脳と心の洗い方

Dr.トマベチの人生を変える!
Selfwash your Brain
『なりたい自分』になれるプライミングの技術

意味が理解できる人なら誰にでも、
とんでもないレベルの良書。
そうじゃなくても、
日本はサンフランシスコ講和条約で独立したわけではなく、
実は国家としての主権がまだない
…という衝撃の事実は一読に値するだろう。

色々な言葉を使って表現を変えたり、順序を入れ替えたりして、
一部、わざとわかりにくくしているような気もするので、
三回ぐらい読み直す必要があるかも知れない。
とりあえず、一度目に読んでひろったところ。

●国家による洗脳

・私たちが見ている、認識している世界は「そういうふうに認識してほしいと思っている人たち」が「あなたがそういうふうに認識するように提示したもの」にすぎないということ。実は、私たちが認識しなければいけない世界は認識し損ねている世界だということです。
・認識の基本である「認知」の前提となる考え方…我々はすでに知っているものしか認識できない
・我々がどういうコントロールをされているかというと、「知識を与えない」というコントロールをされているのです。知識を与えなければ存在すら認識できませんから。洗脳というと「書き換え」「書き込み」のような積極的な作業をされているように思われますが、まずは知識を与えないという洗脳をされていると考えましょう。もちろん、北朝鮮がやっていることも同じ。昔の鉄のカーテンの向こうでやられていたのももちろん同じことです。
・北朝鮮の金正日万歳を洗脳といってはいけません。定義上、教育です。ひとつの国の意思としてその国なりに国民の利益を感がえ、決めたことを子供に刷り込むことは、手法は100%洗脳であっても定義上は教育です。効果的な教育は洗脳技術をたっぷり使っています。戦前の日本も戦後の日本も「教育」です。

戦前の大本営発表のことは知っているはずなのに、
そのような洗脳「知識を与えない」というものが現在も行われているということに、
きづいていない人は案外多い。
これに対抗するには、後述の「Rを揺らがせる」こと。

●メディアによる洗脳

・洗脳技術として情報をコントロールするというところで、まず日本では放送法、電波法で民法キー局とNHKしか全国ネットで放送ができないという事実があります。その巨大利権を守るということはビジネス上のこともあるかもしれませんが、おそらく日本人総洗脳状態を維持するという目的があるのかもしれません。堀江君はそこに手を出そうとしたから、潰されたのかもしれません。
・現実問題として、私が言ったことはどの局に行っても500分の1しか放送されません。これを言ってほしいということが事前にあって、20分のインタビューの中で待ちかまえ、その一言を使います。だからAと言ったことがBになりうるのです。
・実はサブリミナルとはそうしたものだけではありません。定義上、自分が今気づいている情報以外のものはすべてサブリミナルなのです。たとえば我々は習性で、キャスターが何かわ話しているときには、その人の目を見ます。ですから、目以外のところに何か書き込みがあれば、すべてサブリミナルになるのです。技術的に隠したものがサブリミナルだと思われがちですが、画面の構成の仕方で視線をある方向に集中するように仕向ければ、簡単にサブリミナルを作ることができます。ということは、取り締まりができません。上手な編集マンというのは、意識的、あるいは無意識的にこうしたサブリミナルを駆使しています。
・美人キャスターとそうでないキャスターが同じニュースを読んだとしたら、美人の方が正しく聞こえます。人間の心理とは、そのようなものです。だからもし、サブリミナルを自主規制するならば、テレビ局はキャスターの人を全員不細工にしなければなりません。これが本当の自主規制です。大学教授とか弁護士とか肩書のある人を偏重する、見た目の良い人を出すというのはサブリミナルです。「この主張は正しいです」という言外の情報を流していることになるからです。

