騙す脳を作る

騙されないための唯一の防御法
騙されたくなかったら騙す脳を手に入れろ!
カネ・政治・メディア…世の中は「騙し」に溢れている
人はなぜいとも簡単に騙されてしまうのか

やっぱこの人、頭いいなぁ。

●善意の危険性

・例えば、他人の言動で傷ついたときなど、「悪気があって言ったのではないから許してやってくれ」と諭す人がいる。しかし、じつはこの「悪気がない」というのは始末が悪い。自分で悪いことをしたという意識がないからである。その点、悪気があった場合には、その悪気を取り除いてもらえばいいだけの話だから話は簡単だ。
・例えばヨーロッパでは、日本と同じように「嘘をついてはいけない」と言われている。しかし、その意味はまったく違うのである。彼らがなぜ嘘をついてはいけないとするのか。それは、もっと大きな嘘をつくためなのである。小さな本当を繰り返しておけば、大きな嘘をつくときに、相手は本当だと思ってしまうというわけだ。つまり、嘘をつかないのは、もっと大きな嘘を本当に見せるためのテクニックなのである。

このあとに書く宗教もそうだけど、善意というのが一番やっかいなのかも知れない。
パワフルで、そして手に負えないという意味で。
ヨーロッパ紳士のそれは、善意というよりは悪意に近いけども。
ま、これは、詐欺の基本中の基本でもある。

●宗教という騙し

・「この水を飲めば、あなたの病は治ります」..そのような大げさなことは良心がある人はいえないわけである。しかし、本当に自分自身でそう信じている人は平気でいえるわけだから、ゆえに、そういう人が一番人を騙せる人だということになるのである。本人も人を騙している気さえない。騙すつもりのない人間が一番人を騙すのである。
・宗教と詐欺師とはどう違うか。詐欺師の場合、詐欺を働いてうまく人を騙す技には長けているが、自分は詐欺だと知っているからどこかで限界がある。宗教は、自分で自分を信じきっている人が騙すので、一度騙されると競技の世界にはまり、次を騙せる。したがって、宗教はこうした人の自己増殖行動になる。そこが宗教の強さである。

この苫米地氏も脱洗脳に関わったのがオウム事件。
オウムがあそこまで大きくなったのは、まさにこのあたりが原因だ。
これらは心の底から救済していると信じていたわけで。
だからこそその行動力もスピードも大きく、早かったのだろう。

●市場経済における騙し

・宝くじに手を出す庶民は、3億円の幻想に騙されているのである。宝くじの胴元である全国の地方自治体などは40%の取り分を確保していることを考えてみてほしい。リスクをまったく背負い込むことなく、これだけのハイリターンを得ているわけだ。それでも欲しくなる庶民感情をうまく利用している点で、これほど悪意に満ちた商売はないのではないか。
・外資系などは自分で株を買いまくって株価を上げる。自分で株価を上げたり下げたりするのなら、東インド会社と同じである。入りと出を自分で調節しているのである。そのような人なら株で儲かるといえるが、素人が市場を見ながら勝手に予想するのは、宝くじとたいして変わらないキャンブルなのである。

うまい話というのは、大抵、その話をもってきた人にとってのうまい話。
きいた人にはうまくもなんともない。

●マスコミの騙し

・産経新聞は政府の広報誌という位置づけ、日経新聞は経団連の広報誌という位置づけで読むことである。そうすれば、政府や経団連が国民に埋め込みたい情報の実態がわかるはずである。

マスコミが洗脳媒体だというのは、ほとんどの人の常識になりつつある のかな。
そうとわからない人もまだまだ多いけど。

●教育という騙し

・教育もある種の騙しである。本来、教育は「価値観の判断の結果のみ」を教えてはならないのである。

知識の伝達しかできない小学校教師なんて、
データベースと検索エンジンに置き換えても十分。
本当の知性を育める教師は、この先どんどん淘汰されていくだろうなぁ。
もちろん、価値観のおしつけをする教師も。

●国家による騙し

・儒教は、古代中国の思想家である孔子や孟子の教えが元になっているが、日本では、封建食の強いものに変えられた。「忠」は自分の心のままにという意味だったのに、日本では「忠義」と、上に立つものへの服従という意味になった。年長者や先輩は敬うべきもので反論は許されないとされてきたのである。たしかに、孔子は先人の教えを尊重しろと言っているが、それは従えという意味ではなかったのである。
・1500兆円の貸主は、ほかならぬ国民である。だから、増税は、国民が貸しているお金を、国民に返せないから、増税で国民からお金を取るという論理である。AさんがBさんにお金を貸し、Bさんは、そのお金を返すために、Aさんからまたお金を取るという、この論理のおかしさは、小学生だってわかる。
・しかも、この増税分のうち、国債の償還費、つまり貸主である国民に支払う分は25%である。残りの75%は、公務員のために使われる。給料だけでなく施設使用料だったり、電気代だったりと、公務員が公務をするための必要経費になる。
・相手はアメリカだけではない。嘘だと思うなら、ヨーロッパの大都市に行ってみればいい。働きもせず、日本よりも立派な家に住んでいる人間がごまんといるはずだ。もちろん、貧しい階層の人もいるが、銀行オーナーなどの金融業者は遊んで暮らしているのである。
・資本力の弱肉強食の論理に入れてはいけないものがある。医療しかり、教育しかり、そして郵政事業や通信事業もそうである。市場原理は、公平さ(フェアネス)のために働くものであって、いいものを作るために働くものではない。いいものは、独占だからこそできるのである。例えば、世界で一番ハイテクな産業は、アメリカ合衆国国防総省である。その理由は、その分野の権利を一手に独占していて、価格競争がないからである。
・アメリカの方針でNSA(国家安全保障局 アメリカ合衆国国防総省の諜報機関)が解けない暗号は使ってはいけないというルールがある。ということは、SSLで使われているRSAは、NSAが解けるから許されているのである。

これを読んで、儒教に対するイメージが少し変わった。
そうか、もともと孔子はそんなに理不尽なことを教えていたわけではないのか、と。
ということで、論語を改めて読み始めている。

●詐欺

・私は、知らない人などから電話がかかってくると、「この電話番号はどこで手に入れたの?」と聞いてみる。相手は「いや…」とたいていははっきり言わないので、必ず「この電話、録音されているのはわかってるの?」というと、慌てて切るのがお決まりである。
・メールアドレスなども同じである。スパムが一回でも来たら、すぐにアドレスは変える。着信拒否など悠長なことをやっていてはダメである。
・「この電話番号をあなたに教えた人は、個人情報保護法違反の疑いがあります。その違法行為をはたらいた人に私は法的手続きをとりますから、その人間を突き止めたいので協力してください」とはっきり言うのである。

うん、この人ほどVIPではないにしても、
これくらいの毅然とした態度は必要かもしれない。
LINEの乗っ取りとかメールアドレスのクラックがはやってるから、
ここ、注意しておかないと。
メールはどんどん使い捨てる時代に入ったのかな。

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