口説いてはいけないオンナ、
つきあうのは危険なオンナ、
意中の彼女はどのタイプ?
後藤さんの文章は、
いつ読んでも痛快で気持ちいい。
●プロの手口 騙しの心理テクニック
・<自己同一化><分離不安><揺り戻し> 飲み屋の場合ですと、女の人が自分の意思で席を立ったとなると男の人は正気になることが多いので、熟練したマネージャーなどが、この采配を行います。女性はまだ続けて話をしたいのに、それを別の力が働いて続けられなくなったとなると、男の人も<認知不調和>を起こします。そうなると不安定なので安定したくなります。
・騙すことを目的とする人たちが優しくするのはなぜでしょうか? それは突き放すためです。なぜ突き放すのでしょうか? 不安定になると安定したくなるからです。そして安定するためには様々な<妥協>をするからです。その妥協の中には当然、カネも入っています。
セールスでもこれは同じだな。
でもこういう心理誘導でひきつけるということを繰り返していると、
心はどんどん荒んでいくだろう
●女性の依存と幼少期の親との関係
・子供のときに条件付きの愛情で虐待を受けながら育ってきた人は、条件付きの人間関係に苦しみながら、それでいて<安心する関係>だと感じてしまいます。貢いでいる人は本当にこのパターンで、例外はないですね。
・病院でも、医者や看護婦は、こういうコミュニケーションにすごく気を配っています。患者がリハビリが辛くて甘えてきたときでも、なだめたりするのは絶対にいけないそうです。そうやって甘えるコミュニケーションが有効だと感じると、患者はリハビリをサボって甘えてきます。そうなると回復が遅れてしまいますよね。ですから改善方向に向かったときや、改善に向かう努力をしたときにだけ優しくするそうです。だから、ほめたり励ましたりするのは、良い方向に向かっているときだけにしてあげてください。
・人は男女ともに、恋愛対象を無意識のうちに設定しています。女性の場合には、幼いころ父親的な位置にいる人から<してもらって嬉しかったこと>と<して欲しかったけどしてもらえなかったこと>で決める傾向があります。
・そして彼女の無意識のニーズの中には、子供のような自我状態のときに、ほめられたいという要素があるのです。それに対して、彼女がワガマを言ったときにフォローして慰めたり、ほめてしまうと、彼女の無意識では「ワガママを言って困らせれば優しくしてもらえるんだ」という<回路>が入ってしまいます。でもアナタはワガママが継続しないように諭そうとしてほめたんですよね。彼女自身にとっても、ワガママを言えば優しくしてもらえるという回路が設定されることは好ましくないことですよね。そのではどのように接するのがよいのでしょうか。無邪気な子供の自我状態で接して喜んでいる、というスタンスを表現することのほうがはるかに重要なんです。変に大人になって評価して、上位の立場から相手をほめるというのは逆効果になることが多いですね。無邪気な子供の自我状態で一緒に楽しめるほうがずっと大切です。こちらが無邪気な子供の自我状態でいれば、彼女は無邪気な自我状態の子供になるか、優しい穏やかな親になるでしょう。
・しきりに親の悪口を言う女性がいます。こういう女の子って、虐待されてきた子が多いですよね。なんで、そんなに憎いのか? それは愛されたいからです。なんで、そんなに傷ついたのか? それは愛していたからです。子供の頃に虐待されたので、親を嫌いになることによって親離れをしようとしている人は少なくないですよね。
・憎しみを語り続けているのは、愛情が続いていることと、同じカードの表と裏です。好きだからこそ、愛情を立ち切れずに、親離れできずに苦しんでいます。
・彼女たちが苦しんでいるときに、新たな戦い方を教えないでください。それは多くの場合に新たな苦しみを生むように思います。それよりも許し方を教えたほうが、彼女たちは救われますよね。
・親を憎んでいるというようなケースの場合、親が目の前にいなくてもずっとその思いを続けているとき、彼女が戦っているのは本当は親ではありませんよね。彼女は自分自身と戦っているわけです。自分自身と戦っている彼女を戦うことから解放してあげることのほうが、彼女が幸せになる可能性が高いと思いませんか?
