その英語、ネイティブにはこう聞こえます

ま、読んだだけで使えるようになるわけじゃないんだけど、
学校英語や直訳の怖さを認識しておく意味では、目を通しておきたい。
このあたりが理解できるようになるには、
やっぱり英語を「浴びる」しかないのかな。

●原則

日次要英会話で使われる単語の割合を見てみると、こいった基本動詞が占める割合が非常に高く、難解な単語のほとんどが易しい単語だけで簡単に言い換えることができるからだ。こういった基本動詞をしっかりと使いまわせるようになれば、英語力は飛躍的にアップするわけだ。
have と get だけでなく、take や make、do なども大変使いでのある基本動詞だ。これらの動詞で言い表すフレーズには、教科書には出ていないようなネイティブ独得の言い方がたくさんある。ネイティブがあまり使わないむずかしい単語は後回しにして、まずはこういった簡単な表現から覚えるようにしたい。

学校でならった難しい文章をいくつも覚えるより、
結局のところ、赤ちゃんが言葉を覚えるように、
何度も耳にする基本的な言葉をたくさん応用していく方が、よいということ。

●ボキャブラリーの少ない人こそhaveとgetを使い回せ。

<have>
have a good time 楽しむ
have a hard time 苦しむ
have a headache 頭痛がする
have a drink 飲む
have a good sleep よく眠る
have an effect 影響する
have a fit かっとなる
have a living 生計を立てる
have a party パーティを開く
have a meeting 会議を開く
have a seat 着席する
have fun 楽しむ
have trouble 苦労する
<get>
get a cold 風邪をひく
get a haircut 散髪してもらう
get help 助力を得る
get home 家に帰る
get ready 準備する
get a job 仕事に就く
get drunk 酔っ払う
get rich 金持ちになる
get in shape 体を鍛える
get paid 給料を受け取る
get the idea ピンとくる
get started 始める

●感謝の気持ちを伝えるときの比較的フォーマルな言い方

Thank you for all you’ve done.
いろいろとどうもありがとうございました
Tnank you for everything.
いろいろとどうもありがとう
I’ll never forget your help.
このことは一生忘れません
You’ve been a big help.
大変お世話になりました
I don’t know how I’ll ever thank you enough.
お礼の言いようもありません
I really appreciate all your help.
ありがとうございます

これは仕事でもすぐに使えそう。
外資系なだけに英文メールが飛び交ってるので、
たまにはこのあたり、使ってみよう。

●カジュアルな「ありがとう」

Thanks much.
どうもありがとう!
Thanks a million.
どうもありがとう!
Thanks a bunch.
どうもありがとう!
I owe you one.
恩にきるよ。ありがとう
I owe you a big one.
恩にきるよ。ありがとう
I owe you big-time.
恩にきるよ。ありがとう

文法にのっとって杓子定規に組み立てたコトバじゃなくて、
大切なのは、温かみのある人間的なことばってことなんだよなぁ。

●その他決まり文句

<買い物>
・試着の決まり文句は try 〜 on 例えば Can I try this on?
・「合計は?」「全部でいくら?」の決まり文句 What’s the total?
・Thank you. Keep the change.おつりをチップとして渡す時の決まり文句。
<タクシー>
・タクシーに乗ると運転手はたいてい Where to?と聞いてくる。有名なホテルなら「ヒルトン」だけでOK。小さなホテルなら ABC Hotelなどと言えばよい。いずれにしても to はつけない。
<食事>
・I’d like to order. / I’m ready to order.「注文をお願いします」の決まり文句。
・Can I have what he’s having? 「彼が食べているのと同じものをもらえますか」
・おかわりをもらうときの決まり文句 Could I get a refill?
<道をきく>
・道筋を聞くときの決まり文句 How do you get there? / What’s the best way to get there?
・Where’s the closest bus stop?
<その他>
・Here’s〜 は「これが〜です、はいどうぞ」と相手になにかを差し出すときに使う決まり文句。This is a〜 は人になにかを教えるときの言い方。「これが○○というものです」
・機械などの調子がおかしいとき、dosen’s work をよく用いる。
・Make sure to〜 は「必ず〜してください」の意。

これもそう、教科書の英語はあんまり使えない。
洋画とか、英語で見るほうがよさそう。

●挨拶

Hello. How are you?
こんにちは。ごきげんいかがでござる。
→Hi! How are you doing?
 (目があったときのあいさつ)調子はどうですか。
I haven’t seen you for many years.
あなたにはもう何年もお会いしていません。
→ How have you been?
 ひさしぶり!
My name is Akiko Tanka.
余の名前はア・キ・コ・タ・ナ・カなり。
→ I’m Akiko, Akiko Tanaka.
 私はタナカアキコと申します。

