人間関係がラクになるコミュニケーション心理術
デキる人がこっそり使っている「心理誘導」のルール57
昨日に続いて、内藤本をもう一冊。
またまた書名の「心理誘導」というコピーにつられてしまったけれど…やはりこちらの本も、ウラ技的なことがたくさん書かれているというよりも、一般的でベーシックなことが書かれている。ここに書かれていることが、自然にできているという人も多いだろうとは思う。
内藤本は、コピーライターのキャッチのつけ方がうまいなーと思う。
以下拾ったところ。
・他人を自宅に呼ぶと、いつ帰ってくれるかを気にしてしまう
→仕事では招かずに自分から出かける
→自分が訪問する時は帰る時間を事前に匂わす(引きとめの防止ににもなる)
「本日は”1時まで”お邪魔してよろしいですか?」
「どうぞおかまいなく。”4時ごろ”には失礼いたしますので」
・謙遜されても、相手は本当は嬉しいはずなので、さらにホメる。
「ただ私は自分の『正直な気持ち』を言っているたけなんです」
・人の記憶を誘導・操作する「決めつけ」(3回繰り返せば人は信じる)
「忘れちゃったのかよ。お前○○したんだろ」
「正確にどういうセリフだったかは覚えてないけど、
確かにそんな感じのニュアンスのことを上司に話しているのを聞いたぞ」
・天気予報←→降雨予想
「気持ちよく晴天になる確率は、80%です」
「雨が降る確率は、20%です」
・人を説得しようとする場合「ああしろ、こうしろ」と口出すよりり、
まず自分が率先してそういう姿を見せることのほうが説得効果が高い。
・効果的な部下の励まし方
「あと100回は失敗したっていいんだぞ」
「あきれるほど失敗してみろよ」
・タイタニック号に乗ったつもりで、安心しててくださいよ
…あっ タイタニック号じゃ沈んじゃいますね。
・負の暗示から解き放つ
「だれでも訓練すれば歩けるようになるし、泳げるようになるでしょ。
だれでも練習すれば、漢字でも算数でも覚えられるでしょ。
逆上がりだっておんなじ。練習すれば、誰でも、できるんだよ」
「これと同じ問題を別の人にやらせてみたところ、
ほとんどの人がうまく正解を見つけることができましたよ。
あなたもうまく解くことができますよ」
・感謝の気持ちは長々と述べること
×「どうも」
○「いや、ホント、助かりました。100万回頭を下げたい気持ちです。
地獄に仏っていうのは、まさに今の私の心境ですよ。
どうも、ありがとうございました。ホントにありがとうございました。
いや、もう、ホントに何とお礼を言ったらいいのか…」
・上手な反論
1. 質問形式にする
「企画自体はすばらしい内容だと思います。
…ところで予算はこのままで本当に大丈夫でしょうか?」
2. 先送りにする
「もう少し調べましょう」
「もう少し待ちましょう」
「もう少しつっ込んだ議論をしてから結論を出しましょう」
「今のところ状況がどんどん動いていますから、もう少し待つのが得策でしょう」
3. 誘う気を失わせる
「あまり遅くなると帰れなくなっちゃうんです。9時まででよろしいですか?」
・中国と韓国以外の国では、日本は世界中で好かれている国であるのが実情。
2006年2月の英国BBCと米国メリーランド大学が共同で行った、
世界33ヶ国、3万人を対象にして行われた調査でも、
世界に最もよい影響を与えている国としてナンバー1に選ばれたのは、日本。
・ポジティブフレームとネガティブフレーム
子どもにはポジティブフレームで誘導してあげるのがよい。
×「歯を磨かないと虫歯になっちゃいますよ」
○「歯を磨くとツルツルして気持ちいいよ」
×「勉強しないと社会の落伍者になりますよ」
○「勉強すると、かっこいいよ」
・数値による主張で巧みな思考操作が可能
→科学的っぽく見える
→主観を交えていないように見える
→真実だと思われる
・1000ppm = 0.1%のこと 数値を大きく見せる心理操作が多用されている。
・間接暗示話法 : 本当に狙った人以外の人を諌めるなどの間接話法
「猫はいいよな。寝ていてもクビにならないんだから…」
・比喩の多用
キリストが民衆に好かれたのは、高尚な宗教的談義をしていたからではなく、
だれにでもわかるような話しか、しなかったからである。
・ルルウェーの心理学者エレン・ナイフスの分析によれば、
男女とも、感情的に同様しやすい人は、お金を稼げない。
・小さな字を書くのは内向的な人に多く、紙いっぱいに大きく書くのは外交的な人に多い。
など。