・つき合って間もないのに、すぐに結婚を持ち出す男女もたいていパワーバランスが弱く、不安感を消したいので焦っているケースが多いですよね。結婚が良い選択肢か否か、なんてことよりも、自分の内面の不安定感をまず安定させたいのです。こういう人との結婚は絶対に避けるべきだと思います。良いか悪いかよりも、安定することのほうがニーズとして上にあるからです。こういうタイプの人は、悪い結論でも答えは早く決まったほうがよいと考える傾向があります。
・将来の話に対しては、片方にとって考えつくしたと思っている答えが、もう片方にとっては充分に考えていない未知の領域の場合には、言いよどんでも不実ではないのです。でも焦っている人は、言いよどむこと自体を責めたりします。本人は焦っているわけですから許せないのです。だから焦っている人はフラれるのです。そして、そんなパートナーと別れる結論を導き出すのは多くの場合、正解なのです。焦った人間に対して引きずられるのは最大の誤りです。片方が道を踏み外そうとしたときにはブレーキになってあげられないと2人とも死んじゃいます。
親との関係に問題がある人と付き合うと、ほんと苦労する。
まあ誰しも少なからず何らかの「未解決の課題」を持っているので、
それを恋愛や夫婦関係で学び、許し、癒してくのだろうけど、それにも限度がある。
幼少期にあまりにも「心の負債」を大きくしてしまうと、
その負債は、付き合う相手が全部かぶることになる。
これは、ほんとうに大変。
●不幸を求める女性
・騙されている男女への適切な対応は、感覚を探す手伝いを一緒にするのがいいですね。彼女自身が答えを見つけられるようにしなければ、常識的な理屈を言っても彼女は現状を変えないでしょう。単に説教をして論破しても、無意識領域で情報に変化がなければ効果は出ないでしょうね。彼女自身がどちらの方向に進みたいのか、彼女に考えさせて決めさせるべきです。
・「その行きたい方向を見つけたら、それにはどうすればいいと思うの?」と尋ねていって、答え探しを手伝うのがいいでしょうね。原因分析はしないでください、あまり効果がないので。原因分析で、貢ぐことから解放された女性を僕は見たことがありません。なぜ貢ぐのかよりも、奪われている状態を我慢している自分から解放される具体的な方法を一緒に探してあげてください。内面からパワーが出てくるように手伝ってあげてください。
・奪われることでしか愛情を感じないタイプの女性がいます。それは子供のときに無条件の愛情を注がれずに育ったので、代償を出すと安心するタイプです。彼女たちは自分が尽くして、そして虐待されて、表面的な優しい言葉や態度にごまかされ続けることがもっとも刺激的で、幸せを感じる状況なのです。そしてその関係に疲れ果てて、彼女が男の耐えられないほどのワガママを言うと男が呆れ返って彼女を捨てます。こんな関係を、何人も何人も繰り返しています。男に相手にされなくなるまで。彼女たちは誠実な相手を好きになりません。でも運良く誠実な相手を好きになって、つき合うことかできたとしても、誠実な相手が誠実に接すると、その状況が落ち着かなくなるのです。不安に感じるのです。だから抵抗します。この場合の抵抗は非常に良い兆候ではあります。なぜなら、信じたいけど失うのが怖いので、いずれ失うのであれば早めに壊れたほうが傷つき方が小さいと思うからです。だから関係を壊そうとするのです。壊れれば不安感がなくなるからです。絶望感よりも不安感のほうが不快に感じるのです。絶望感は彼女にとっては慣れ親しんでいるので、つき合い方を知っているからです。その抵抗によって関係が壊れることで「やっぱりウソだったんだ!」と自分自身に証明して安心したいのです。だけど、その段階を我慢して男がクリアできると彼女は抵抗をやめます。その時点からが本当の愛情のスタートなのです。しかしアナタが、このプロセスにつき合えないのなら、絶対にやめたほうがよい相手でもあります。また、このプロセスはものすごく手間がかかるし、精神的にもズタズタになるかもしれないので、アナタ自身にとって、それだけの価値のある相手かどうかをしっかり考えてから取り組むことをお勧めします。
意図せずできてしまった関係の場合は、その中に学びがあるからよいと思う。
でも、意図的に相手に依存させて支配するタイプの最低な男性も、少なくない。
共依存の関係を作り出すと、そこから抜け出すにはとてつもないパワーが必要になるから、
