得する生活

お金持ちになる人の考え方
How to Live a Profitable Life

ここのところ、ミリオネアマインド … いわゆるお金のEQについて読んできたわけだけれど、
その流れで、お金のIQについても知りたくなり、橘玲さんの本を手にとってみた。


全ては以下の原則に基づいている。

人間が完全ではない以上、市場は常に少しだけ歪んでいる。だがその歪みは、利益を求める人々の行動によっていずれは修正される。市場が効率化すれば、もはや超過利潤は得られない。他人よりも早く市場の歪みを発見し、それを賢く利用することが、経済合理的な「得する生活」への第一歩となるだろう。

橘さんは、ほんとに頭がいいなと思う。
そして、ファイナンスの知識は、本当に必要だなと思う。
金森重樹さんや橘玲さんの本を読むと、
不動産の世界に飛び込んでみてもいいかなと思う自分が、いる。
占いなんかだと、「向いている」ってことになってるみたい。
●金融

・金融業とは「時間の仲介業」
・友人間の金の貸し借りは無担保保証であるこれは相手の人格を担保に金を貸したということだから、融資としては最悪の部類に属する。相手が約束を破れば、彼(女)の人格を全否定することになるからだ。魂を担保に金を貸してはいけない。誰かに金を貸す時は、相応の担保を取るのが礼儀である。借り手の魂ではなく、「肉一ポンド」を担保にしたシャイロックは正しかった。
・バカ(賢くない消費者)の論理
1.同じ金を借りるのに金利の高低に気づかないのはバカな消費者である。
(同じ金を借りるなら、貸出し金利は安い方が有利だと気づくのは、賢い消費者である。)
2.バカな消費者は、目先の欲望に目がくらんでいるから、高利の借金でも気にしない。
(賢い消費者は、そもそも高利の借金などしない。)
3.バカにとっては、年利10%も29.2%も変わらない
(彼らにとっては年利10%でも充分な高利なので、多少金利を下げたくらいでは金を借りたりはしない。)
→バカ相手に商売するためには、バカにもわかる宣伝(CM)をしなくてはならない。
・連帯保証人は、債務者と同等の支払い義務を負う。契約上は、債務者の返済の有無にかかわらず、債権者は連帯保証人に支払いを求めることができ、連帯保証人はその請求を拒むことができない。連帯保証の印を捺すのは、自分が金を借りるのと同じだ。
・世間並みの人生を歩んできた人は、自分がこれまで社会のクズだと思ってきた金貸しやヤクザや茶髪の兄ちゃんから道徳的に批判されることに耐えられない。彼らの説教に跪いて許しを請うということは、自分がクズ以下の存在だと認めることだ。だからこそ債務者は必死になって金策に走る。それが自己の尊厳を守るたったひとつの方法だからだ。ところが、債務者がこの道徳観念を共有していないと取立てはとたんに困難になる。債務者が「約束を守る」ことの価値をまったく認めないのなら、金融機関はもちろん悪名高き高利貸しですらなす術はない。

借金はタイムマシンであり、金利はそのタイムマシンの乗車賃
借金とは何なのか、担保とはなんなのかについて、改めてよく理解できる。
無知な人間を無知なままにしておいて儲けるビジネス、こういうものが、多い。
●クレジットカード

・クレジット会社は、実は保険会社でもある。
・すべてのクレジットカードは、支払い猶予期間をできるだけ長くするように使うのが経済合理的である。販売店は利息分を上乗せしている。カード払いの客が得した分を、現金払いの客が埋め合わせているのだ。
・クレジットカードのポイントには値段がついている。多くの人が、年会費無料のカードがもっとも得だと考えている。だがオンリーワンのクレジットカードは、年会費とポイント還元率を総合して選ぶべきだ。
・クレジット会社からはさまざまなDMが送られてくる。中身を見ずにゴミ箱に捨てれば、貴重な時間を節約できるだろう。
・ある銀行系の大手クレジット会社はカードに付帯した旅行保険を大々的に宣伝しているが、肝心の保険は旅行費用をカードで支払った場合にしか適用されない。
・リボ払いのカードでは、借金が増えても毎月の返済額が変わらない。使っているうちに自分がいくら借金しているかわからなくなる

クレジットカードは、危険だ。
経済合理的な活用方法をしった一部の人がポイントなどで利益を得ている分だけ、
そしてそれは、無知な人たちの無知な借り方を原資にしている。
●経費?

