伽藍とバザール

ボランタリー経済の復活?

●この本を手に取ったきっかけ
エンジニア雑誌で紹介されていたのをみて気になっていたところに、
ちょうど、田坂さんのpodcastで、Linux、オープンソースの話題が出ていたので。
●この本への問い
技術の世界の動きをみていると、その後のマーケットの動きが読める。
では、オープンソースの動きとはなんだったのか?
改めてその意味をみつめなおしたい。


●得られた気づき・印象に残った言葉
7年前に書かれたこれが、CGM, Web2.0, 情報ビジネス、ひいてはSRIとかCSRといった、最近目立つ話題に重なるのが、おもしろい。深いというべきか。田坂広志先生の「情報化社会とは、情報が価値を失う時代」という話が頭に浮かんできて、ソフトウエアの世界で起きたことが、コンテンツの世界でおきている。この先どうなっていくのか、ちょっとワクワクしてあれこれ考えてしまいました。
あわせて、「魔法のおなべ」で書かれているオープンソースの経済的な考察と、「なぜドライバをクローズドにするとベンダーは損をするのか」 という部分、これ、ビジネスという意味ではかなりヒントになりました。
訳文なので、ちょっと読むのに苦労しましたが、でも読んでよかった。ネット上でも公開されてるはずですので、興味のある方は検索してみてください。
●こんな方にお勧め
Web2.0とは何なのか、そのきっかけや根底にあるものを知りたい人。
お金とは別のもので世の中が動いていく、その仕組みを知りたい人。
技術者は何によって動くものなのか。