サブリミナル広告がどういうものか、
コーラとポップコーンの話が有名すぎるために、
あれだけだと誤解している人、多いような気がする。

●アメリカの戦後の日本洗脳計画

・ヒルガード…スタンフォード催眠研究所の創立者であり、アメリカの心理学会の会長を務めたこともあり、洗脳研究のアメリカ最高権威でもあります。これはジャーナリズムスクープレベルの話ですが、終戦直後、1946年に、GHQに呼ばれて日本の教育の非軍事化のために来日していたことがわかったのです。これは最近わかったことで、スタンフォード大学でヒルガード教授の追悼の辞のとき、涸れの偉大な業績が流れて判明しました。アメリカ最大の催眠・洗脳の権威が、GHQに呼ばれて教育の非軍事化に携わっていたのです。戦争中は、「カミカゼ」といって飛行機で突っ込んでくる日本人にアメリカの民主主義を刷り込むための戦略的な教育にもかかわっていたとも推測できます。このことが、2001年にヒルガード教授が亡くなった後、明らかになったのです。だから実は日本人はGHQの頃から洗脳されていたのではないか。それでみんな「ギムミーチョコレート」になっていったのではないかといえないことはないわけです。
・かなり長い日本の歴史で、大化の改新や明治維新があったように「昭和維新」があったはずです。「マッカーサー維新」という方が正確かもしれません。それは10年間くらいの実質的占領状態による社会的情報基盤と価値観の大変革があったわけです。その後も情報的なコントロールは20年ぐらい続いていたとも思われます。でもどういった情報のコントロールが行われていたかとなると、これは日本の歴史には書かれていません。

日本人が日本語しかしゃべれないという事実が、
既に洗脳の第一歩(情報のコントロール)なのではないかという気もする。
これに対抗するには、英語や中国語を知って視点を広げること、かな。

●親による洗脳

・発達心理学のデータで成人が大人になってから無意識に下す判断のうちの八割九割が親のものまねだといわれています。つまり無意識での判断は親の刷り込みによる判断になっているということです。たとえば「コーヒーにしますか?紅茶にしますか?」という質問に「コーヒーにします」「紅茶にします」と無意識で判断します。それは親のまねだと考えられています。親がコーヒーを飲むとか紅茶を飲むとかではなくて、親だったら「コーヒーだろう」「紅茶だろう」って脳が無意識に勝手に選択しているのです。
・一番権力を持つ洗脳者は国家ですが、一番身近な洗脳者は自分の両親。だから、「親を疑え」といってもいい。というといい教育に聞こえないかもしれないけど、社会は価値観が変わることを忘れてはいけません。今から25年後のことは私たちにはわかりません。だから、子供を持つ人は気をつけてほしい。あなたの価値観を子供に押しつけていないかを。

子どもというのは、そのままトランス状態で生きている。
そして、子どもは親の価値観という「思い込み」にホメオスタシス同調しているから、
完全に支配される関係になっている。
だからこそ、親である自分は、子どもに対して同接するべきなのかが、
とても重要になる。

●洗脳ステップ1…現実世界の臨場感を下げる/催眠/トランス

・怖がらせること自体が、物理的現実世界の臨場感から切り離す技術です。これを強く感じると、心の防衛本能が働き、物理的現実世界の臨場感が思いっきり下がります。ということは、強烈なトランス状態です。実は、トランス下においては必ず擬似的なラポールが生まれるのです。その深い変性意識を引き起こした相手に擬似的なラポールが生まれます。だから、渋谷被告がモテるのは当たり前です。また、「死にますよ」「不幸が来ますよ」と断定的に怖がらせる占い師ほど人気が出るのです。
・占い師を例に出せばわかりますが、成功している占い師というのは、「脅し屋」です。「あなたの墓はとんでもないです」といって墓石を売りつける人が多いのです。脅しがうまいわけです。伝統的な催眠では驚愕法といわれていますが、強烈なトランスになります。強烈なトランスは強いラポールを生みます。