・CCC/Dining a la Card : サラリーマンが接待等で利用する場合、店にはいったん正規の金額を支払うので、その額を経費として会社に請求できる。後日、利用額の20%が自分の口座に振り込まれてくる。支払い時に特別な手続きが必要なわけではないので、周囲には自分がキャッシュバックを受けていることはわからない。
・あなたの会社で宴会や会合があったら、真っ先に幹事に手をあげよう。それをマイレージカードで支払えば年間の利用額を100万円や200万円にすることは難しくない。自営業や中小企業経営者なら、会社の支払いにマイレージカードを使えばいい。年間利用額400万円なら、それだけでハワイまでビジネスクラスで往復できる。
・交際費を損金参入できない大手企業は、出張用の名目で購入した新幹線回数券、ハイウェイカード(高速道路回数券)やDM用の切手などを金券ショップに横流しして裏金に換えている。こうした裏金は政界にも流れるため、選挙の年になると金券の持込みが増え、価格が下がるとも言われている。

ああ、なるほどというべきか。
どおりで、パーティと合コン、飲み会を理由に稼いでいる人がいる。
彼らはあれでしっかり儲けているのだ。
●不動産

・いったんマンションを購入してしまえば、物件を第三者に売却しない限り、管理費の支払いから逃れることはできない。これは要するに、ババ抜きゲームなのだ。彼はババを掴んでしまい、それを誰かに引かせない限り、この終わり無き出費から逃れる術はない。
・建物の一部が崩落し、付近の住民に被害が及べば、その責任はマンションの所有者が負うことになる。将来的には、条例や法律によって強制的に解体・撤去を求められるかもしれない。その費用も、当然、所有者の負担だ。管理組合の機能しない投資用のワンルームマンションなどは(湯沢のゴーストリゾートマンションなどと)同じ運命を辿る可能性が高い。
・不動産に投資するということは、国や自治体に余分に税金を納めるということだ。国が国民に持ち家を奨励する理由のひとつがここにある。
・固定資産税台帳閲覧制度 : 賃借人に固定資産評価額の閲覧が認められたことで、それを基に値下げ交渉をすることが可能になった。賃貸期間中に評価額が大きく下がっているのなら、それに応じて賃料を下げてもらってもいいはずだ。仮に賃料が変わらなければ、税コストが軽減された分だけ実質ベースでは値上げになってしまう。

湯沢にマンションを持っている知り合いがいる。
内情は楽じゃないのかなと、思った。
●その他

・日本のリゾートクラブの中には、わずか数十万円の会員権で無制限の利用を認めるところもある。日本ではまだ認知度が低いからだろうが、このクラブの会員権を取得して海外に出掛ければ、一ヶ月12万というアパート並みの料金で世界の豪華リゾートを泊まり歩くことができる。
・麻薬合法化論という考え方 – 合法な麻薬である酒や煙草と、違法な麻薬とを区別する医学的根拠はどこにもない
・金八先生 = 生徒の内面に暴力的に介入しているという意味で、体罰教師(精神的な自由は奪わないなら)の方がましという考え方もある。
・アメリカでは大学教育の投資効果が綿密に計測されている。高卒で社会に出た場合と大卒資格者の生涯年収の差を教育費用と比較した場合ねその投資効果は年率で10%を超えるとされている。日本でも同様の調査が行われ、大学教育は年利6~9%の投資効果が期待できるとの結果が出ている。これは、現在の低金利を考えれば圧倒的に有利な投資先だ。

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