レバレッジ英語勉強法

偏った英語でレバレッジポイントを目指せ!
何度も挫折したけど、やっぱり英語を使いたい人に贈る実践書。
「思考法」を変えれば、英語は短期間で確実に身につく!
3か月でマスターするか、一生やらないかー。
選択次第で人生の「格差」が大きく開く。

確かに、この方法なら英語できるようになれそう。
今まで、なんでこんな大切でシンプルな事実に気づかなかったのか、
ということを教えてくれる一冊。
総じて、この本で本田さんが言っていることは、
結果的に、Mr.Xが教えてくれた語学をマスターする方法 と全く同じものだった。
Mr.Xからきいていたことが、さらに心の深いところにおちた感じ。

●最重要 偏った英語でよい 不完全な英語でよい という真実

・ネイティブスピーカーは、外国人に「完璧な英語」など求めていません。この事実を認識すれば、少し気が楽になるでしょう。
・アメリカ人の約二割が、英語以外の言葉を母国語としているのです。彼らのアクセントはスペイン語なまりだったりしますし、文法にしても、決して完璧なものではありません。
・ロンドン居住者の27%は外国人であり、サービス業に関わる人の76%は英語が母国語ではありません 「ペラペラで完璧な英語」は、もはや世界の主流とはいえないのが現実なのです。この状況で日本人が「完璧なLとRの発音」にこだわっても無意味でしょう。
・ほとんどの日本人は、中学から大学までの授業や受験勉強を通して、「間違えてはいけない」という強烈なプレッシャーをかけられています。テストというのは○か✕かで、中間がありません。その結果、多くの人が「完璧であれ!」という呪縛にとらわれ、英語を話す回路がロックされているのです。しかし、わたしが言うまでもなくリアルワールドにおいて「正しさ」というのは絶対条件ではありません。ネイティブであるアメリカ人でさえ、文法的に間違って話していることは往々にしてあります。前置詞がひとつでも違っていればテストは「✕」ですが、実際の会話では、意味さえちゃんと通じれば「○」なのです。英語を自由に話したいのなら、まず、「正しい英語を話す」という思い込みを捨てることです。「間違えてはいけない」というのは、学生時代に刷り込まれた受験のルールであり、実際のビジネスパーソンのルールではないと認識しましょう。

外資系で働くようになって、この実感が強まりつつあった。
また、この本を読む直前に、ちょうど職場でそんな話をしていたところ。
学校の○×教育が、私たちの心を洗脳していただけ。
自信をなくす方向に洗脳していただけ。
そんなものは、この瞬間から捨て去ろう。

●偏った英語 の力

・一般的な英語の勉強というのは、底の広い大きな器に水を注ぐようなもの。ジャンルが幅広いので、なかなか水位が上がりません。レバレッジ英語勉強法は、底が小さな細長い器に水を注ぐようなもの。偏っていて幅が狭い分急速に水位が上がるため、「この範囲ですさまじく成果が急に上がる」ことになります。
・「複数の言語学者の研究によって、わずか25の単語を知るだけで、英語の3分の1がわかることが明らかにされているのです」
・わたしがみたところ、海外に留学あるいは駐在した経験がなくても英語が不自由なく話せる人は、SEに多いのです。IT用語というのはもともと英語からきています。近年、急速な発達を遂げた分野ですから、用語は日本語訳されず、英語のまま使われています。SEは狭い範囲の必要な単語は、もともと知っていることになります。料理人やスポーツ選手が海外で仕事する際、コミュニケーションに困らないのも、おそらく同じ理由からでしょう。漠然と広い範囲の英語を勉強しようと思えば無駄が多すぎるうえ、膨大な努力を要求されるので挫折してしまいます。自分の目的を定め、レベルを見極めたら、「偏った英語」を目指しましょう。
・英語の必要性を痛感している彼にアドバイスを求められたわたしは、「投資ビジネス」という偏った範囲で、単語を100、言い回しを20、覚えるようにすすめました。興味分野なら長続きしない性格の彼でも大丈夫だと思ったのです。具体的には『金持ち父さん・貧乏父さん』で知られる投資のカリスマ、ロバート・キヨサキさんのネットコラムがあるので、それを読んでファイナンシャルという偏った範囲の単語や言い回しをインプットする作業になりました。アウトプットとしては、週二回、マンツーマンの英会話レッスンを受けてもらうことにしました。このとき注意してもらったのが講師選びです。最初に紹介された講師は映画好きだったのですが、泉さんはまったく映画に興味がありません。それでは続かないので、「投資に興味がある英語教師」を探し出しました。同時に、ロバート・キヨサキさんの講演DVDを、暗記するまで繰り返し聞くように言いました。当然、彼のフィールドの話なので、英語力が足りない分は、ビジネスの知識がフォローしてくれると考えたのです。

