活盤奇門遁甲精義

この人の中立的で合理的なスタンスが、
自分にはいちばん合うかも知れない。
色々な流派の違いで、どれを信じてよいのかわからない人は、
まずこの人の書籍で、全体を俯瞰するとよいだろう。
そろそろ、自分も
重要な方位を考えるときには、
挨星法ではなく、ちゃんと作盤できるようになろうと思う。

●マインドセットと本質

・奇門遁甲を本格的に勉強すればするほど判ってくることですが、完全な吉方位とは極めて稀だということです。これは四柱推命や紫微斗数等で完全に吉の命運の人がいないのと似ています。ここで述べていることは、使用出来るか出来ないかの尺度について述べているのです。したがって吉方位と判定しても、いくつかの凶の要素があれば、その象意は吉中に凶を含むことを忘れてはいけません。言い換えれば、目的を達成するには、多少の苦労や障害を乗り越える必要があるということなのです。
・奇門遁甲は奇跡を起こす魔法ではないのです。種がないところには芽は出ないのです。つまり遁甲で結果を出すには、それなりの種を蒔いておく必要があるのです。これは月盤でも同様です。

●気学との違い

・今日の気学の原型は、松浦琴鶴によって作られたと言ってよいでしょう。
・気学は、かつての家長制度の時代に発達した占術です。移転等において家長にとっての吉凶を重視した時代の占術です。したがつて、家族の移転等の場合、夫に吉だが妻に凶、あるいは親に吉だが子供に凶等、家族の誰に良く誰に悪いとなってしまうことも多く、困ることがあります。この点では、奇門遁甲は本来集団で用いた術で、個人差をあまりやかましく言いません。ですから、家族の移転や旅行等には個人差を気にせずにすむ点においては使いやすい占術です。
・気学では紫白九星の星自体には原則として吉凶はなく、あくまでも本命星や月命星等の生剋で決定します。ところが、奇門遁甲では、例えば八門等は最初から吉凶が決まっており、さらに目的によって吉凶が変化します。また気学の場合、方位は吉方と凶方に明確に区別されますが、奇門遁甲では、完全な吉方や凶方はほとんど成立せず、吉か凶かよりも使用可能かどうかを判断します。つまり、奇門遁甲はどのように行動をしたら最良の結果が出るか、あるいは目的に応じてどのように行動するべきかを判断することに重きがおかれています。

やはり、奇門遁甲の方が、現実的であり、実践的だ。
気学は、シンプルにしすぎて、重要な見落としがあるように思う。
それとわかっていて使う人にはまだよいかも知れないが、
多くの人は誤解をしながら使っているように思う。

●流派による差

・一部の遁甲家の間で「符使式」なる用語を使用していますが、この直使と直符を利用することから、そう呼ばれます。
・陽遁・陰遁の換局の問題 日の局数の次なる問題が、陽遁・陰遁の換局をいつ行うかという問題です。国内の大半の暦では、冬至あるいは夏至に一番近い甲子日を陽遁・隠遁の交換日としていますが、遁甲の流派では、冬至・夏至の日を切り替わりとする人がいます。私見では、理論上で後者の説が正しいように思えますが、実際の運用上では、注意が必要です。この甲子日に換局する説と夏至・冬至の当日に換局する説で局数が異なる期間を実虚不一致日といいます。この実虚不一致日の期間は使用上において注意が必要です。できれば積極的な利用は避けたほうがよいでしょう。
・私自身は現在のところ過去の経験等から、時盤のみ60時1局を使用しています。また、この局数には幾つかの秘伝や口訣があり、必ず原則通りではなく、幾つかの例外が発生いたします。
・一説によれば本来、奇門遁甲の奇門の意味は、三奇と八門ではなく、寄せる門と書いて「奇門」が本来の意味だったという説もあります。

佐藤六龍、内藤文穏、林巨征、武田考玄…
この本を読んでからwikipediaをみたら、
それぞれがどのような特徴があり、どういう考え方をしているのか、
そして自分はどの考え方に近いかが、すっきりしてわかるようになった。

