ずっと彼氏がいないあなたへ

かわいくて、性格もいいし、仕事もできる。そんな彼女に恋人がいないのは何故!?

著者は、最高裁で上告棄却され、有罪判決が確定している。それを知っていながら読んだわけだが、私は少なくともこの著書についてはよく書かれていて、学ぶべきところが大きい。
しかしAmazonの書評は、良いと悪いが両極端に分かれる。それだけ、潜在意識にダイレクトに響く内容だということなのかも知れない。つまり最低ランクの評価をするような人は、きっと感情が揺さぶられているのだ。


■メモしたところ
●幸せ恐怖症について

慎重さや謙虚さも度を超えると、相手に「拒否」のサインとして受けとられてしまいます。

●父子の関係の歪みについて

父親の不安定な部分、つまり精神的に弱い部分に魅力を感じて好きになってしまうことが多いのです。私は、このような恋愛心理をつくり出す心理を「家庭内ストックホルムシンドローム(略してDSS : Domestic Stockholm Syndrome)」と呼んでいます。
「父親にしてほしかったのにしてもらえなかった」ということが多いと不倫をしてしまうことが多くなります。しかも「思い残し」にDSSを併発していると、自分の父親とよく似た、すなわちち父性的愛の欠如した男性を不倫相手に選んでしまいます。
トラウマ :
「されたこと」が原因で生じるもの
「されなかったこと」が原因で生まれるもの → なかなか意識できない
女性は、母性的な愛は、同性の友人からある程度は調達できます。友情を温めることで、母性愛を得ることができるのです。しかし、父性愛は、原則として実父からもらうことになります。原理的には、叔父や祖父、学校の先生や男性の先輩からでも調達は可能ですが、若い女性に対して、性を超えた聖なる愛を出しやすい人は父親です。
娘にとって父親は「男であって男でない唯一の男」だからです。それゆえ、幼少期から現在まで、父性愛をもらえなかった女性は、精神的飢餓感という不快感(不安や不満も含みます)を感じますので、不快を与えた父親を恨みますが、しかし父親からはいまだに愛されたいと思っていますので、つまり、父親に愛されたいという弱みをもっていますので、父親以外の男性に対して怒りを向けてしまうことがあります。本来、実父に向けるべき怒りを、職場の男性や恋人に向けてしまうことがあるのです。
恋愛や結婚の核心部分
男性からの愛(女性が幸せかどうか心配し、女性にかけられた呪いをとき、女性が悦ぶことをしたい、という気持ち)と、女性から男性への応援(受容と共感と支持)で2人の愛が育まれていく

●恋愛と結婚とセックスについて

「恋愛する相手と結婚する相手は別」という風潮がありますが、それは、ズレた恋をしている人がいう言葉です。
デートをしたあと、もしも別れたはたから会いたくなるとしたら、心の絆が形成されていない証拠です。彼が好きだから会いたいのではありません。さみしいから会いたいのです。これは恋愛ではありません。
はじめてのキスやセックスで悦びと感動を得た女性は、その後もずっと気持ちいいキスやセックスができることが多いものです。
男性は人を愛していい男になり、女性は愛されていい女になるのです。もし、女性経験が豊富で魅力的な男性がいたとしたら、それはたくさんの女性とセックスしたからではなく、女性を深く愛したからです。
過去、複数の男性とセックスし、その後、自己分析などの努力をして、めでたく本当の愛を見つけた時、多くの女性が、「ああ、この人に処女を捧げれば良かったなぁ」と思うことです。
恋愛や結婚は、互いを独占し合うことでもなければ、互いをしばり合うことでもありません。つきあう前よりも互いに心が自由になるのが、いい恋愛なのです。独身時代よりも生き生きとしている自分になるのが結婚なのです。

自分は、共依存に関する考察やらトラウマについてなど、色々読み漁って、これらのことに気づくのに5年ぐらいかかった。はじめにこの本を読んでいれば、もう少し楽だったのにな。と思う。

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