確かに、私がITを学んだ時も、狭い範囲にしぼって急速に水位をあげるやり方をしてきた。
情報工学の基礎を学んだわけでもないし、UNIXのCのコードをおいかけるようなことも、していない。
bit演算の話を知ったのだって、だいぶあとだ。
まずは、実践に役立つところから先に覚えていったし、試行錯誤して覚えて言った。Try & Error の連続だった。
いきなりLinuxでサーバーを構築して何度もOSを入れ直しながらNetworkとOSを理解したし、
時には外部からの侵入を受けながら、Securityを学んでいった。
サーバーを立てて本番で使うという経験が、まさにOutputだった。
英語も、これと同じ。Outputの場、本番環境での試行錯誤をしながら覚えていく。それが一番早い。
最初からカッコをつける必要がない。
堅牢でカッコのいいサーバーを立てたことなんかないし、
今でもちゃんとしたのなんて立てられないけど、どうにかなった。
それにもう少し見方を変えると、
それを専門にしている人ではなくて、一般ユーザーの立場でも同じ。
彼らは、そもそも設計思想もレジストリもわからない。
アルゴリズムなんてもちろん理解していない。言語もわからない。
でも、GUI操作で簡単なDBやウェブサイトがを作ることができるし、それで何も困らない。
彼らに専門技術があるかといったら、全くない。でも、実用になってしまう。
英語も、それと同じなのだ。

●英語の必要性に対する重大な誤解

・「仕事のために英語を話せるようになりたい」という人のほとんどは、大きな誤解をしています。「英語が話せたら、仕事上、強みになるだろう」「英語ができるようになれば、もっといい会社に転職できる」もしあなたがこんな考え方でいるとしたら、それはもはや誤りです。なぜなら、英語を「先行投資アイテム」としてとらえているからです。
・第一の開国・明治維新、第二の開国・第二次世界大戦に続き、2015年までに第三の開国が起こるという記載もあります。…私は、「あと数年で、英語ができなければ淘汰されてしまう事態も起こりうる」という自分の予感が裏付けされたような気がしました。
・90年代初め「パソコンはできるやつに任せておけばいい」とのん気に構えていた人が、あっという間に「パソコンが使えないと就職すらできない」という急展開に飲み込まれたのと同じ現象が、英語に関しても早晩、起こると思います。つまり、英語は「できたほうがいい」という有利になるためのオプションではなく、「できなければマイナスになる」という必須アイテムと化しています。ビジネスパーソンにとっての英語は投資アイテムではなく、最低限もっているべき資本となりつつあるのです。
・英語を勉強するのは面倒くさいけれど、勉強しなければもっと面倒くさいことになるというのは確かでしょう。
・これからの時代、レバレッジが効く投資アイテムは3つあります。
1) 語学
2) IT
3) 金融
この三分野で「自分資産」を蓄えれば、あらゆるジャンルにレバレッジが効きますが、3つを掛け合わせると、さらなる飛躍的な成果も生まれます。3つとも、一度学んで身につけてしまえば、一生涯にわたってビジネスにもプライベートにも役立てることが可能なのです。
・Googleとは、「英語✕IT」がいかにレバレッジが効くかの象徴的な存在だと思います。英語での検索と日本語での検索では、一つのキーワードを調べたとしても情報量が格段に違うという以外にも、大きな差があります。アメリカのGoogleにあって日本のGoogleにはまだないサービスがいくつもあります。

私は英語とファイナンスを学ばなくてはいけない。これはMust。
10年かけてとかそういうレベルじゃなくて、今年中にある程度の段階まで持っていく。
そしてITの方も、要素技術という意味ではなくて、
もっと開発力をつけなくてはいけない。

