「ライブドア事件」を題材(?)に描く感動の青春経済小説
ホリエモン想定外の小説デビュー
事件前も事件後も変わらず、この人はウォッチし続けている。
Twitterももちろんフォロー。
いろんな意味で、この人の合理的な考え方には共感できる。
構造破壊とか革命という言葉、この人にこそ似合う。
堀江氏らしい、言いたい事をどんどん言う痛快な小説。
すべてをマネしようとは思わないけれど、
実際にやってきた人だからこそ言える力強い言葉も。
「ゲームに勝つなんて簡単さ。
必ず自分が勝てるルールを作ればいい。」
「俺、やりたい業種なんて特にないし」
「それでいいんだよ。逆に何かしたい、これがやりたいというより、いいくらいさ。
商売の極意はやりたいことをするんじゃない。やっちゃいけないことを、しないことさ」
「利益逓減の法則っていう経済原則があってね
どんなに儲かる商売も、続ければ続けるほど利益率は減っていくってことだ。」
「印刷代や記者の人件費なんて、広告収入で賄えるどころか、新聞社はそれだけで十二分に儲かってるんだ。
タダで配って部数を増やせば、有料にするより利益は高くなる。
配達コストは、折り込みチラシの収入を充てればいい。
タダで配らないのは、新聞社がテレビ局を経営するようになったからだ」
そこらの三流ビジネス書より、はるかに勉強になる。