上流な私?下流な私?

いまどきの女性のココロと生活
正社員?派遣?未婚?既婚? etc.
27歳までに勝負が(かなり)決まる!? あなたはどちら?あなたの娘は大丈夫?
競争よりも安定が欲しい!
正社員か派遣か。未婚か既婚か。
仕事もファッションも楽しむ勝ち組女性と、何かと中途半端になりがちな負け組み女性。
二極化し格差が広がる実態を豊富なデータで描く。

とくに雑誌の購読状況に関する調査が、私にはとても嬉しかった。
この情報は、Staticなデータではなく、今後ずっと使える分析だ。

●女性らしさに対する価値観
・下流な人ほど意欲が低い
・「上」の女性のほうが女性という「性」に対して肯定的なように見える
「自分の容姿にある程度自信がある」上38%下11%
「女性であることは楽しいことだ」上57%下34%
「妊娠・出産できるのは女性の幸せの一つだ」上51%下38%
「子どもは産んだほうがよい」上59%下47%
「女性は結婚したほうがよい」上30%下21%
・ただし、本年としての願望は上下一緒。
「やっぱり男性にはもてたい」
「もっときれいになりたい」
「実際より若く見られたい」
「歳をとっても異性に魅力的な女性でありたい」
などは階層差はほとんどない
●結婚や正規職員になりやすいかどうかのキーとなる「容姿に対する自信」
・容姿に自信があるということと造形的に美人であることとは違うということだ。おそらく容姿への自信は、自分自身の満足感ではなく、他社からの評価によってもたらされる。容姿に自信のある女性とは、他社からの評価がうれしくて化粧をしたり、洋服を選んだりする女性であり、しかもそれが似合う女性であると言える。逆に、容姿に自信のない女性とは、他社から評価されやすい服装や化粧が自分に似合うと思わないタイプの女性なのではないか。
・「下流」になりたくなければ、人から評価されるファッションをしたほうが良い。
●パラサイト・ミセス
・パラサイト・ミセスが現在の消費市場にとって重要。子どもがなくて、自分も働くのだから、自由に使える時間・自由時間が多い。
・結婚していきなり子どもを産み、家を買ったりしたら、家計に余裕がなくなる。それよりも、結婚後何年かは子どもを作らないでおけば、貯蓄を殖やし、将来の子育てや住宅購入に備えることができる。。また、仕事でも実績を積んで、子育て後に仕事に復帰しやすくなる。そのように考えると、28~32歳時点でパラサイト・ミセスを選択することは、豊かな暮らしを続けるためには非常に合理的な選択であると言える
●結婚
・中卒・高卒者は結婚が早く、23~27歳でほぼ半数が結婚するが、大卒以上では23~27歳では14%しか結婚していない。しかし、大卒以上は28~32歳になると未婚率が急に減り44%、33~37歳では25%になる。つまり、大卒女は結婚は遅いが、最終的には結婚するのである。専門学校卒は結婚しにくい専門学校卒の女性は「手に職」志向が強く、自立志向が強いとも考えられる。
・おそらく未婚女性は、相手に合わせるのが苦手なタイプなのだ。
「互いに干渉しない夫婦がよい」既婚11%未婚21%
・明るく、元気で、健康で、素直で、社交的で、てきぱきした、でも私は人並みで普通ですという女性が結婚し、他方、一人でいるのが好きで、こだわりが強く、自己主張が強く、やさしくなく、きれい好きでない、でも私は個性的よ、という女性が結婚していないのである。
●商品購入重視点
・23~27歳の「上」の女性
「上質」「高級感」「都会的」「上品」という価値を重視している
・23~37歳の「下」の女性
「遊び心がある」「アジアン・エスニック感覚なもの」
・18~22歳の「上」の女性
「クラシックな」「歴史を感じさせる」という価値を重視する人が多め
・18~22歳の「下」の女性
「遊び心のあるもの」が6割
・下着にかける金額は所得と比例している
●平日の夜の過ごし方
・28~32歳の「上」の女性
「入浴、スキンケア、ネイルケアなどの美容」が多い
・28~32歳の「下」の女性
「漫画を読む」が多い
●食
下流は食べることが面倒くさい
上流は食生活が重視されている
●雑誌
・「上」の人だけは「CLASSY」「Oggi」「LUCi」「Style」を読み続ける
・正規職員と派遣社員では読む雑誌が違う
 同じ28歳以上を狙った女性誌でも、「CLASSY」と「Oggi」は既婚正規職員向け、
 「Style」「BOAO」「BAILA」は未婚派遣社員向けの雑誌であると言えそうだ。
・未婚か既婚か、正規職員か派遣かの組み合わせで、最低4種類の雑誌が必要になる。
・「キレイ系」の別の名が「モテ系」との対比で生まれた「愛され」
 30歳で派遣で未婚だけど、愛されるキレイな女性でいたい、という願望の表れ。
 世の中「モテ系」ファッションを臆面もなくできる女性ばかりではない。
・R25の読者の6割は女性であるという噂もある
・日経ビジネスを最も併読しているのは、
「VOGUE」読者28%
「25ans」読者27%
「CLASSY.」読者25%
「Style」読者22%
「Oggi」読者20.5%
「Domani」読者19%
・「週刊東洋経済」「週刊ダイヤモンド」「プレジデント」などビジネス雑誌を読む女性ほど洋服代が高い。
●現代女性の7つのタイプ
・オンナ追求系
夫や恋人以外とセックスすべきではないと答えた人は平均以下となっており、セックスに対する考え方も比較的オープン
・インテリ自己実現系
エコロジーやLOHASなどにも関心があるなど、常に人より進んだ、社会の最先端の場所にいることを求め続けていく