「伝説の社員」になれ

成功する5%になる秘密とセオリー

何度か書店でみて気にはなっていたのだけど、
その書名から、ただのサラリーマン本かと思って、その度に避けていた。
けど、ぜんぜん違ってた。


とりわけ
「自分に付加価値をつけるためには、
 人生で何度か、自分をトコトン安く売らなければいけないときがある」
というところ、ふかく頷いた。
●安く売り経験とチャンスを得る

・あなたが「つまらない仕事」でコキ使われてしまうのは、じつはあなたが自分を「高く売っている」からなのです。経営者の立場で考えればわかりますが、あなたの値段が高ければ高いほど、会社はモトを取るために、あなたを「できる仕事」の範囲でコキ使おうとします。
・では、半額の10万円で自分を売った場合見てみましょう。企業は10万円より価値がある働きをするあなたに一目置きます。対象の失敗をしても大目に見てくれるので、あなたはさまざまな実験をするなど、チャレンジできます。ここか、将来のウリとなる経験や成果が生まれてくるのです。
・給料という「今、一瞬の代金」が安くてもいいという人ほど、その場所で学ぼうとしている強者です。将来が期待できる人なのです。この原理は、新卒でも、起業を考えている人でも同じです。大事なのは、その仕事を通じて付加価値を高めることができるかどうかなのです。
・日本のサラリーマンの多くは、直属の上司に気に入られれば問題は起きないと考えています。しかし、当然ながら、すべての上司が会社のためになる仕事をしているわけではありません。上司の思惑を超えて会社のために働く。実はこれは非常に危険なことなのですが、僕はそれを自分に課しました。

若いころの自分は、借金を作ってしまったために、
自分を高く売らざるを得なくなった。そして雑用が増えた。
だからこのことはとてもよくわかる。
たどりついた結論は同じだ。
30を過ぎてからは、
無給でもいいから付加価値を高める仕事がしたい、
そう思うようになった。
●自己投資

・今や一万冊を突破した、ビジネス書を読むという趣味
・友人や知りあいのこんな話を聞いても動揺することなく、自分だけの道を探し、歩みつづけましょう。彼らだって、必ずや9年前から、それぞれが何かを捨てて精進してきたのですから。
・大投資家の是川銀蔵氏は、三年間相場を休み、これからの相場を見極めるために図書館に通いつめました。そのあいだ家族は他人の世話を受けるなど、大変な苦労をしたそうです。
・僕の場合は、ビジネス書にこれまで一千万円以上かけています。留学やセミナー、CDなども含まれば千五百万円をゆうに超えるでしょう。
・同じたぐいの本を何冊も購入する。この現象が何を意味するかというと、前の書籍でちゃんと学習しなかったということです。本を読んでも、実行に移していないので不安が残る。類書が出ると、「今度こそ」とまた購入する。それをえんえんと繰り返していくわけです。
・継続するためのいちばんの方法は、それを習慣にしてしまうことです。
・自腹を切らなくなったら、バイヤーとしては終わりだよね 「買う人の気持ちがわからない人が、売る人になれるはずがないもの」

読書についての、一見相反するコメントが興味深い。
つまりこれは、矛盾しないということなのだと思う。
学習し、実行しつつ、1万冊読むというスタイルは、あり得る。
●ライフワークを見つけること

