題は、理解できなくてもあまり気にしなくていい。

杓子定規に、頭から順にやらなければいけないというわけではない。
これも、几帳面な性格の人は注意。
●書き込む

・1.何を求めればいいのか(問題で要求されていることは何か)。
 2.問題文で意味が理解できないところはどこか(知らない表現などがないか)。
 3.問題文を見て、何か気づいたこと、特徴的なことはないか。
・日本語による書き込みといっても、むずかしいことはない。気づいたことをそのまま書けばいいのだ。たとえば、「見たこともない!」「こんなやり方があるのか!」「恒等式って何だ?」のようなものでもいい。感想や疑問、補足など、日本語での書き込みをしておくと、あとで見直したときに効果を発揮する。「ああ、ここがポイントだった」ということがスッと思い出されて、理解の定着がよくなるのだ。

数学に限らず応用できる話。
一般的な読書でも。
●その他テキスト

・たとえば『オリジナル』や『スタンダード』(いずれも数研出版)のような学校の授業を前提にした教科書傍用の問題集は、解説が少ないので、自学自習で”暗記数学”をやるには適さない。もっとも、これらの傍用問題集は、解放パターンの網羅性ということでは十分に条件を満たしている。実践的で良質の問題で構成されているので、数学がかなりデキる人が、授業をうまく利用しながらこれらを使って解放暗記を進めていくにはいい。ただ、解答が理解できない人は、逆に効率を落とすことになるので注意しよう。
・”試行力トレーニング”の時期には、とくに苦手な単元について、『細野本』をざっと読み流してみるのもいい勉強になる。

時代が変わると、使うテキストもかわるんだなぁ。
まあ、まずは流してやってみようと思う。

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