肉体的な、あるいは言葉・精神的な暴力をふるう親というのも、
この驚愕法を使っていること同じことになる。
でも、そのようにつくられたラポールは、いつか崩壊する。

●洗脳ステップ2…思い込み/内部表現の書き換え

・自分の心、相手の心の操作というのは、内部表現の書き換えが具体的な技術になります。
・実は内科の薬の効果の多くはプラシーボ効果です。これは本当です。統制的に言うと内科の誤診率は良くて七割だそうです。三割くらいしか、当たっていないわけです。つまり、最初から三割しか何の病気かわかっていないので、薬もハズレます。ハズしていたら本当は効くわけがありません。さらに実際に診断が当たっていたとしても、薬の効く病は病の半分もないと言われています。それでもかなり薬で治っています。ですから、多くの薬の効果はプラシーボ効果の可能性があります。
・プラシーボ効果は内部表現の自然な操作です。偉い医者から薬を渡されれば、「頭が痛い」という内部表現状態をあわてて消さなければならなくなります。だから頭痛は治ります。ガンだって治る可能性はあります。心と体は連結していますから。

できれば、よい意味で内部表現の書き換えができる親でありたい。

●現実を支配する力…強烈な臨場感(大いなる勘違い)の力

・ホメオスタシスは物理空間だけではなく、情報空間にも広がっている
・強いリアリティのある「大いなる勘違い」状態を維持していると、ホメオスタシスの原理上、まわりも引きずり込まれていく!
・大周天…科学的に言うと「ホメオスタシスの同調」です。
・病というのは情報だから、情報空間におる身体が巨大であれば、相手が病でもピンピンしています。それは気功の大周天のように巨大な身体を作っているからです。
・強烈な臨場感を生み出すと自分が深い変性意識に入り、そううると相手も深い変性意識に引き込まれるので、思い切り相手をコントロールできる状態になります。なぜなら、自分が支配する仮想空間ですから相手に対する影響力が強くなるので、教える相手を選んでいます。
・大金持ちになるためには、「今日何をしなくてはいけない」とか考えてしまいそうですが、そんな必要は全然ありません。大金持ちになるのは一年後くらいにどうなっているかという結果、三年後くらいにどうなっているかという結果、五年後くらいにどうなっているかという結果のリアリティでしっかり共感覚で強く感じればいい。後は無意識の選択にまかせる。10年後は先過ぎます。五年くらいがいいでしょう。
・祝賀パーティーで出すミネラルウォーターの味を匂いに変えてみたり、皮膚感覚に変えてみたりするのです。画を味に変えたり、画を触感、体感に変える。それが共感覚的な感触。するとリアリティがどんどん増していきます。
・相手をコントロールする技術の本を読むと、たいてい相手に気づかれないようにやれと書いてります。相手に気づかれれば意識に上げられ、内省的な吟味に変わって、相手をコントロールできなくなるからです。自分自身の場合も同じです。
・抽象度を上げるということがすべてです。IQが上がるというのも抽象度が上がるということです。煩悩をコントロールすること、プライミングをかけるということも抽象度を上げるということです。すべての基本は抽象度を上げるということです。これにより自らコントロールする仮想現実が生成され、またプライミングが働き、煩悩がコントロールそれます。

カリスマとは何か。
カリスマになるにはどうすればよいか。
その答えが、これ。
こんなところに答えが書いてあった。

●訓練の概要
0)Rをゆらがせる
 呼吸法
1)リアリティを高めるトレーニング
 仮想化現実訓練(現実世界を仮想化し、そのリアリティを無意識レベルに持ち込めるようになる訓練
2)内部表現を書き込むトレーニング)
 記憶のパレット訓練(過去のリアルな記憶(絵の具)をパレットに並べて、その絵の具を使って「なりたい自分」の仮想の姿を描く訓練(仮想現実))