欲望のままに依存させるような「技術」を使うと、最後は自分が破壊する。
●男性の数信仰とコンプレックスの裏返し
・若い頃に遊んだ人ほど、年を取ってから遊ばなくなりますよね。もちろん若い頃に遊んだ人が、一人の女の人と必ずしも添い遂げるとは言いませんよ。でも何かに急き立てられるように、コンプレックスの裏返しとして女性を抱きたい、セックスがしたいとは思わないようです。そもそも強迫観念のように次々と女の人を取り替える人、男を取り替える女の人には共通点があるようです。過剰に自分か特別な存在だと思いたい。自分の価値は特別だと思いたいのです。たしかに誰でも、自分を特別な存在だと思いたいことについては同じです。でも、その思いが人間関係を壊したり、本人の精神衛生上問題があるほど崩れているのです。それが性欲というエネルギーに形を変えているだけですよね。
・何人かとセックスをすると、だんだんと自分が見えてきませんか? それまで自分が好きだと思っていたタイプとつき合ったときほど、そして、それが期待外れであるほど大きな発見があります。「自分は、このタイプを本当には好きではないんだ!」、そんな気づきがありますよね。他人とつき合っているという体裁がありますが、それは自分自身を確認する行為だったりします。だから自分をなくとなくでも見つけた人は、<数の信仰>から逃れていきます。でも、いつまで経っても自分を見失っている人は、ひたすら数を追い続けることを年をとってもやめられなかったりします。
気になっていることは「早く経験して終わらせる」これに尽きる。
セックスに限らず、やりたいやりたいとずっと心に念じているとおかしくなる。
それよりは、一度経験して目を覚ましたほうが、人生の時間を無駄にしなくていい。
これは、成功者は小さな失敗を早めに多く経験する という話と同じ。時は金なり、だ。
ただしもちろん、取り返しのつかない失敗 だけは避けておきたい。
●歪んだ恋愛
・数多くの男性と並行して同時につき合っている女性って、本当は誰のことも好きではないんですね。もちろん、本人すらそれには気づいていないケースが多いです。本当に惚れる相手が出てくるまでは、つき合っている男たちに<順位>をつけて比較しています。でも惚れるって、そういうことじゃないんですよね。
・彼女が今までに経験した<もっともポジティブな感情を上回るポジティブな感情>を提供する男、今まで経験した<もっともネガティブな感情を上回るネガティブな感情>を提供する男、その感情の波の振幅の幅が大きい男性を魅力的だと感じて<惚れてしまう>というのが、後藤よしのりの10年前から変わらない一貫した主張です。この波を提供できる人がいないとき、今の目の前の人たちを比較していくしか彼女には選択肢がないんですよね。
・女性は一度でも、心底惚れた相手との恋愛を経験すると、数多くの男の人とつき合うことはなくなっていきます。同じような感情が自分の内面に起きる相手は誰なのか? という基準で恋愛をするようになるからです。
・数の追求を続けている女性は、たいていの場合に性格が悪くなります。何人とつき合っても満たされていないのですが、それは自分の問題なのに、満たしてくれない相手や世の中を責めながら人と接することが多いからです。だから他人のことをバカにして、選民意識に浸ったりします。
・よくあるのが、女性が「SMをしたい。でもパートナーに伝えられない」ここまでならいいです。でも彼氏とは普通のセックスを、SMは別に、SM用のパートナーを探すというケースは想像以上に多いものです。SM用のパートナーとは愛情確認ではなく快楽追求だけなので、いずれエスカレートして怖い思いをしてしまう可能性は高いです。ストーカーになるとか、プレイが激化して怪我をするとか…。
・女性はアナタほど心が狭くはありません。正直に思いを伝えたアナタを、ネガティブに受け止めるケースはほとんどありません。人ととしてのモラルに反することは別ですよ。でもアナタが「こんなこと恥ずかしい」と思っていることでも、アナタと彼女が正常な恋愛関係でいる限りは、喜ばれることはあっても嫌われる原因にはなり得ません。女性は深いですよ。大きいですよ。男はかないませんね。
歪んでいるのか歪んでいないのか。
それは性癖とか趣味趣向の中に見るのではなくて、
やはり、心が乗っているかどうか、でみるべきという話。
これ、結構重要。
●出会いの技術
