図で考える人は仕事ができる

子どもの頃、居間には必ず裏紙がおいてあった。
兄弟で何か議論をするとき、何かの説明をするとき、よく鉛筆で図を描きながら話したのを覚えている。
今でも、仕事で何か考えをまとめるときには、自然に紙に図を書いて考えている自分がある。
けど、よく考えたら、仕事以外で使うことがなくなっていた。
妻と娘がいる自分の家庭の中でも、
私が子どもの頃のように「書く」習慣をつけようと思ったところだった。
そんな懐かしさを感じながらページをめくってみた。


マインドマップがあまり知られていい時代に書かれた本という意味で、興味深い。
ただし、既にマインドマップを理解している人にとっては、それで十分かも知れない。
この本は、「図解」に関するところ以外、とくにキャリア開発というところまでに幅広く話が展開されている。
いくつか気になったところは、抜き出しておいた。
以下が、付箋をはったところ。
●具体的な図解の仕方
・図解はキーワードの固まりです。
・ほとんどの場合、数字は大まかなものでいいのです。目標や計画を示す図解の場合、数字を29.39%などと書き込むと、そのことが気になってかえって気が散ってしまうでしょう。29%ならわかりやすいのに、わざわざ29.39%にして意味がある場合は少ないはずです。
●理解の段階と図解の有効性
Step1. 個々の部分を知識として「バラバラにわかる」段階
Step2. 各部分のつながりが見えるようになり、「全体的・体系的にわかる」段階
Step3. 自分自身の方法を使って「表現できる」段階
人生や仕事に重要だと思える本を図読することは時間や労力がかかりますが、価値のあることです。図解すると結果的に、内容をほとんど覚えてしまいます。ただ読んだだけのものは忘れますが、図解に描くなど深く処理したものは頭に残ります。
●能力
<30代初めの会社員が「現在働く上でとても重要な能力」としてあげているもの>
・コミュニケーション能力
・判断力
・問題解決・分析能力
・プレゼンテーション力
・企画力
<30代初めの会社員が「今後とても重要」と感じているのは>
・コミュニケーション能力
・幅広い教養
●これからの履歴書
学歴→学校歴ではなく学習歴
経歴→経験歴
職歴→仕事歴
●年齢とスキルを読み誤らないように
吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして… しかし今や人生80年時代になっており、人生50年時代と比べて六割増しの人生になっていることを忘れてはなりません。つまり、昔の15歳は現在では24歳。昔の30歳は48歳、昔の50歳は80歳なのです。そう考えると悲観すべきものでもありません。

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