楽しみながら成果が上がるスキルアップのコツと習慣
何冊かあるhacksシリーズ。
その中でも、これはちょっとイイ感じ。
●絶滅するか進化するか
・人類の祖先が二足歩行によって繁栄を謳歌したように、僕たちも企業から自立することで豊かさを享受するタイミングにきたのです。
・特に30歳前後で、仕事にも慣れてきてちょっとした自信も出てきたあたりが一番危ない。「このやり方が正しい」という過信が、目を曇らせてしまう。勉強というのは、こうした悪い熟成を回避するためのものなのです。勉強をすると、業務では関係のなかった知識に触れることになります。その戸惑いこそが重要なのです。
・一番よくないのは、現状に流されて何もしないまま日常を過ごしてしまうこと。何もしないでいる人は、環境の変化に耐えられず絶滅していった恐竜と同じ運命をたどることになります。
・「知った」ことで満足して学びを忘れてしまえば、それはリズムを失った音楽であり、その後に生まれたゆらぎをフォローできていない時代遅れのファッションのようなもの。
時代遅れのファッションは気にするのに、
時代遅れの知識を気にして、知識をupdateする人は少ない。
どちらも、老化が意味しているものなのだと思う。
●人脈
・勉強というのは実は、人脈を広げる大きなチャンスでもあります。利利害関係のない濃い人間関係は、勉強を通じて作られることが多いのです。
・重要なのは、勉強で得た人脈は利害関係が絡まないので、非常に強い結びつきになるということ。学校では、会社の肩書きなど関係ありません。協力し合いながらプロジェクトを進め、終わったらお酒でそれまでの苦労をねぎらう。そこには強い連帯感が生まれます。その点、仕事でつながる人間関係は、金の切れ目が縁の切れ目になることが多い。
著者は、色彩検定を、あえて自学自習や通信教育ではなく通学したらしい。
そういえば、○○塾 というのが流行るのも、講師とのつながり&そこに集う人脈だという話がある。
ここに、結構すばらしいヒントを得られた。
どうも、異業種交流会のようなギラギラしたつながりが好きではない。
でも、自分にもこれは、可能なのだ。
必要な人たちが集まるところ、必要な人たちが志向しているもの
そういう学びの場を探せばいいのだ。そう考えるととても簡単。
ここが、この本いちばんの学びだった。
●キャリア
・転職をするためには、他の会社でも通用するスキルを身につけていなければ、転職市場では評価されません。そこで、たとえば業務にまつわる資格を取ることによって、持っているスキルを客観的に評価されるものへと変えてやる必要があります。勉強というのは、特定の会社の中だけで通用している知識を、より汎用性の高いものへと昇華させる方法なのです。
・展開する先はできるだけ意外なものがよく、たとえばマーケティングを専門にしているのなら、できるだけマーケティングが行われていないような業界へと展開すると、その業界での重要なポジションを比較的簡単に獲得できます。異業種から飛び込んできて、その業界の慣習を打ち破って成功するというパターンは、こうした水平展開の成功例ですね。こうした展開がしやすいのは、マーケティング、ファイナンス、アカウンティング、IT、ヒューマンリソースマネジメントなどの汎用性の高い知識)
・会計学、深入りすればどんどんマニアックになっていきますが、通常のビジネスで求められるレベルはそれほど難しいものではありません。基本的には簿記3級レベルの理解があれば十分です。この3級というのは、数十時間の勉強で合格できるといわれているので、すきま時間で対処できます。
・新しいスキルを身につけたときにありがちなのが、勉強しただけで終わってしまうケース。それでは、ペーパードライバーといっしょで、いざ運転しなければというときに事故を起こしてしまいます。勉強したことをしっかりと自分のものにするためには、実践が絶対に欠かせません。
・広告代理店に勤めていたのですが、そこで「マーケティングを勉強していまして…」なんてクライアントにいったなら、それだけでアウト。知っていて当然のことは、隠れて勉強すべきことであり、身についてもいないのに実践するのは、顧客への裏切り行為になります。しかし、これが本業でなければ状況は違います。「実はこんなことも勉強していて…」と話しても、マイナスになることはありません。それどころか、本業への付加価値が生まれます。
キャリアのブルーオーシャンという話だが、これはとてもよくわかる。
自分もここ何年かは、垂直よりも水平展開を見込んだ勉強をしている。
●学び方のコツ
・ある考え方を学ぼうとするならば、その人の口調も真似したほうがよい…口調を真似することで、音声で伝えられる内容だけでなく、口調に表れる思考方法も自分のものにしてしまうのです。人の思考方法はえてして、その口調に如実に表れるものなのです。どの口調を真似するのか、その選択が重要になります。美しい口調、賢い口調、迫力のある口調、人情味あふれる口調など、どの口調を自分のものにしていくのか。それによって、自分自身を変えてしまうことだって可能なのです。
・学んだことをどれくらい理解しているか
聞いたことは10%
見たことは15%
聞いて見たときは20%
話し合ったときは40%
体験したときは80%
教えたときは90%
→ 学んだことをメールする
→ ブログに学んだことを書き込む
・大人の勉強の大きな特徴=構造化(メタ知識の蓄積)
・毎月、実際にやった時間をエクセルの表にして記録していきました。記録していくと、遠いゴールのような思えた1000時間でも一歩一歩近づいているという実感がわいてきます。
例)
1500時間 ビジネスで不自由しない英語力
1000時間 ビジネスの基礎知識としての中小企業診断士試験
1000時間 インターネットなどの最新分野の勉強
800時間 キャリアをユニークなものにするためのデザインの勉強
500時間 生け花など趣味の習い事
