無神経な人に傷つけられない88の方法

「心の感度」の高い人ほど人間関係に悩む

正直いって、この本は買って失敗だ。
タイトルと内容があっていない。コピーライターの仕業かな?
無神経な人に傷つけられる理由 とでもした方がいい。
この人は、背景やプロセス、原因分析はすばらしいものがあるのだけど、
どうも、それを解決するためのメソッドが弱いと感じる。
この本に限っては、Amazonの酷評も仕方ないといえそうだ。
恐らくこの本は、岩月氏が彼自身に言い聞かせるようなつもりで
書いたのではないか、そんな気がした。
岩月氏の本はもういいかな、という感じだ。


そうはいってもまぁ、付箋を拾ったところはあったので、メモ。

・日本昔話にはよく「鬼」が登場しますが、あの「鬼」というのは、架空の妖怪ではなく、私たちの心の中にある「怒り」の化身です。
・子どもが一番、嬉しいこととは何でしょうか? それは、遊園地で親が子ども以上に楽しむことです。それは、子どもは「自分が親を幸せにしている」「自分が親を楽しませている」「自分が幸福をもたらしている」「自分のせいで親が悦んでいる」と感じるからです。自分の存在に誇りが持てるからです。自分の命が祝福されている、と子どもが感じるのは、こういう瞬間です。
・親の嫉妬や不機嫌さは、子どもにとって、もっとも大きな悲しみであり、もっとも惨めなことです。なぜなら、自分がこの世に存在するから親はイヤなことをしなければいけないんだ、と感じるからです。子どもにとって嫉妬も不機嫌さも自分の存在に対する否定のサインだからです。
・人生を楽しめない親を持つと、親を悦ばすために生きようとしてしまいます。
・警戒態勢というのは相手に対する不信と拒絶の姿勢です。この場合の「気遣い」というのは、相手が気持ちよくあるようにという気遣いではなく、自分が傷つかないようにするため、つまり保身のための気遣いです。
・「あなたの言いなりになりますサイン」を出していると、自分の親と同じく横暴な人がつけ込んできます。「自分の言いなりになってくれる便利な人」と認知されるからです。
・皮肉なことに、親からタップリと愛された人ほど、愛され上手、甘え上手です。親以外の人からも愛情を引き出し、ますます心が満たされていきます。
・「事実」と「感想」とに分けた日記をつける作業

など。
子どもの自尊心、子どもの存在の肯定にとって、
親にこそ、その重大な責任がある。
そのことを学べただけでも、よしとするか。

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