●受け答え

Thank you very much.
どうも、どうもありがとうございましたね!(皮肉)
→ Thanks a lot.
 ありがとうございます。
You’re welcome
あたりまえですよ(やや冷たい言い方)
→ Sure, no problem
どういたしまして
I’m sorry.
私か悪うございました。
→ Excuse me.
 失礼。(相手の肩に触れたときなどに)
It’s OK.
もういいから! 放っておいて。(なげなりな感じ)
→ Don’t worry about it.

●空港 / 飛行機 / 旅行で

Where is my seat?
俺様の席はどこだ!
→ Could you tell me where 15-C is?
 私の席はどこですか?
Can I move?
引っ越していい?
→ Can I move to that seat over there?
 席を移ってもいいですか。
May I have a cup of coffee?
コーヒーをマグカップで一杯いただけますか。
→ I’ll take coffee.
 コーヒーをください。
This is a claim tag.
これがまさに手荷物引換証というものです。ご存知ないのですか?
→ This is my claim tag.
 これが手荷物引換証です。
I will stay at Hilton Hotel.
ヒルトンホテルに滞在する決心を固めました。
→ At the Hilton.
 ヒルトンホテルに滞在します。

●タクシーで

Where is the taxi stand?
さて、そのタクシー乗り場というのはどこにあるのでしょうか。
これは、近くにタクシー乗り場があることがわかっているときの聞き方。
→ Is there a taxi stand nearby?
 タクシー乗り場はどこですか
Could you call me taxi
私のことをタクシーと呼んでね。
→ Could you call me a taxi? / Could you call a taxi for me?
 タクシーを呼んでください。
Can I open the window?
私は窓を開ける能力があるでしょうか
→ Do you mind if I open a window?
 窓を開けてもいいですか
How much?
いくらなのよ?(偉そうに聞こえる)
→ How much is it? / What’s the charge?
 いくらですか
Stop here please.
キャー! ここで止めてよ! お願い!(これでは懇願。また逆にpleaseがないと横暴)
→ Here will be okey. / This’ll be fine.
 ここで止めてください。

●ホテルで

Check-in, please.
お客様、チェックインを承ります。
→ I’d like to check-in.
 チェックインをしたいのですが。
Who are you?
だれだ?(警官の尋問のように聞こえる 見ず知らずの人にかなり無礼な言い方)
→ Who is it?
 どなたですか。(部屋をノックされたときに)
The shower is broken.
シャワーの蛇口やコックが壊れちゃってます。
→ The shower isn’t working. / THe shower dosen’t work.
 シャワーが故障しています。
I left my key in the room.
鍵は部屋においたままです。
→ I’m locked out. / I got locked out.
 部屋に鍵を置き忘れました。
Please teach me a delicious restaurant nearby.
お願いですから、近くのおいしいレストランを伝授してください。
→ Could you recommend a nice resaurant near here? / Any nice restaurant around here?
 この辺りのおいしいレストランを教えてください。
We are three and at six tonight.
私たちは三才です。そして今夜6時に。
→ A party of three at 6:00 tonight.

●レストランで

No, thank you.
もういらない
→ I’m full. Thank you.
 もうおなかいっぱいです。ありがとう
Check, please.
お客様、お支払いをお願いします。
→ Cna I have the check?
 勘定をお願いします。ネイティブがもっとも使うのがこの言い方。
What a wonderful room it is!
なんて素晴らしいお部屋でございましょう。(主に年配の女性が口にする言葉。)
→ What a nice room!
 素敵なお部屋ですね(文末の it is が大げさなニュアンスを生み出すもと)
Tea, please.
紅茶でいいよ(,pleaseという言い回しは、日本人が思っているほど丁寧なニュアンスではない)
→ Tea would be nice. / I’ll take tea. / I think I’ll have some tea.
 紅茶をいただけると嬉しいです。紅茶をお願いします。紅茶をいただこうかな。
It’s good.
まあまあね
→ It’s really good. / I love it.
 おいしい!
what is it?
なにこれ?
→ What’s this?
 これはどんな料理てすか – メニューを指さしながら)

●お店で

Can I take it?
もらっていってもいい?
→ Can I pick it up? / Can I hold it?
 手に取ってみてもいいですか
I have a claim.
私にはそうする権利があります。(claimは当然の権利としての要求といった意味)
→ I have a complaint./ I’m here to make a complaint.
 クレームがあります。クレームがあって来ました。