●勉強法のウソ

・ウソ①「英語のシャワー」を浴びる
かつてはFEN、今で言えばAFNなど、アメリカのラジオ放送をひたすら聞くという勉強法を選んだことがあるかもしれません。しかし、興味のない内容の放送をつけっぱなしにするというのは垂れ流しであり、頭に残ることは絶対にありません。ただBGMのように聞いていても、わからないものは永遠にわからないままです。仮に日本語で、裁判所の判例記録をえんえんと読み上げるラジオ放送を聞いていたとして、はたしてそれを理解できるものでしょうか?興味がないものは引っ掛かりがないので、脳を素通りしてしまいます。AFNというのは、ある程度のレベルの人でも、自分に関心がない内容は聞き取れない単語数で構成されています。
・ウソ②英語のテレビドラマや映画を字幕なしで見る
字幕なしで理解できるというのは、同時通訳の次くらいの高いレベルです。「全然しゃべれないし、ヒアリングもおぼつかない…」という人が、いきなり戸田奈津子さんに挑戦しようというのは、無謀な行為でしかありません。
・ウソ③とにかく英会話スクールに行く
グループレッスンとなれば、「発言のチャンス」という少ない割り当てを数人の生徒が分け合うことになるので、厳しくいえばお金と時間の無駄です。
・ウソ⑦思い切って留学する
留学したら誰でもすぐにペラペラになるというのは幻想以外のなにものでもありません。留学するだけの時間とお金があれば、日本にいても、もっといろいろな勉強ができます。「インプットとアウトプットを兼ね備えた勉強」として留学が効果を発揮するのは、役立つレベルを完璧にマスターしたあとの次のステップになります。基礎をマスターし、目的を明確にしない限り留学は無意味だと認識しましょう。

たくさんのウソをこの本を読む瞬間までそう思っていた。
確かに、いわれて見ればそのとおり。
脳機能の観点から考えても、興味がない分野は認識できないという話は、すごく腑に落ちる。
スピードラーニングも映画も、それが興味のある分野でなければ、全く無意味。
ちょっと気をつけなくてはいけない。

●具体的な勉強法

・即効性の勉強アイテムと遅効性の勉強アイテム
<即効性のインプット>80%はすぐ効果が出る勉強をする
偏った英単語(興味分野など範囲を極度にせばめる)100単語程度
偏った範囲の言い回し20フレーズ程度
きっかけ語とあいづち語
get haveなどの使い回し単語
とっさの一言、使いまわしフレーズ
基礎構文を理解(中学レベルの教科書はNG)
自己紹介
<アウトプット>
カスタマイズしたマンツーマン英会話
自己紹介をマスター
海外旅行、海外出張(まするストーンとしてTOEICを受けてもよい)
共通の興味を持ち、英語を話す友人を見つける
<遅効性のインプット>20%は基礎体力となる勉強をする
リズム・アクセント・英文構造を理解するためのリスニングトレーニング
興味ある同じオーディオブックやCDを繰り返し聞く
・英会話スクールのカスタマイズ
– マンツーマンのコースを選ぶ
– 常に同じ講師を指名する
– その次の段階は講師に質問してもらうこと。
・リスニングのアイテムとしてわたしがおすすめするのは、SIMの「スーパーエルマー」というCD教材です。
・一冊のテキストに三カ月を費やすくらいの覚悟で、簡単な言い回しを徹底的に覚えれば、偏った言い回しが飛躍するためのベースも強固になります。

とくに、ネイティブ先生ドットコムの存在は、とてもありがたい。
使ってみようと思う。

●その他

・「三カ月でしゃべれるようになるか、一生やらないかのどちらかだ」これはドイツ語をマスターしようとした際の、J・P・モルガンの言葉ですが、語学とはまさにこのようなものだと思います。
・英文を見て頭のなかで日本語訳ができても、その英語が実生活でしゃべれなければ、起動しないコンピューターと同じなのです。
・東京やニューヨークだと、普通の人が2つの家をもつのは不可能ですが、田舎であれば都会で一軒の家を買う値段で二軒買えてしまうので、特別なお金持ちではなくても、こうした選択ができるのです。