生命の暗号(2)

あなたの「思い」が遺伝子を変える
Someting Great

昨日読んだ生命の暗号の続きで、続編も。


そういえば、先日読んだ、マイケルサンデルの講義の中で、
遺伝子操作がテーマのひとつになっていたのを思い出した。
いま、遺伝子工学がどこまで進んでいるのか、
この本が書かれた10年前の段階で、既にそこまで進んでいたのか…
びっくりだ。
以下ひろったところ

・魚やカメやワニを使った実験で、水の温度を変えるとオスがメスに変わったり、メスがオスになってしまうことが確かめられているのです。ホルモンのはたらきは遺伝子に支配されています。したがって遺伝子は、性の決定やその変化にすら影響を与えているということになります。
・いまでは、進化をDNAレベルからとらえ直した説がいくつか発表されていて、その代表が木村資生さんという遺伝子学者の唱えた「中立的進化論」です。
・分子生物学レベルにおいては、進化とはまさに遺伝子の変化(多様化とか複雑化)そのもののことであり、「生物は遺伝子を通じて変わってきた」といえるのです。
・DNAとRNA、エクソンとイントロンなど、遺伝子はこうした「ペア」の概念に満ちている世界でもあります。染色体の二本で一対、ヒトの場合は二十三組で四十六本という数もそうですし、DNAの二十らせんもそう。また四つの塩基文字のうち、必ずAとT、CとGが結びついて、それぞれペアを組むのもそうです。メンデルの法則でいう優性遺伝と劣勢遺伝もそうかもしれません。
・私たちの生命は絶え間ない死を抱えていて、いま現在も体内でものすごい数の細胞が死に絶えていってくれるからこそ、私たちは生命を正常に保っていられる。生の果てに死がやってくるのではなく、生きていること自体がすでに死を含んでいる。したがって死は生の一部である – といったようなことです。
・運動のあとでは、少なくとも三十個くらいの遺伝子のスイッチがONになると同時に、同じくらいの数の遺伝子がOFFになったことが確かめられました。
・適度な運動が体にいいことはだれもが知っていますが、それは免疫力が上がる、カゼをひきにくくなるといった程度の漠然とした理解がほとんどです。
・おなかの赤ちゃんは、それを意識のうえでもいやがるんです。しかもお母さんがいまタバコを吸おうと考えた、まさにその瞬間に、対峙からあるシグナルが出ていることが確かめられているんです。
・死はだれにも必ず訪れる不可避の事柄です。万人に等しくやってくるものを敗北と決めつめていいのでしょうか。人間は、生物は、みんな最後に負けながら生を閉じるのでしょうか。そんなことはないはずです。

遺伝子組み換え食品についても、少し書かれていた。
品種改良でやっていることの効率化だから、むしろ食品同士の遺伝子組み換えなら心配ない、という話だった。
自分には、どしても何かしっくりこないところがあるのだけれど。
クローン人間はダメで、遺伝子組み換え食品はいい理由が、よくわからないというか。
いずれにしても、自分たちか学校でならったことというのは、
とっても古いんだということ。科学や科学技術はものすごいスピードで発展している。
ということは、学校でならったままの知識で止めておくのは、
まさに「うらしまたろう」なのだと思った。

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