深夜特急1香港・マカオ

10年ぐらい前かな、チベット旅行中に知り合った日本人新婚夫婦の男性から、この本のことを教えてもらってずっと気になってた。
沢木耕太郎に影響されて日本を飛び出した人、とっても多いんだろうな。


心に留まった言葉。

情けないのはおごってもらったことではなく、一瞬でも彼を疑ってしまったことである。少なくとも、王侯の気分を持っているのは、何がしかのドルを持っている私ではなく、無一文のはずの彼だったことは確かだった。
息をはずませて戻ってくると、ベティちゃんはニコニコしながら紙を差し出した。そこには、こう書いてあった。
 陳美華 湖南街
彼女たちは水上生活者だった。住所を持っているはずがなかったのだ。彼女の明るい笑顔に胸を衝かれた。
しかし意外だったのはそれが複数形で、賽の単数はDIEであると記されていたことだった。DIE、つまり死だ。

対談から —

・パリでは午前零時がきて新年になると、街歩いているひとに抱きついてキスしていいことになっている
・二十六ぐらいというのは、最後の自由のぎりぎりのいい見当なんだと思う。
・本来、香港とかハワイとか、そういうところからの旅のレッスンを始めるのは、非常にいいことなんです。

すぐに、続きの2を読みたくなった。

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