コールドリーディング
なぜ、あの人は圧倒的に人を引きつけるのか?
カリスマ性とはいったい何なのか。
非常にわかりやすく、そしてうなずける内容だった。
小手先のテクニックを学ぶためじゃなくて、心得としてとらえるべき。
私もいつの日か、「カリスマ」とか「オーラ」と呼ばれるものが
身につく日が来るだろうか。
●カリスマとは
・チームマネジメントにおいてもっとも大切なのは、リーダーが「どういうことをするか(DO)」ではなく、リーダーが「どういう人であるか(BE)」なのです。
・もし、あなたが、チームメンバーに、「あのリーダーのためにこそ、自分は全力を尽くしたい」と言わせることができたなら、あなたのやることすべてが黄金になります。「BE」によってメンバーを惹きつけるリーダーの「求心力」-。それが、つまり、「カリスマ性」です。
・心の揺れている人からは、みんな離れていってしまう-。この原理の中に、人を引きつけるカリスマの秘密があります。人は誰でも不安を隠しもっている。だからこそ、不安の波動が出ている人から離れ、不安を感じさせない人に引きつけられていくのです。相手に不安を感じさせない、心の揺れない人。そういう人の元に、大木に寄り添うがごとく、みんなは引き寄せられてくる。これがカリスマの原理です。
Jayがいうには、マーケティングとはリーダーシップだ。
カリスマ性とリーダーシップとの関連でいえば、確かにつながる。
特定の個人あるいは集団の心理を理解し、その中でどう振る舞うか、という意味では、
マーケティングを学ぶことがカリスマ性をつくることにつながることになる。
●身につけることが可能
・彼らは、その不安を他人に悟られない術を持っているのです。ビジネス界やスポーツ界のカリスマたちは、不安を他人に感じさせない方法を経験から学んでいます。
・潜在意識的には、「断言してくれる人」を求めている。これが本当のところです。だから、仮に占いが外れたとしても、相談者のほうから、好意的に解釈してくれるのです。
・「大丈夫、大丈夫」と言葉で言えば言うほど「本当は大丈夫ではない」という暗示になっしまいます。言葉よりも行動のほうが圧倒的に心に強い暗示を与えることができるということ。たとえ楽しそうな「フリ」をするだけでも、心に影響を与えることができるのです。
・最初の自信は「ブラフでなくてはならない」ということ。最初に自信をつくらなくては、実績は生まれない。最初に自信をブラフすることで、何とかぎこちないながらも実績が生まれる。そしてその実績が本物の自信へとつながっていくのです。
Mr.Xの旧アドバンスマインドでは、
それがブラフであるということで、新アドバンスである意味否定されていた。
しかし、子育てなどをしてみても思うのだけど、
幼児が最初に行う挑戦は、ブラフではなく、
失敗しても見守ってくれる人がいる、信頼されている、期待されている、という
愛情が、自己重要感、自信のベースになっている。
もし、生まれつきのカリスマと作られたカリスマというものがあるのなら、
生まれつきのカリスマは、その背後には、
とても深く、その人を愛してくれた誰かがいるのかもしれない。
ただし、行動が意識を変えるという意味もあるだろうから、
行動から先に入るというこれも、必ずしも否定されるものではないとも、思う。
●具体的な方法(サトルティ)
・相手の話に頻繁にうなずかない。その分、うなずくときはゆっくりと深くうなずいてみせること。(緊張=無意識に同意してほしい気持ちの高まり と 緩和の原理)
・「でも/しかし」と言わず、「だから/そして」と言うこと(でも=自分の意見を否定された気持ちになってしまう → 人は自分を否定する人を、自分よりも小さな存在だと捉える。受け入れてあげる人は、受け入れられる人よりも大きな存在なのだ というサトルティ)
・自分が本当に信じているセリフ、あるいは信じ込めるセリフだけをしゃべること。(コールドリーディングであっても、ショービジネスであっても、セールスであっても、チームマネジメントであっても、自分が信じていないことを他人に信じさせるなど絶対にできません。小言の数が多ければ多いほど、親の言葉の重みが失われます。)
・走らない。(人間は、潜在意識的に自分よりもゆっくりと動くものに勝てない。ゆっくり動くということは、つまり、他のものに振り回されていないということだからです。親分を急かすヤツなど、誰もいないのです。だからこそ親分なのです。つい走り出しそうになったときには、いったん立ち止まって、「待てよ。私は今、何に振り回されているのだろう? これは本当に振り回されるに値することだろうか?」と考えてみてください。)
・じっと見つめない。包み込むような目(ライオンは決してあなたを睨み返さない。もし本当に自信があるのなら、相手を威圧する必要などない。彼らの目線はあまりにも鋭く、長くアイコンタクトを続けると相手が萎縮してしまう。自分よりも弱い存在への配慮。大切なのは、相手を威圧するような目ではなく、相手を包み込むような目です。)
・相手の肩越しに、向こうにある壁や窓などを見るように目線を外す(下に目線を移動させると、自信のない印象を与えてしまう)
・不安は、仮に態度に出てしまったとしても、決して口には出さないこと。簡単に「本音」を語らない。どんな時でもカッコつける。(見て分かること/緊張を、なぜ言うのでしょうか? それは、社長が、自分自身の気持ちを楽にしたかったからです。先に言っちゃって、楽になろうという気持ち。社長が楽になった分、その不安は参加者たちが負うことになる。この社長は、私たちに不安を押しつけてでも、自分が楽になることのほうが大切なのだということを暗示してしまう。合コンで「年食ってるんで」というのも同じ)