・つい継続して勉強してしまう仕組みというのは、いい換えると、勉強をするよう促がすアフォーダンスにあふれた仕組みだということができます。
・この「勉強ボタン」は実は人それぞれ、場所が異なります。誰もが性欲を持っているけれど、好みのタイプはいろいろとあるのと同じ。自分のしっくりくる「マイ勉強ボタン」を発見する。野生的知識欲のツボです。
・80%正解する問題の正答率を100%に持っていったとしても、全体の試験結果には大きなインパクトはありません。しかも、80%を100%に持っていくのには、相当な労力もかかります。れそよりも、これまで20%だったものを80%のレベルまで持っていくほうが楽なのです。そうして、全ての問題について80%程度に持っていければ、試験合格は間違いありません。
・正答率50% 最初にかかった時間を100%とすると
→ 100% + 50% + 50%^2 + 50%^3 + 50%^4 + 50%^5 ≒ 200%
(勉強期間が60日 : 最初の一回が60日×100%/200%=30日で終わる分量が適切な問題量)
正答率20% 最初にかかった時間を100%とすると
→ 100% + 80% + 80%^2 + 80%^3 + 80%^4 + 80%^5 ≒ 350%
(勉強期間が60日 : 最初の一回が60日×100%/350%≒17日で終わる分量が適切な問題量)
このあたりが、この本のエッセンス。
ハックという表現ふさわしい具体的なテクニック。
教えることで学びになるという話は理解して少しずつoutputをはじめてはいたが、
まだまだ実践が足りていない。もっとoutputを増やしていかなければ。
●情報整理の原則
・理解できないことでも、まず頭の中に叩き込んでみる。受け取った情報を、すでに知っている概念へとすぐに変換するのではなく、そのままの「生」の状態でまずは引き受ける。これから勉強するその瞬間は、「何がなんだかわからないもの」として迫ってくるもの。ひとまず「わからない」という状態で脳にインプットする。これは、書類の整理術のコツでもある「分類する前に収納する」というコンセプトとも連動しています。書類をきちんと分類してから収納しようとすると、分類できない書類で机の上が埋まってしまいます。そうではなく、まず収納して机の上をきれいにしてから、あとから空き時間で分類する。手順を変えるだけで、書類整理が劇的に速くなります。
・ノートで一番よくないのが、全体の構成を考えて1ページにキレイに収めようとか、授業の順番どおりにメモをしようといった「ノートをひとつの作品に仕上げたい!」欲求との戦いです。几帳面な人ほどこの罠に陥り、多色ボールペンで美しいノートを「作品」として作り上げてしまいます。しかしそこで費やした時間はほとんど合格と関係のない、無駄な時間です。それよりもまず、開いたページにすぐメモをとる。ここに「超メモ術」の出発点があります。「分類する前に、まず収納する」というのは、情報整理のキーワードでもあります。
このあたり、自分が昔陥ってしまったところ。
何が目的なのかを見失わないようにしたい。
●不要な情報の遮断
・スポットライト効果 不必要な情報をできるだけ排除したほうがよいのです。そこで、部屋の照明を落として勉強机だけ明るくするというハックが登場します。
・よく、机の上に勉強とは関係ないものを乗せたまま勉強を始めてしまう人がいますが、それは勉強ができない環境を用意して、自分に苦行を強いているようなもの。気づかないあいだに、「そこに関係ないものがあるけれど、気にするな、気にするな」と、脳は自分にいい聞かせているのです。
・ファイルやメールをそのように扱うときに感じるのが、「大切なファイルを忘れてしまわないだろうか?」「大切なメールを忘れてしまわないだろうか?」という不安。しかし、本当に大切なものであれば、忘れたりしないのです。勉強や仕事の効率を高めるためにも、まず視界から消すことが重要なのです。
BOSEのComfort3ほしいなぁ。。。
●外国語
・SSS英語学習法を提唱している酒井邦秀によれば、100万語を読破することによって、シドニー・シェルダンレベルの本が読めるようになる。これは十分、留学レベルの語学力を満たしています。
・DVDで映像を見ながらリスニングを鍛える方法(シリーズもののドラマ フレンズ)
・シャドーイングでイントネーションがどうしても身につかない人は、アクセント矯正に定評のある『American Accent Training』というCD5枚付きの本を利用するのもいいでしょう。さらにストイックな人は、『アメリカ口語教本』シリーズをやってみるのもいいかもしれません。まるで筋力トレーニングのような感じで巣ピーキングの能力を鍛えることができます。(精神力のある人におすすめ)
・海外の学校の授業を日本にいながら受講する方法 : iTunesStoreの中にある、iTunes U これは本当に衝撃的です。留学するために1000万円を超えるお金を使った人間からすれば、「ずるい!」と叫びたくなるような内容です。
英語も、1500時間ぐらいやれば確かにモノになりそう。
ちょっとやってみようかな。
●ツールの活用アイデア他
・iPodを使い分ける
・一年後とにパソコンを買い換えて、常に最新のものを使う…古いパソコンをYahoo!オークションで売って新しいものを買えば、わずかな差額でパソコンをバージョンアップできます。
・自習室の活用(googleで”自習室”で検索)
・会員制図書館アカデミーヒルズ六本木ライブラリー(7:00-24:00)
・西洋哲学も英語で読むとわかりやすいらしいです。海外からきている概念はどれも、一度、原書で確認するほうが、かえって近道ということもあるのかもしれません。
複数台を使い分けるとか、
どんどん買い換えるという発想…
考えて見ればそのとおりなのに、気づかなかったー。
これ、すぐにとりいれよう。