「婚活」時代

もうすっかり定着した「婚活」という言葉。
たぶん、その言葉を世に送り出した人たちの本。
はじめて「婚活」という言葉が世に出たのは、2007年11月5日号のAERAらしい。


以下メモしたところ
●結婚の障害になっているもの

・選択肢が増えれば増えるほど、自分の思い描いた選択ができなくなる。
・東京では、未婚女性の40%が年収600万以上の男性と結婚したいと思っているとのことですが、では、未婚男性25歳から34歳のうちに年収600万以上の男性が何%いるかというと、たった3.5%です。考えてみれば当たり前です。そのくらいの収入の人は、とっくに結婚してしまっているわけですから。
・要するに自分より上の男。仕事のできる女性は自分より仕事ができる男性を望むわけです。年収も自分より上か、せめて同じぐらいで、自分の仕事に理解がある。かつ、センスとかライフスタイルも合うすてきな男性、コミュニケーション力の高い男性(女性たちはよく「会話のキャッチボールができる人」という言い方をします)。
・年下でもいいけれど、ちゃんとした仕事があって、仕事の悩みなどが相談できて、しかも家事も子育ても分担してくれる人でなきゃイヤだ、加えて、センスもよく「女性を引っ張っていってくれる人」というセリフも。… ただでさえ狭いマーケットの中で、あまりにピンポイント着地を狙いすぎ。
・だいたい収入が多い男性というのはそれだけハードに働いているわけですから、そもそも家事分担などできるわけがないのですが、それではイヤという人も多いのです。

依存型の女性も自立型の女性も、どっちにしても高収入男性を望むということになる。結局のところ、高収入男性をつかんだ人か、男性に高収入を望まない女性が、早く結婚していくということになるわけか。
●女性の世代差による価値観の違い

・「文化的レベルがつり合う男がいない」と嘆いていた負け犬世代
・安定した収入の正社員男性を探すことすら困難な妹負け犬世代(70年代後半生まれ~)

自分より下の世代は「妹負け犬世代」というらしい。この微妙な差でちょっと価値観に差があるということを理解しておいた方がよさそう。単にF1とかF2という年齢だけでマーケットを区切ってしまうことは危険ということになる。
●世の中の変化

・結婚相談所
昔は、大手を中心に、7対3、6対4ぐらいの割合で男性の会員のほうが多く、いわば結婚できない男性がお金を払うことによって栄えていた業界でした。ところが、今はむしろその逆。女性たちも、結婚相手を見つけるために、お金を払うということが業者の人たちにわかってしまったわけです。

女性をターゲーットにするビジネスがどんどん増えていく理由がわかる。知的でお金があって向上心の高い女性こそが「富裕層ビジネス」の対象になっているのかも知れない。
●男性の魅力

・男性の魅力は、経済力とコミュニケーション能力。
・合コンで魅力を発揮する人のタイプは限られる。短時間で相手のニーズをつかみ、自分をアピールしていく、いわば一発勝負に長けた人は有利です。じっくりしゃべらないと魅力が発揮できないタイプの人にはきわめて不利です。ただ、女性が男性を判断する場としては、その人の集団の中での立ち位置が見えるという点で優れています。
・女の子が楽しそうにしていることに興味を持って、バリアフリーでフッと入っていける男の人は、出会いの機会が結構多いんですね。「オトメン」乙男 : 女の子の好きなものが好きな男の子たち。そういう人たちは女の子ワールドの中に抵抗なく入って行けて、出会いの機会もあるようです。

乙男ではなくても、意識的に・戦略的にそのように振舞うという選択もありうるはずだ。好き嫌いで判断していては何も解決しない。好き嫌いとは別に、どんどん入っていけば世界が広がるのに、と思う。

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