カサンドラ症候群

身近な人がアスペルガーだったら
このつらさを誰にもわかってもらえない
専門医が最先端の研究から解決策を示す

 

結局のところ、愛着スタイルが「回避型」か「不安型」か「安定型」かに、
全てが集約されるような気がする。
職場においても、愛着スタイルが安定型の人が好ましいなぁというのが率直な感想。

その他拾ったところ

強迫性パーソナリティ障害は、義務感やルールに過度にとらわれ、融通が利かない点を特徴とする。倫理観や正義感が強い傾向も見られ、自分のことよりも公のルールや慣習を重んじる。自分の利益を優先する自己愛性とは正反対なタイプだと言える。ある意味、真面目すぎる善人であり、努力家や頑張り屋が多く、勤勉な努力によって、堅実な成功を収めている人も多い。社会的に見れば尊敬すべき人だといえる。このタイプの人は、自分の中の守るべき基準があって、それを自分に求めるだけでなく、周囲の人にも押しつけてしまう傾向があることだ。道徳的な義務や勤勉な努力を重んじる価値観に縛られがちで、それから外れた存在を否定的に見てしまう。ありのままの相手を受け入れ、相手の気持ちを相手の立場で理解し共感するということができない。相手の気持ちよりも、自分の中の基準で考えてしまうのだ。このタイプの人を縛っている基準や価値観といったものは、学校や社会において良識的として推奨されてきたものでもある。つまり、良い子や優等生に一般的な行動基準であり価値観であるがゆえに、それが負の側面を持つなどとは思えないし、それが行き過ぎることによる問題にも気づきにくいのである。

子どもにこの傾向がないか、注意して見守る。

 

困っているときほど助けてくれないということが起きてしまうのは、回避型と不安型では、ストレスを受けたときの反応の仕方が、真逆と言っていいほど異なるためでもある。ストレスを受けると、回避型の人は無口になって、自分の殻にこもることで耐えようとする。一方、不安型の人は、多弁になって相談したり、話を聞いてもらったりすることで紛らわそうとする。ストレスへの対処の仕方が正反対なため、両者のストレスが高まったときほど、すれ違いが大きくなりやすいのだ。回避型の人は、問題に対して反応しないことで、自分を守ろうとする。大変なことが起きていても、情緒的な反応を抑え、淡々としている。それに対して、不安型の人は、過剰なまでに反応し、大騒ぎをすることで自分の不安を放出しようとする。それゆえ、不安型の妻からすると、回避型の夫の反応は、何の痛みも感じていないように受け取られる。妻や子どもが大変なことになっているというのに、どうしてそんなふうに落ち着いていられるのかと、そのことにも苛立ちや不信感を覚えてしまうのだ。一方、回避型の夫には、不安型の妻の騒ぎようが、問題そのものよりもストレスに感じられる。それはストレスへの対処法の違いから来るもので、回避型の冷静さが役に立つ面もあるし、不安型の大騒ぎが助けになる時もあるのだが、互いに違和感を覚えてしまい、すれ違いの一因になってしまう。

このギャップからくる反応のズレを、少しでも小さくするためには、互いの違いを理解して、歩み寄るしかない。回避型の夫は、共感的な関わりを増やすように努力し、不安型の妻は、利得や義務を守ろうとすることで、夫は愛を示そうとしているのだということを少しでも理解することである。

カサンドラ症候群は、実家の親との関係にも問題を抱えているとが多くなる。というよりも、より正確に言えば、実家の親との不安定な関係の方が先であり、それが、パートナーとの関係にまで及んでしまっているというのが真相なのである。

自身の実家や親との関係が、うまくいっていなかったり、気軽に頼れるような存在ではなかったりする。だからこそ、他に頼ることができず、夫への期待が大きくならざるを得ないのだが、夫があまり支えになってくれない時、妻は追い詰められてしまうのだ。夫に少し問題があっても、実家との関係が良ければ、母親に不満を言ったり、助けてもらったりして息抜きすることができるので、そこまで追い詰められないで済む。

仕事の世界では活躍し、物事を理詰めで解決することに長けている人では、家族といった親密な関係においても、ビジネスの方法をそのまま持ち込もうとし、要求の攻撃性を振り回してしまっていることが少なくない。相手は理屈ではあなたに太刀打ちできないかもしれないが、結局、本当の問題解決にもなっておらず、口に出せない不満が残ってしまう。

回避型傾向の私と、不安型傾向の妻のことが書かれているようだ…。

 

離婚した女性は、平均余命が約五年短くなる。

両親が離婚した子どもには、ストレスやうつといった心理的影響だけでなく、非行や反抗、学力低下、対人関係の問題など、行動面でもさまざまな影響が出やすい。

そしてまたその負の連鎖が繰り返されてしまう。
どこかでその流れを変えたい。

 

共感性が高い人は、相手の持ちを理解することに長けているだけでなく、自分の気持ちを理解してもらうことにも長けているのだ。気持ちをわかってもらえないと嘆くよりも、気持ちや事情を伝える努力を怠っていないか

これはとてもいい考え方だと思う。
不安型の人は「察してほしい」で思考停止せずに、
共感能力を自ら高める努力も怠らないようにすると、いい。