・チャンスなんて、増やそうと思えばいくらでも増やせるんです。努力などという大げさな言葉を使わなくても。チャンスがないのではなく、<チャンスを作る方法>を知らないということですよね。たとえば自分の所属しているコミュニティを一つ増やすことです。
・出会いサイトの達人に言わせると、効果的な定形のパターンがあるそうです。まず挨拶から始まって、次に自分が何をしているかを入れて、相手が何をやっているかに展開して、最後にやさしい気遣いを入れる。その間に、特には意味のない状況の説明(今日読んだあのマンガが面白かった)など、突飛な文章を入れて人間性を印象づける。そんな段取りがあるようです。
この辺は、マーケティングと全く同じ。
●モテる男性
・モテる男は取り合いにはなります。でもモテない男は完全無視です。女は「モテる男の三番目か四番目の女になるか」、もしくは「モテない男の女房になるか」という選択肢ではたいてい前者を選びます。
・年の差カップルの場合、若い男の子とつき合っていたときと何が違うかを女の子に尋ねると、「話を聞いてくれる」「本当の自分を出せる」などが共通した意見です。逆に言えば、それまでの恋愛では「話を聞いてもらえなかった」「本当の自分を出せなかった」ということですよね。今の若い世代の男は、女を騙すタイプの小賢しいコミュニケーションがうまいホスト、ヒモタイプと、人の話を聞けないコミュニケーションがダメなタイプが急増しています。だから若い世代の女性でも、誠実で話を聞く能力がある男性ならモテる余地は大きく残されているのです。
生物学的にいって、それはそうだろうなと思う。
法律と経済的な問題で、多くの人はモテない男の女房になるという選択もするのだろうけれど、
相手の男性が経済的に巨大な力をもっている場合は、少し事情が変わってくる。
ただし勘違いしてはいけないのは、忙しくて話を聞いてくれないモテる男性 ということは矛盾だということだ。
モテる男性は話をきいてくれる。ということは、何人もの女性と付き合う人が、一人の女性に時間をかけることは、
ちょっとありえない。
・・・と思ったけど、違うか。
浮気もしないまじめな男性でも、奥さん一人の話もきけないなんてケースはざら。
だからホストクラブという場所が存在する。
子育てにおいて、母親が働いている場合とそうでない場合で、
子どもの心理的な成長に差はないという調査結果もある。
家にいても子どもの目をみて話をしない専業主婦より、
働いていて、少ない時間だけど子どもと接する時間は100%子どもと向き合っているWMの方がいい。
この理屈からすると、
結婚して浮気もしないけど会話のない夫よりも、
たまにしか遇えないし彼女がたくさんいるけれど、話をきいてくれる愛人の方がいい
という方程式が、成りたつのかも知れない。
●デキる男性の共通点
・でも女性は、たとえ意義のある仕事だとしても、嫌いな人間を助けるのはイヤなんです。女性は好きな人間が何かに意義を感じていれば、その人間を好きだからという理由で、その人間の守っているルールも同様に好きになります。この人間関係づくりを事前にしっかりしていないと、ほめても逆効果にしかなりませんよ。
・驚くことに、店のトイレから出てくるときに軽く綺麗にしてくるお客さんがいます。こういう人って、スタッフにも好かれているんですよね。当然、おんなの子にも好感を持たれています。その事実が明らかになる前から好感を持たれているんです。立ち居振る舞いかや雰囲気から、女の子も悟るのかもしれませんね。
・そういう人にはさらに共通点があります。全員が、社会的にすでに高い地位があるか、遠からず出世する人なんです。だから僕も見習ってます。お役人では残念ながら、そういう人は少ないですね。自営業がいちばん多いです。こういう人って、家でも奥さんに気を遣ってもらってるんです。彼女が気を遣ってくれない人って、こんなところに問題があるんじゃないでしょうか。
・アナタがもしも自分を不幸だと思ったら、アナタは自分が不幸だと証明できる証拠をたくさん見つけるでしょう。またそれを証明するために、さらに不幸な現実を呼び寄せるでしょう。幸せだと思ったり、ツイてると思い込んでも同じことが起きます。幸せだと思い込んでいると、自分が幸せだと自分自身に証明する証拠を山ほど見つけます。それなら、幸せだと思い込んでいたほうがいいじゃないですか。
モテる男性 = 女性に気を遣ってもらえる男性
これは考えたことがなかった。
けど言われていれば当たり前というか、そのとおりというか。
●異なる価値観を認める