・まずは自分が好きなことの中身をよく検討してください。あなたは旅行やおしゃれや食べ物を提供するのが好きなのか、されるのが好きなのかを、もう一度よく考えてください。
・「鼻がきく」とは、その分野に関して人並み以上のアンテナが立っているということです。ユーザーが、どのようにして夢を膨らませるのかわかっている、鼻がきく分野で勝負する – それが成功へのスタートです。
・転職する際、同じ業界でキャリアアップする必要はありません。むしろ自分の仕事のなかでもっとも興味もった箇所、もっともがんばれそうな箇所生かせる仕事でキャリアアップしていくほうが、ずっと楽しく、成功の確率も高いのです。
・自分はどんなことをほめられたら、いちばん嬉しいのか。それがわかれば、自分の才能は開花します。
・「会社の」ではなく、「自分の客」を発掘すること。「会社ではなく、○○さんにお願いしたい」という取引先や客を多くつかんだときが、独立をはかるタイミングなのです。
・自分の仕事のなかでレバレッジが利くところを探してください。
・キャッチコピーひとつで商品の売り上げが大きく変わるように、自分を売るためにも、わかりやすいキャッチコピーをつくるのです。これが「伝説をつくるためのタネまき」です。
・これまでのあなたの人生におけるバランスシートは、どのようになるのか
・人は、自分の得意なこと、ずば抜けていること以外で、人に貢献することはできません。市場はそんなに甘くないのです。他人から見たイメージと自己イメージが合致すると、そこからすごいパワーが出てきます。

提供するのが好きなのか、されるのが好きなのか
というこの視点は、目からウロコだった。
また、鼻がきかない分野からはあっさり抜け出てしまうというのも、
とても納得。私は少し長く、しがみついていたかも知れない。
●リサーチ

・(通販成功マニュアル 31500円)1300円という誰でも買える本を読むより、高価ではあるがそれだけ読み手が少ない本のほうが信用性は高いだろうと、購入者は判断したのだと思います。情報の希少性が勝負のカギをにぎるのが、資本主義社会。ここで人より抜きん出ようと思ったら、つねに少数派の行動をとらなければなりません。
・ブームというのは、以前からあった現象が、些細なきっかけでブレイクしてできるものです。以前からあるけど面白い、これを人が放っておくのはおかしいと思えるものに、注目しておくといいでしょう。
・誰もが思っていることを、どうわかりやすく表現するか。今までにもあったものを、現代的なものにどう結びつけるか。
・女性の場合、金額も「一億円ではなく三千万円くらいでいいわ」ということになる。一億円という金額は、女性にとってあまり現実的ではないのかもしれません。

さすが、Amazonのバイヤー、ベストセラーの仕掛人だ。
Amazonが行ったマーケティングリサーチを使うといのうは、
やはりかなり効果的な方法なのだ。
●人間関係

・有名な人、偉い人とお近づきになりたいという心理は誰にでもあります。知りあい、顔見知りということで、なぜか自分も偉くなったような気持ちになれるし、おこぼれもあるでしょう。けれど、すでに偉い人にすり寄っていっても、新しいものはつくりだせません。セミナーでは講師に近づくのではなく、目の前の参加者に注目し、話し、名刺交換をしてください。彼らのなかには、必ずあなたと一緒に伸びていく人がいます。
・「○○さんは、△△の分野でとても優秀なんですよ」と具体的なほめ言葉を添えることではじめて、強い印象を残します。紹介された人は、その人の価値がわかるし、そんなすばらしい人を紹介してくれたあなたにも感謝します。
「○○さんは、先日、この分野でこんな成績を上げたんですよ」
「わが社のあのヒット商品は、彼のアイデアがもとなんです」
「彼がいると、場がすごく、なごやかになりましてね」
「彼女の出してくれるお茶は、なぜかすごくおいしくて」
「新人たちに、すごく頼りにされているんですよ」
・そのときに注意すべきことは、「彼が評価されたがっているポイントを的確に表現する」ことです。「美人」「実家は財閥」「有名な老舗の娘(息子)」といった個人情報もケースバイケースですが、基本はNGです。
・相手の皮肉やイヤミを、そのままストレートに受け取るのではなく、「部分否定」で受け取りましょう。喉に刺さる魚の骨のようにていねいに取りのぞき、自分が犯した間違いの部分だけを、素直に訂正していくようにする。そうすればムダなストレスを感じることなく、自尊心もそこなわずにすみます。
・その人の言葉より反応に敏感になったほうが、性格を読みとれます。反応やリアクションは正直です。頭で損得を考える前に、身体が反応してしまうからです。

人を紹介する訓練、
修業のために集中的になってみようと、思った。

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