●電話

Who are you?
お前はだれだ?(失礼)
→ Who’s calling? / May I ask who’s calling?
 どちらさまですか
I want to talk to someone who speaks Japanese.
日本語が話せる人と代わってよ!
→ Is it possible to talk to someone who speaks Japanese?
Is there anyone there who speaks Japanese?
 日本語が話せる人と代わってください。

●その他日常会話

I’d like to stop.
もうやめたいんだけどもやめられない…。(but I can’t.の含みがある)
→ I’m finished.
 もうやめにします。
Could you speak slower, please?
しゃべるのが早すぎるわ。もっと聞き取れるように話してください。(相手に非)
→ Could you speak a little bit slower for me, please?
 もう少しゆっくり話していただけますか(重要なのは for me)
What time is it now?
ところで、今は何時なんだ?(何度か時刻を聞いた後で、再び尋ねる時の言い方)
→ Do you have the time?
 今、何時ですか。the を抜かすと「ねえ、ちょっと遊ばない?」の意に。
What?
は?(相手を馬鹿にして「えっ?!」と言っているように聞こえる)
→ Pardon? / Excuse me? / Come again?
This is for you.
はい、これはあなたの分よ。
→ I got this for you.
 これをどうぞ。I home you like it. でもいい。
I’m looking for a mansion.
豪邸を探しているのですが。
→ I’m looking for an apartment (a condominium).
 マンションを探しているのですが condominiumは分譲の場合

今まで学校で、たくさんのウソを教えられてきた気がする。
頭で考えて組み立てるのではなくて、
生きたコトバを耳から覚える方がはるかにいい。
耳からじゃなくて、目から(つまり読書)でもいい。
とにかく、教科書を全部捨ててしまおう。
娘にも息子にも、ちゃんとした生きた英語を学んでほしい。

●I’ll / I will / I’m going to の使い分け

・I will は強い意志を表すときに使う。I’ll と短縮形にするだけで単純な未来を表す意に。I’ll の代わりに I’m going to を用いてもよい。
・Will + 〜(〜=人) +…(…=動詞)で「〜はしますか、約束ですね?」といったニュアンスになる。これは相手と約束をとりつけようとするときによく使う言い回し。
Is 〜 going to…? で「〜(人)は…する予定ですか」の意になる。

●must / have to / need to の違い

・mustとhave toは必ずしもイコールで結べない。
・mustは深刻な問題や公式的な問題について語るときに使われることが多く、日常的な軽い会話の最中に使うととても不自然に聞こえてしまう。残業程度のことでmustを使うことはまずない。
・have to 誰かに強制されてそうしなければならない場合や、自分の意に反して何かをしなければならないときによく使われる。つまり、「嫌だけど〜しなければならないんだ」「〜するように言われちゃってるんだ」といったニュアンスになる。
・日常生活でちょっとした必要性が生じたときの「〜しなくちゃ」「〜しなきゃならないや」を表す場合はどう言うか。これには、need toを用いるのがぴったりくる。need to には must のような大げさなニュアンスや have to のような嫌々そうしているニュアンスはまったくないので、ネイティブの耳にはとても自然に聞こえるのだ。
・「〜は必要ですか」と言いたいのなら、Do I need〜?を使うのが一般的。mustは深刻な問題について語る時に多く使われる表現。日常会話で用いるととても不自然。

●can / be able to / could の使い分け

・「〜できる」を表す can と be able to は同じ意味にはならない。
・canは普通に「〜できる」という意味で、「私は〜できる」「彼女なら〜できる」といったポジティブな状況で使われるのが一般的。一方、be able toは「〜できるはずなのに〜しない」「〜できるけどそうしない」といったネガティブな状況で使われることが多い。つまり、be able to の後ろにはbut節が続くことが多くなるわけだ。
・「〜できる」は未来形でなんと言うか。たいていの人は、be able toを使ってHe’ll be able to finish on time.と答えるはず。だが、実際は現在形を用いたほうがより自然でネイティブらしい言い方になるのだ。つまり、He can finish on time.でOKということになる。
・また、「〜できる」を過去形で話すとき、canの過去形couldは使わないことも覚えておきたい。couldは仮定法のフレーズとして用いられるのが普通で、He could finish on time.と言うと、「彼は頑張れば時間どおりに終えられるだろう」の意になってしまう。「彼は時間どおりに終えることができた」と言いたい場合は He was able to finish on time. や He finished on time.などとするのが自然だ。

