「しあわせ脳」に育てよう!

子どもを伸ばす4つのルール
子どもを天才脳にする秘密は、早寝、早起き、朝ごはん、読書!
3歳までの脳には「何をするか」じゃなく、「何をしないか」が重要だ。

黒川さんをはじめて知ったのは、ローカル局で放送されていた講演会映像。
この内容に目からウロコ。そして興味を持った。
男女の脳の違いについて語る人は多いけれど、
どれもこれも、恋愛や結婚で話が終わっているものがほとんど。
この人は、その先にある夫婦のこと、子どもとの関係のことまで考えている。

●重要なMindset
・3歳以下の幼児に「早寝、早起き、朝ごはん、読書」を言わない理由は、彼らは、自分のペースで生活すべきだからだ。
・絵本を読むのをねだられて、あれもしたいのに、これもしたいのに、と片付けたい家事や仕事に気をもむお母さん。きっといると思う。「ふいに」絵本を読む相手がいなくなってしまった私には、その情景がうらやましくてたまらない。そんな日が来るのを先に想像したら、今の時間を、もっと大事にできるのではない?
●闇の中でぐっすり眠ること
・電子的な視覚刺激は、止めた後もしばらく脳下垂体に反応が残り、脳を興奮させている。
 ビデオのタイマーなどの点滅が目線の先にないかどうかも確認
・セロトニンは「しみじみと満ち足りた気持ち」に関与。脳は、今日の体験のうち、ある印がついているものを優先し、かいつまんで知識化する。印=心動かされて「しみじみした気持ち」になったとき。したがって、「しみじみと満ち足りた思い」や「しみじみとうれしい思い」「なるほど腑に落ちた完遂感」のような情感とともにある経験は知識になりやすい。
 つまり、情感の豊かな子は平坦な授業からでもどんどん知識を得て、無感動の子はエンターテインメント型の塾でいくら頑張らせても空しい。
・その昔、上流階級の子どもたちは、「おめざ」と言ってお昼寝から目覚めたときに、お菓子をもらったそうである。知識工場をフル回転させた直後だから、糖を欲している脳に甘いものはさぞかしおいしかったろうし、目覚めもよくしてくれたのだろう。
 朝食抜き健康法は、成長期の学童には適応しにくい。「子どもも食べたくないって言ってるし、最近は、朝食抜きも健康にいいって話も聞くし」なんて、聞きかじりで、朝食を軽視しないでほしい。
・親の生活時間になんとなく子どもをつき合わせているような無自覚な家族は、けっこう危ない。
●生殖本能がもたらす男女の違い
・夫が美女の誘惑を断って帰ってくるのは、妻がイケメンの誘惑を断ってくることの1000倍も大変。
●乳幼児でも、男女脳は異なる
・女の子の脳が、母親顔負けのおしゃべりを習得する4歳の頃、男の子たちは、さまざまな出来事を俯瞰し、3次元の想像力を育てているのである。例えば、黙ってブロックを積み上げては、宇宙に思いをはせているのも、そのひとつなのだ。彼らがブロックに夢中になっている手を止めさせて、字を練習させるなんてナンセンスなのである。将来のノーベル賞学者をひとり、つぶしているかもしれないよ?
 私たち母親は、究極なまでに生活能力と日常言語能力が発達した動物である。なので、ついつい息子たちの、口数が少ないとか、字が書けないとか、お手伝いができないとかにがっかりしがちだが、それは早計。ましてや、彼の姉や妹と比べてしまうなんて、とんでもない!
●干渉しすぎない
・(0~3歳の赤ちゃん期)
赤ちゃんが壁に揺れる光をご機嫌で見つめていたら、そのままそっと、見つめさせてあげてほしい。散歩中に、風に揺れる街路樹に見とれたら、立ち止まってあげてほしい。彼らをかまいすぎず、忙しいおとなの生活ペースに巻き込みすぎず、彼らが感じているものを母親もゆったり感じて生活するのが、この時期の最高の「教育」である。
 その気持ちは、「そろそろ、浸りたいな」と思って、韓流ドラマのDVDを借りに行く私たちと変わらない。で、もしもあなたが、韓流ドラマに思いっきりロマンチックに浸って涙をこぼしているときに、夫が心配して「どーした、こーした」と話しかけて、慰めてくれたら、どう思う? イライラして、怒鳴ってやりたくなるでしょう。泣きたくて泣いている赤ちゃんを、泣きやまそうと思って大げさにあやすのは、大きなお世話!なのだ。韓流ドラマに浸って泣いているときに、あれこれ言う夫は邪魔だけど、そっと頭を撫でてくれるのならうれしいでしょ?赤ちゃんだって、一緒だ。抱いてもらえば安心して泣ける。妙にあやされたら、ストレスが溜まる。おんなじことである。
●反抗期も鷹揚に
・(2~3歳)
「思う」ということが未熟なので、彼らにとっては「思ったとおり」にいかないことが山ほどある。しかし、だからこそ、「思ったとおり」にいくかどうかの「実験」を繰り返し、「思う」という機能を鍛えていくわけである。2歳児にとっては、ママを困らす行為も、脳の「実験」のうち。こうしたらどうなるか、もう少しこれをやってみたい…科学者のような好奇心の芽生えなので、あんまり抑え込むのもどうかと思う。
●本物に触れることの大切さ
・(4~7歳)
美しい所作をつくる4歳から7歳。将来何になるとしても、ぜひ、本物のプロの行為を見せてあげてください。たとえ、身につかなかったとしても、この時期、プロのピアニストやヴァイオリニストの演奏に触れ、じぶんもやってみた体験や、アーティストの造形を真似する体験などは、将来、必ず役に立つ。
・残念ながら、「伝統の型」を伝える場には、男女平等はありえないのである。
●利き手の矯正はしない
・優位脳と連係しない手が自然に利き手になった子の場合、「感じる脳」と手が連係している。音楽やアート、デザイン、科学の世界に才能がある可能性が高い。矯正は、言語能力をあげるかもしれないが、せっかくの才能をつぶす可能性もある。
●親が子どもにツケを払う沈黙の反抗期
・この8歳まぎわの「沈黙の反抗期」を乗り切ると、思春期の反抗期が楽、という話をきいていたのだが、その噂どおり、息子には思春期の気難しい時期は存在しなかった。
「8歳近くになると、お腹が痛いといって、何日もぼんやりと学校を休むことがあると思うわ。それは、仕事の責任を優先してきた母親への、長い間の鬱積だから、ここでちゃんと、仕事よりあなたが大事、ということを知らせてやる必要がある。けど、ことばで愛してるって言うだけじゃダメなのよ。子どもに手帳を見せるの。で、仕事の予定が入っているところは仕方ないとして、『空いている日は全部あなたにあげる』って伝えるのよ。赤ペンを渡して、『あなたが、ママに家にいてもらいたい日に丸をつけて。ママは、ちゃんと家にいてあげる。仕事よりずっと、あなたが大事だから』って。もちろん、子どもが丸をつけた日、本当にちゃんとすべて、会社を休むこと」

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