・人間関係を上手につくっておけば、少々の誤解も誤解として時間的な猶予を互いに与えられます。悪意で行われたことなのか単に価値観が違うのかを、双方ともに確認しようと努力する余地を残しておくという意味です。悪意で行われたのでなければ、怒っても仕方がありませんものね。互いに別の価値観の人間が存在するという事実を認めるしか手がありません。
・たとえば、あなたが彼女を思いやって行ったことが、彼女の価値観に反していたとします。ここで人間関係ができていないと、アナタのことを無神経な人間と思い、忌み嫌うでしょう。しかし最初に関係づくりができていて、アナタが彼女を大切に思っている想いが彼女に通じていれば、「これは私の価値観では失礼だと思う」と感じたとしても、いきなりアナタとの距離を遠ざけようとは思いません。むしろアナタが他で同じ間違いを犯さないように注意して改善してくれるのではないでしょうか。外国人に友達が多いと、実際に、この手のコミュニケーションは頻繁に起きているのではないでしょうか。彼らが絶対に悪意がないことは確信しているので気にならないけれども、日本の社会では失礼なことを外国人であるがゆえにしてしまう。こんな光景はよく目にします。また再び同じことを他でやってしまうと彼らが誤解されてしまうと思ったときに、アナタはアドバイスをしてあげるのではないでしょうか。
人間関係が希薄になっているから、そこかしこで喧嘩が起きる。
そもそも、相手に期待しすぎなんじゃないかという気もする。
●パートナーとの関係
・「この頃、妻との関係がうまくいってないんだ。妻に対する愛情も、大切にしたいという気持ちもちゃんと持っている。でも、それがうまく伝わらない。どうすればいいだろうか」この手の話が、夫婦間の相談を企業経営者から受けるときにいちばん多いです。「社長さん、今言ったことをそのまま、僕ではなく奥さんに言ってください!」これで社長の悩みは間違いなく、しかも瞬時に解決します。
・気持ちを伝えるんですよ。感情を伝えるんですよ。「あーして欲しい。こーして欲しい」なんて具体的な行動の要求は、感情が充分に伝わった後にするんですよ。
・業績が上がらないときには、「私はアナタを愛しています。そしてアナタは私にとって特別な存在です。でも今のままの業績が続いたら、アナタと仕事を継続できなくなってしまいます。経営とは、絶対に利益を上げ続け、成長し続けなければならないという宿命を負っています。だから今まで結果につながった多くの国の参考事例をアナタのために提供し、アナタに対してアドバイスする用意が私にはあります。でも結果を出してもらえなければ、会社はアナタとの契約を打ち切るでしょう。もう少し一緒に頑張れないでしょうか?」そう伝えることで彼は「一度たりとも、こちらの気持ちが伝わらなかったことはない。揉めごとは一度もない」と断言していました。会社の副社長という立場ではなく、一人の人間が一人の人間に対して愛をもって真剣に話をしているのが伝わるからです。
・自分には得意なことと苦手なことがあり、自分が苦手なことをサポートしてくれる人に対して感謝する。それが役割分担なのだと思います。パートナーとの間でも、苦手なものは一歩引くのが良い関係づくりです。そして相手に感謝する。その感謝が心からのものであれば、相手が苦手なことはサポートしようと、こちらも自然に思いませんか? そして手間もかからず自分でもすぐに行えるものであれば、「ついで」にやってしまおうと思いませんか? 彼女が家事を手伝ってほしいとか、些細なことをアナタに頼みたいとしたら、「愛されている実感を持てない」ということを伝えたいサインかもしれません。
・愛されている実感を持っていれば、もしくはパートナーがアナタを愛していると実感していれば、眠っているところに嫌がらせのように掃除機をかけるなんてことは絶対に起きません。この根本部分を解決しないで家事を全部やっても、別の文句を必ず言います。
・夫婦喧嘩の仲裁、恋人同士の喧嘩の仲裁をしていてつねに確信するのは、それぞれが主張している原因は本当の喧嘩の原因ではないということです。主張しているのは単にきっかけに過ぎません。本質は、愛情の確認が出来ていない、すれ違っていることが問題です。それを別の形で相手の非を責めているだけです。だからまずは感謝を伝えてください。文句を封じるテクニックではなく、心から。その感謝が本物ならば、アナタも彼女を助けたくなるのではないでしょうか。そうすれば問題は自然に消えます。
