マリッジ・プレミアム

仕事の成功を約束する結婚生活の送り方
なぜ、結婚すると仕事が成功するのか?
「幸せな結婚生活」と「仕事の成功」を両方得る方法

実は私も、独身時代は
結婚すると、仕事のスピードが落ちるのではないか
結婚すると、夢の実現がしにくくなるのではないか
などと、考えていました。
でもそれは、錯覚だということに気が付きました。
今の妻に会えたことに、とても感謝しています。


赤城さんは、夫婦の関係を
幻想夫婦 → 戦国夫婦 → 調整夫婦 → 共鳴夫婦
という四段階に分けて説明しています。
ビジョン心理学でいう「依存」「自立」「相互依存」のプロセスにも似ているような気がします。自立と相互依存の間に「調整」という関係がおかれた、そのような感じがします。
101頁にあるチェックシートで、パートナーとの状態がどの段階にあるか、簡単にテストすることができます。しかし周囲をみると、ほとんどの人が、調整関係までいたることができない。
私の経験でいえば、とくにはじめての子が生まれる頃がキーポイントかも知れません。この時期に、冷戦や「割り切り」という状態を含む「戦国」の状態に固定されるか、調整の段階に移行できるかどうかがわかれるような気がします。
中に書かれている、それぞれの段階の説明や、様々なアクションプランについても、そのとおりだとうなづけます。実は私も、この赤城夫婦と同じことをしていたので、びっくりしました。完全に収入がゼロになることを覚悟で仕事をやめ(実際、ゼロになりました)、そして調整の段階に入ったのです。だから、とても信頼できます。
その後、この本に書かれている調整関係から共鳴関係に移行しつつあります。一度、「調整」の状態で信頼関係を確認することができると、その後は夫婦喧嘩をしても、深刻な状態には陥りにくくなります。
また、唯一注意すべきことは脳が「刺激」という脳内麻薬を求めて、「幻想夫婦」のような関係を他の異性に求めてしまう状態に落ち込むことです。そして幻想関係に陥ると、多くのプレミアムも失う可能性があります。この本には、こうならないようにするため工夫についてもしっかりかかれています。我慢するのではなく、ハッピーなままで です。
■付箋をはったところなど

・夫婦関係が悪くなると、パートナーに対する怒りや不満をぶつける方法として無駄な支出をするようになります。
・自分のことを「運が良い」と感じている人は、日頃からリラックスしているため、まわりを落ち着いて見ることができ、望みを叶えるために有効なより良い偶然に気がつきやすいということがわかったのです。
・やがて、二人は妥協して、お互いに好きなことをすれば良いと取り決めをするのです。パートナーも好きにして良いかわりに、私も好きにさせて、という妥協案であり、ギブ&テイクの選択です。これは、仲直りしたように思えます。また、合理的で良い方法のようにも思えます。しかし、本当の意味での愛することで生まれる「寛容さ」や「自由」ではなく、これはあくまでも「取引」なのです。そのため、この取り決めが実行されないと再び喧嘩が始まります。また、取引中は、相手に対する「怒り」や「恨み」、「絶望」などのマイナスの感情が含まれています。ギブ&テイクの夫婦の状態は、愛情による結びつきの関係ではなく、自分の都合を優先し、合理性を重視した取引に過ぎないのです。これは「ソフトな戦国時代」とも言えます。
・戦国夫婦のカップルは、相手の自己重要感を下げ合います。つまり、相手の欠点を見つけ、そこを突くことで、相手のセルフ・イメージをできるだけ小さいものに押さえ込もうとするのです。このような状態の時、大きな夢を描く想像力が奪われていきます。さらに、意欲的になることで生まれる向上心も、あきらめムードで無気力なため生まれません。「どうせあなたはそういう人だから」と決めつけられ続けた結果、いつの間にか自分自身も、自分のことをそのような人物だと思い込んでしまうようになるからです。
・「リーダーシップ」の才能は、人を「マネジメント」、つまり「管理する才能」ではありません。リーダーシップの才能とは、人を勇気づけ、励まし、人にチャンスや機会を与えることで、相手の才能を引き出すことを手伝う能力のことです。
・皮肉なことに「マネジメント」に優秀なビジネスパーソンほど、この「戦国夫婦」に陥ってしまいがちとなるのは、このためです。仕事でうまくいったスキルを家庭に持ち込もうとしたことで、人間関係がぎくしゃくして、うまくいかなくなる。それが、マネジメント能力を人間関係に適用しようとしたときに起こることです。ですから「戦国夫婦」のステージにいるとき、職場では、管理すれば良い分野は任され出世の道もあるかもしれません。しかし、新しいビジネスを創造し、形にするために協力者と一緒に苦楽をともにしながら実現させていくことは、不得手な人々が「戦国夫婦」なのです。そのため、後継者が育たず、自分だけがひたすら長時間、働き続けるビジネス・モデルになりがちなのです。
・許さなければ、あなたはいつまでも被害者であり続けなければなりません。許さないことは、相手を拒絶する行為であり、相手に自分をコントールされていることなのです。
・実は、「パートナーに飽きてきた」と感じるときは、「自分の人生に退屈し始めている」サインです。本当は、パートナーに飽きたのではなく、自分自身に飽きているのです。
・「共鳴夫婦」は、二人の時間をとても大切にします。子どもができても、夫婦二人でデートする時間を積極的に取っています。
・人は、幸せな気持ちの時に一緒にいる人に対して、好意を持ちます。
・パートナーという、自分のエゴが最も出やすい相手に対して、正直で、誠実であるならば、他の人に対しても、正直で、誠実であるに違いないと判断されます。

私はこの「戦国」「調整」「共鳴」というのは、親子関係や兄弟、友人についてもあてはまるものだと思っています。
その意味で、「戦国」のところの特徴や、それを抜けるためのプランには、色々な応用がききそうだなと、直観しました。

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