●Rを揺らがせる

・自分の心に映っているから自分のものなのです。でもどうも三井不動産のものと思い込んでしまう。でもそれは間違っていて、それを認識している自分のものなのです。それを普段は忘れてしまっています。自分の物理世界、内的世界に自己吟味を加えることによって、はっきりと自分のものになります。それが「Rをゆらがせる」ということです。
・世界は、Rをゆらがせた者のものになります。自分の心も他人がゆらがせれば他人のものになります。だから催眠術において催眠術師の方が被験者よりも心のコントロールが上手いのは術者の方がその人の心をよく見てRをゆらがせられているからです。術者が世界をコントロールしているからです。ゆらがすというのは自分が介入したことによって新しい内部表現世界を作りあげる行為になるので、その内部表現を作り上げた人のものになるのは当然です。
・とにかく、当たり前に思えるものには、一度「なんで?」って思わなきゃいけません。その「なんで?」という視点を入れると何が違うのかというと、それが「Rのゆらぎ」になるわけです。これが重要なことです。本書の中心的な主張でもあります。つまり、現実を自分がコントロールできるようになるというとです。
・もし「なんで?」っていう視点を入れないと「提示されたままの状態」を受け入れることになります。「提示されたままの状態」では、相手がコントロールを維持しています。その相手とは誰かというと、通常、自分以外のありとあらゆる社会を含めた仮想的相手ですが、「なんで?」という視点を持つことによって「Rをゆらがせること」ができます。「なんで?」を入れることで、初めて現実が自分でコントロールできるようになるからです。
・私たちはまず自由に観ることができていません。私たちが観ている世界は、過去に学んだ知識を前提に観ているからです。その過去に学んだ知識は、第三者に与えられた知識です。自分で学んだつもりでも、学んだ素材は第三者に選択され加工されて提供されているのです。その知識から自由になって観る必要があります。

坂本竜馬のような時代の転換期にあらわれる人も、
偉大な発明・発見をする科学者も、
それから哲学者も、みんな、Rを揺らがせている。
とくにこの日本という国で子ども接する上で気をつけた方がいいことは、
幼稚園や学校の教師、友達えら影響されそうになつた時、
そのRを揺らがせる習慣をつけること
のような気がする。

●Rを揺らがせる方法…呼吸のコントロール

・肺というのはホメオスタシス器官です。ということは、現実世界の臨場感に非常に深い関係を持っている器官です。ではそれをどうやってコントロールしようかというと、Rをゆらがせればいいだけです。それは簡単で、呼吸を意識に上げればいいだけ。
・ようするに、カラクリは「呼吸を意識に上げろ」ということ。自分の呼吸を普段意識している人は少ないので、これを意識にあげるだけでRはゆらぎます。R’化するのです。
・身体にとって生存の危機である器官であればあるほどRは思い切りゆらぎます。バイタルな器官ほど、それがコントロールされるということは身体にとって危険だからです。その臨場世界に体はあわてて反応し、その臨場感を上げなければいけなくなります。だから、昔から武道とかでも「呼吸を取られたらやられる」といわれるのです。呼吸を取られるということはRをゆらがされてしまうわけですから、相手に世界を支配されるということです。つまり、相手の思うままになってしまうということです。

その意味で、
やはりヨーガと武道の習慣はとても大切。

●臨場感を生み出すトレーニング

<共感覚>
・基本的には自分が普段考えている世界、感じている世界が色だったら「色を音に変える」または「味に変える」といったような違うものに変える訓練を毎日20分間続けます。それを3ヶ月間。自分なりの工夫で違う感覚にマッピングすることを三ヶ月続けていると、できるようになります。その結果、リアリティがすごく増します。
・目が見えなくなった人でも、まるでまわりが見えているかのように行動する人がいます。それはおそらく音や触覚情報を視覚情報にマッピングしていると考えられるわけです。これは眼球がダメになったわけで、視覚野がダメになったわけではない人の場合は視覚野の情報処理に対するデータの入り口を目ではなくて耳にしている可能性が考えられます。武道などでも同じです。後ろから攻めてきた人がわかったりするというのも、音なのか風の感触なのかわかりませんが、ちゃんと認識しています。それも微細にわかる達人は共感覚の利用が考えられます。
<仮想化現実>
・ひとつ簡単にできるのは、自分が好きだったテレビ番組や映画のロケ現場などに行くことです。いい仮想化現実訓練になります。そこで現実の物を見ながら、できれば、実際に触れたり匂いをかぎながら、映画などでの情動をしっかり体験します。