●be動詞の短縮

・普通に述べるときにはbe動詞を短縮して話し、何かを強調して話したいときにはbe動詞を短縮せずに話す。これがネイティブの使い分けなのだ。

●should

・I should〜はそうするつもりがない場合に使うことが多い言い回し

逆にこういうことは、学校ではほとんど教えてもらえなかった。
たまに、こなれた表現ではない、ということで、参考情報が示される程度。
ほんとに、いったい何を学んできたんだろうと思う。

●bring / take の違い

・基本的に bring は自分のいる場所へ持ってくるとき、take は自分のいる場所から別の場所へ持っていくときに使う。つまり、この二つは come と go のように正反対の言葉なのだ。
 Could you take the garbage out?
 Could you bring the mail in?

●another / other の違い

・another = an+other つまり不定冠詞のanを伴うことで、otherは限定されずに「ほかにもいくつかある中からどれかひとつ」の意になるのた。

●borrow / rent の違い

・borrowは一般的な「借りる」の意で、無料で借りられるときや有料か無料かからないときに使う。一方、rentは借りるのにお金がかかるときに用いる。ちょうど「レンタルビデオ」のニュアンス。

大学受験レベルで、やっとこのあたりのことが少し出てくる。
でも、ほんとにこれは、頭で考えるより、慣れて身につけるものだろうなと思う。
ちょうど、日本語をそのように覚えたように。

●和製英語

・ヘルスメーター → bathroom scales
・リサイクルシュップ → second-hand shop
・オープンカー → convertible
・クラクション → horn
・シュークリーム → cream puff(shoe cream(靴墨)と勘違いされる)
・マニキュア → nail polish
・チャック → zipper(XYZという言い方)
・body checkは健康診断。所持品検査はbody search
・洗濯中の服はあくまでも laundry であって clothes とは呼ばない。
・コンセント → outloet / socket(concent = 承諾書)
・モーニングサービス → breakfast special(morning service = 朝の礼拝)
・バイキング → buffet-style(Viking = 海賊)
・クーラー → air-conditioning(冷暖房とも。cooler = cooler box)
・テイクアウト → to go

to go ぐらいは覚えておこないと、
マックでハンバーガーも買えない。
…というか、事実これで苦労したことがある。

●一般的には使わない

・Please let me know は会話より文書で使うのに適した表現。
・I want〜は「〜が欲しいよう!」という子どものおねだり。
・want to〜 は子どもっぽい言い回し。
・食べ物を差してitを使うのはとても無礼なこと。家庭の食卓でも、子どもが料理を指さして と言えば、必ず母親に叱られる。
Shall I〜? は、大げさな表現なので、アメリカのネイティブが使うことはほとんどない。きどっていて、偉そうに聞こえる可能性がある。英国の貴族が使いそうな言い方。
・May I〜? を丁寧で上品な尋ね方と思うのは大間違い。
・May I 〜 ? は許可を求めるときの言い回し。相手に判断を任せる場合に使われることが多い。need to 〜 は直訳すると「〜する必要がある」。相手がどう言おうと、しなければならないとき。
・May I 〜, please? は「〜してもいいでしょう?」という子ども言葉。母親に許可を求めるときによく使われる。人からなにかをもらうときに get で伝えることができれば、英語の上級者。Could I get 〜? はぜひ覚えておきたい表現。
・give me は「無料でちょうだい」という物乞いの言葉。
・Please give me 〜 は「お金を払うつもりはないけど、〜をちょうだい」。これは無料にこだわった言い方。Could I get something for〜(〜=病名)で、「〜に効く薬をもらえますか」の意に。
・お願いごとをするときのpleaseは事務的でそっけない。
・相手の話にYes.Yes.と何度もあいづちをうつのはNG。
・二語の rest roomはトイレではなく「休憩所」の意。トイレの表示は必ず restroomに。

この辺のことも、学校では全く教えてくれない。
教える方がわかっていないのだから、仕方ないといえば仕方ないのかもしれないけど。
それにしても、日本人はきっと、クスクス笑われてるんだろうなぁ。

●goodのニュアンス

・goodは誉め言葉の「良い」ではなく、及第点の「まあまあ」の意。
・アメリカの小学生の通知表
  A:outstanding
  B:excellent
  C:good つまりふつう
  D:poor
  E:failure
That’s good.
いいんじゃないですか、それでも。(皮肉)
→ Sounds good.
 それはいい!

外人上司に向かって、「good」なんて言ってる若者、
たくさんいそうで、怖い。

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