●盤の使い方選び方

・年盤で吉方位を取るとなると、数年から数十年待たなくてはならない場合もあります。かっての封建時代では、個人の開運よりも一族や子孫の繁栄が重視された時代であり、何十年後の吉方位を予測して、一族で移動するような利用法もあったと思われますが…
・年盤の作用はゆっくりとしたものなので、新居の購入等の定住する場合の移転では無視できませんが、賃貸住宅等の数年単位の移転では月盤を重視して、年盤は参考程度でも構わないでしょう。
・年盤は一般的に移転等に用いられます。ただし、年盤作用は60年と期間が長い分効果はゆっくりとしか現れないために、結果的に命運(先天運。四柱推命や紫微斗数で算出する。)や風水の影響と混じり合い打ち消しあうために、象意がはっきりと感じられないとも言われます。したがって、奇門遁甲では移転は月盤を主として、年盤を副とする場合が多いようです。

裏を返せば、年盤の凶を無視してはいけないということに、なる。即効性はないが、あとでじわじわ効いてくることを考えれば、月盤や日盤の吉方、年盤の凶方を長期的にとり続けると、晩年とんでもないことになる、という警告が含まれていると読むべきだ。気をつけよう。ただし、年盤を純粋に無視するのであれば、凶方に偏るということは統計的にはあり得ないはずで、吉凶入り乱れるはず。参考程度にしてよいというのは、そういう意味だろうと思われる。

・日頃自宅からあまり出ない人は短い距離でも効果がありますが、毎日通勤をしている人などは、勤務先と自宅の双方から見て方位を判断する必要があります。したがって、長距離通勤している人や出張に出かけることが多い人ほど距離が必要になります。こういう毎日通勤をしている人や出張で移動している人は方位作用が出にくいようです。
・時盤の場合途中で30分以上留まると出発点や出発時が狂うことがあります。ですから途中寄り道をすると出発点が狂うことになり、本来利用したつもりの地盤や方位とは、異なる地盤や方位を使用したことになってしまう場合があるので注意が必要です。そのために電車やバス等の公共交通機関を利用する場合は、乗り継ぎ等に長く時間があく場合がありますので特に注意が必要です。
・時盤は使用において大変制約が多いのが難点です。途中で少しでも止まると、象意が変わりやすく、徒歩から電車やバスへと乗り換えたり、車でも一般道から高速道路へ入ったり、あるいは渋滞に巻き込まれたりすると、速度が変わるために狂いが生じることが多く、なかなか思った効果が出せないのです。しかも、時盤は作用期間が5日と短く、そのまま使用しても効果も弱いのがさらなる難点です。
・例えば北の天気が雨で東北の天気が晴れだった場合、ちょうどその中間の方角へ行けば雨でも晴れでもなく、曇りであるはずです。方位術もこれも同じで、例えば北と東北の方位の中間付近に行けば、北と東北の象意が混ざり合うと考えるのが自然な考えだと思います。

なぜ、新幹線や飛行機などは自宅ではなくその乗り物の発射時刻や離陸時刻でみるのか。
なぜ、角度の境目を狙ってはいけないのか。
なぜ、その盤を選ぶのか。
すべて根拠が非常に論理的でわかりやすい。腑に落ちる。

●象意

・傷門には傷つける意があり、相手が傷つくことに用いれば効がある。すなわち狩猟や、相手が損することでこちらが利益を得るギャンブルや、借金の依頼等である。しかし、悪く作用すると自身が傷つき損なわれる、怪我等の肉体的な傷にも注意が必要。したがつて、使用する場合は八門以外の要素が吉である必要がある。
・開門は開かれるの意があり、公正等の意もある。したがつて、吉門ではあるが、裏工作等には不向きである。
・天蓬九星については、旺相死休囚に敏感であるため、季節との関係が重要と言われています。

はっきりいって、吉凶という二ビットで切り捨てる考え方は、
そもそも短絡的であり、浅いのだということが、わかる。
八門や九天星、九宮などは、それぞれすべて、環境や条件という一つのファクターなのであって、
それをどう感じるか、受け取るか、影響されるか(影響されやすいかも含めて)は、
人によって違う。
奇門遁甲に限らないが、おそらく、占術というものはすべて、
象意を直感できるセンスとスピリチュアリティーが、全ての鍵なのだと、思う。

●その他

・飛泊逆行図

気学しかやっていないと、逆行がすぐに出てこない。
まずはこれ、しっかり覚えなきゃ。

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