・一貫した分かりやすい性格づけ(全員に受け入れられる性格など有り得ません。しかし、反発はあっても、それはあくまでも意識のレベルでの反発です。どのようなものであろうとも、メンバーの潜在意識は安心し、あなたについていこうと感じるのです)
これは、すごい。
ほんとにすごい。
Mr.Xのボディーランゲージのところがも学んだけれど、
それよりももう少し詳しいし、ライオンなどの考察という意味では、
他にどういうボディランゲージが有効なのかの学習方法のヒントにもなっている。
●落ち着きのトレーニング
・ゆっくり食べること
・このトレーニングをすることによって、「今、この瞬間」に集中できるメンタリティが養成されるからです。
・あなたが本来耐えるべき痛みは、今の三分の一でいいはずなのです。余分な三分の二は何かというと、まず、過去の痛みの記憶。そして、将来の痛みへの不安です。だから、「今、この瞬間」の現実の痛みにだけ向き合えば、あなたが感じる痛みは今の三分の一になる。三分の一になれば、それはもうほとんど気にならない痛みになるはずです。
上記のサトルティの他にも、
これも訓練の価値がありそう。
●部下との接し方
・人は、認められたとおりに成長する。
結果だけではなく、結果をもたらした心の持ち方を評価する。
○「君は、本当に真面目にがんはってくれた。ありがとう!」→真面目な努力に焦点
×「君は、本当にデカイ契約を取ってきてくれた。」→契約に焦点
100点を取ってきた子供に対する言葉も同じ。
○「一生懸命に勉強して、偉いぞ」→勉強に喜びを感じる
×「100点を取ってクラスで一番とはスゴイな!」→プレッシャーと不正の誘発
・褒めるときには拡大解釈(ズームアウト)/叱るときにはポイントだけ(ズームイン)
・Meタイプを褒めるポイントは「尊敬」
・「○○さんが褒めていたよ」というような言い方は不愉快に響く=「○○さんのほうが、君よりも優れている」という意味がサトルティとして隠されているから。
・Weタイプを褒めるポイントは「感謝」
・Meタイプには、感情を交えずに論理的に叱り、期待すること。どこが悪かったか、どう改善したらいいかは、本人に考えさせる。怒りに任せて叱りつけられると、反省どころか完全に反発します。言葉に出して反対する度胸のないメンバーなら、黙って辞めてしまうことでしょう。Meタイプは、仕事でも恋愛でも、相手が自分のことを理解してくれないと思ったら、クールに関係を断ち切ってしまうところがあります。
・Weタイプには、優しい口調で感情にアピールしながら叱り、応援する。何が悪かったではなく、「これからはこうしてほしい」ということを端的かつ具体的に
・メッセージを向ける相手のタイプに応じて、メッセージの伝え方を構成する必要がある。(論理的/感情的)
子育てとはマネジメントだ ということに気づいてから時間がたつが
ここにもまた、貴重なアイデアを発見した。
さて、うちの子はWeMeどっちだろうか?
●コンシャス=アンコンシャス・ダブルバインド
・意識ではできないこと(B)をさせるには、まず、意識でできること(A)をさせて、それにBを結びつけるセリフをもって市道する。「Aをすれば、Bになるよ」
・整理整頓して、部屋の気の流れをよくすると、あなたには運命の出会いがあります。
・自己暗示への応用 : 非常に望ましい結果を出すことができたら、それを、たまたまうまくいったひとつの体験として終わらせずに、「その結果を出す前に何をしたか?」ということを思い出してみるのです。仕事そのものとはまったく関係ない、些細なことのほうがいい。
まず水でも飲んで落ち着こう という有名なセリフがあるが、
これもそうだ。使えるなと思う。
●その他
・ストックスピールの例
「今は乗り越えることができたけれども、ごく最近まで、本当に大変でしたね。あなたは本当にがんばったと思いますよ」「他人には、分からない苦しみですね(深くうなずく)」
・心にたくさんの矛盾を抱えている人ほど、やたらに指輪をごてごてとしているという傾向も見逃せません
・観察のポイント
親指:不安を押し隠している。赤ちゃんが親指をくわえている様子をイメージ
人差し指 : 恐怖を感じている。人を攻撃する時の指=恐怖を感じているがゆえに攻撃する
中指 : 怒りを抑えている
薬指 : 情緒不安定
小指 : 緊張・ストレスを象徴
・あなたの心の中には、尊敬してやまない偉大なリーダーの存在があるはずです。その人の書いた本や講演などに共感するはずです。そのリーダーは、おそらくはあなたと同じタイプの感受性を持つリーダーであるはずです。あなたがWeタイプなら、温かく情熱的なWeタイプのリーダーの話やアドバイスに心酔するはずだし、あなたがMeタイプならば、綿密に戦略を寝る頭脳型のMeタイプのリーダーをお手本としているはずです。
多分私は、WeとMeのバランスがとれた人が好き何だと思う。
田坂広志さんにしても、Mr.Xにしても、
黒川伊保子さんにしても、最近知った大塚寿さんにしても、
みんな、どちらか寄りというより、それらの中間に位置するバランスのとれた感じ。
あくまでも、私が受ける印象としてだけど。
だから私も、たぶんバランスタイプだと思っていたら、
判定テストで、やはりそのとおりだった。