パートナーとの関係はそのとおりだけど、
それよりも、この副社長の話し方、ビジネスシーンでもすぐに使える考え方。
この接し方は、とても参考になった。
●女性の魅力と浮気のサイクル
・つき合った女性の魅力を自分だけの所有物にしたいために、パートナーをコントロールしようとする男性がいます。その魅力を封じ込めようとするのです。成長するための機会を奪ってしまって、自分の元から去ってしまわないようにして安心したいんでしょうね。でも、そうやって魅力の火を消していったら、パートナーはまったく魅力のない女性になってしまいます。
・そうしてパートナーの魅力を消してから、男は浮気を始めたりします。その攻撃に無意識に気づく女性は、外に出て浮気をしたりします。結局はどうどうめぐりなんですよね。また、男は女性が自分よりも優秀な部分を持っていると、それを怖がったりします。でも女性は、優秀さを認めて伸ばしてくれる男性を下に見たりしません。器が大きいと感じるだけです。
・結婚してから奥さんが太る例ってよくありますよね。出産とかいろいろ仕方のない事情があるかもしれません。でも、スタイルが全然変わらない女性もいますよね。そのスタイルが崩れる人と、スタイルを維持する、それどころか出産前よりも良くなる人のいちばん大きな差は、旦那さんに魅力があるかどうかではないでしょうか。旦那さんの真の好みが太った女性でないのなら、女性は魅力の維持に努力しますよ。もしもアナタが魅力的なら、そしてアナタが好きな女性のタイプが太った女性でないのなら、女性は太りませんよ。特別な病気などがない限りは。女性は関係づくりが最初に重要ですから、その関係づくりのためにスタイルがすごく大切な要素だと思えば頑張ります。
今の世代の男性は、魅力の火を消すようなことは、してないような気がする。
していないというか、できないというか。
●セミナー選びのコツ
・絶対に守るべきポイントがあります。「勝ち組が集まるセミナーに行け!」、これがいちばん大切です。セミナーには傾向があって、勝ち組のセミナーには勝ち組ばかりが集まります。負け組のセミナーは負け組が多いです。
1) 心理学、精神医学、ニューエイジ、マルチのセミナーは避けたほうがよい。負け組が多く、エネルギーを吸い取られます。ごくまれに質の良いものもありますが、これはセミナーを受けていくなかで、信頼できる人からの紹介以外はお勧めしません。
2) コミュニケーションセミナーはほとんどの場合、コミュニケーションが苦手な人がやってきます。
4) 自分でカネを払って受講している人が多いセミナーに行け! 務め人が会社の経費で受けに来るセミナーは最悪です。覇気がないし、周囲の人たちの雰囲気が向上心を感じさせません。
5) 質が高いと思ったら、同じセミナーに何度でも行って内容を体得せよ
●その他
・PTSDやトラウマの治療法として「EMDR」なる手法が数年前に話題になりました。EMDRは眼球の動きを利用して治す方法で、1980年代末にアメリカでフランシーヌ・シャピロ博士という臨床心理学者によって開発され、従来の治療法とは比べものにならないくらい絶大な効果を発揮したそうです。(心の臨床) 今では、この発展ヴァージョンも何種類か生まれています。眼球運動が脳を直接的に刺激し、脳が本来もっている情報処理のプロセスを活性化するそうです。だから、放っておくと心のどこかに落ち着かせるのに5年、10年もかかるプロセスを、非常に短時間に進めることができるというのがこの治療法の特徴だそうです。
・いい加減な言葉を人に投げかけることって怖いですよね。知らず知らずのうちに相手の体内の水の結晶を歪めてしまったり、きれいな結晶に作り替えたりしているのですから。それはもちろん相手だけでなく、その情報を発信している自分の体内の水の結晶も、相手の言葉によって影響を受けているってことです。
・彼らは無理に子供を東大に入れようとはしません。子供に対して、チャンスを提供してサポートは全力で行うと愛情は示すけど、「もし東大に行けなくても愛情は何ひとつ変わらない」と伝えているのです。だから子供はストレスなく勉強できます。成績が下がったら愛情はなくなると感じている子供は四六時中ストレスにさらされています。その結果、ストレスと闘えるあいだは成績を維持できますが、大学受験までほとんどは持ちません。ストレスなく選択の自由を得られるときに初めて、好きなことを、親の視線にビクビクしながら警戒せずに探せるようになります。