子どものころから、このような表現のトレーニングをしたり、
色々なところに連れて行くというのは、よいかも。
遊びとして、気負わずにできる。

●アンカーとトリガー

・「じゃあ俺は店頭公開するときと一部上場したときは今着ているこの服を着よう」とかそういうことです。そのころ、今日こんなことを感じていたということを忘れないよようにこの服を着ていこう。それが重要になります。この「内省的現実のリアリティ」と「将来の結びつけ」がアンカーにもなります。そういうリアリティをどんどん作っていかなければならない。
・まず高いリアリティを作って、それをアンカーにします。すると何が起きるかというと、無意識がそのゴールを達成するために勝手に働いてくれるようになります。意識しなくても。
・トリガーは、基本的に自分のまわりにあるものにします。たとえば、普段着ている服をトリガーにします。トリガーにするものは、五年くらい使えるものがベスト。たとえば今着ている服を五年使う心構えがあれば、この服を見ると「俺はこの服を着てマザーズの壇上に立つんだ」というふうに考える。常にマザーズの壇上でインタビューを受けているときはこの服を着ているというイメージがこの服を見ると出てくるようにしておく。それは今見ている服の物理的視覚ではなくて、味や匂い、音に変えてアンカーにしておきます。
・それと五年後に確実にあるもの、それれっと自分の顔をまずある。自分の鼻の頭とか自分の顔全体とかをトリガーにしておけば、朝顔を洗うときやひげをそるときに顔を見たら、マザーズの壇上でニッコリ微笑む自分の顔や音やにおいに変えたものが浮かんできて体感できるようにします。五年くらい身近にあるものにマッピングする。マッピングするコツはそれをストーリーの中に入れます。
<記憶のパレット>
・ひとつの刺激の反応には、必ず記憶が参加しています。ですから、一度経験したものを引っ張り出して加工し、それを今、体験する。それがリアリティを上げるいい訓練になります。
・ここでミソなのは、実際の体験の記憶をしっかり臨場感を持って使うということです。催眠で言えば退行催眠のようなものですが、現実のリアルな体験のパレットがあれば、催眠といわれる技術などを使わなくてもできます。過去の記憶の組み合わせを使って、なりたい自分の仮想の姿を描く。これが仮想現実です。
・これを毎日やってください。過去の記憶がリアルなのと同様、そのなりたい自分の未来の画はリアルです。

あらゆる成功哲学のエッセンスを、
ここで言い尽くしている感がある。

●サンフランシスコ講和条約

・San Francisco Peace Treaty の英文原文を呼んで見ますと、独立を認めたとする第一条(b)の文面は、”The Allied Powers recognize the full sovereignty of the Japanese people over Japan and its territorial waters” となっています。これは、日本語訳では「連合国は、日本国及びその領水に対する日本国民の完全な主権を承認する」と訳されています。訳文は確かに、「日本国」の独立を認めた文言にも読めます。ところが、原文は Japanese people と小文字で people と言っているのであり、これは、「日本人」、「もしくは日本の人たち」と訳すべきでしょう。「日本国民」と訳すのは誤訳です。「領域の統治権は日本の人民にあると認識する」という統治権を表す文言には読めますが、日本という国の独立を認める意味での「対外主権」を表している文言であると読むのは無理があります。また、sovereignty という言葉は、合衆国である米国では、もともと各州に独立的自治権を認めている用語として使われている擁護であり、当時の米国の政治的環境並びにアメリカ史の連想から言えば、当時のアメリカ英語を現在の日本語のセンスで翻訳すれば、「自治」という程度の用語でしょう。
・また、サンフランシスコ講和条約の日本語訳では、その後もJapanという言葉は全て、「日本国」と訳していますが、原文では、一度も、国としてのJapanを示唆する用法はありません。単に、 TaiwanとかRyukyu Islandsといった territoryを表す中立的な用語として、Japanという文言が使われているにすぎません。サンフランシスコ講和条約には、Japanというterritoryには、Koreaは入らない等々、延々と、Japanという地域がどこからどこまでかということが書かれているのであり、条約全体の文脈からも、Japanは「日本」というサンフランシスコ講和条約で定義される領域を示す単語として使われており、国を表す言葉と読むのは、麗しすぎる誤訳です。条約のJapanは「日本」と訳すべきところを、日本語訳のほうで、「日本国」という独立国が認められたかのような訳し方を意図的にしているだけです。

日本がアメリカの属国だ という話はよくきくけれど、
その意味というか、カラクリというか。