「うつ」と「躁」の教科書

身近な病の基礎知識から著名人たちのエピソード、治療法の最前線まで—
一冊でカバーする、充実した内容のテキストブック

成功哲学と「うつ」や「躁」の治療に関する研究は密接な関係があると思っている。
そして「躁」に関する本が少ないのでかなり興味深い。
「躁」に関してわかっている知見が、
成功哲学やモチベーションに対してどのように活用が可能か、
そんなことに期待しながら、ページをめくった。


●この本から学んだこと
・気分障害の分類
 -単極性障害(うつのみ)
  -大うつ秒(重いうつ)
  -気分変調症(軽いが慢性的なうつ)
 -双極性障害(うつと躁)
  -双極Ⅰ型障害(躁うつ病 : うつも躁も重い
  -双極Ⅱ型障害(躁が比較的軽い)
  -気分循環症(うつも躁も軽いが慢性的)
・気分障害の療法
 精神分析療法
 認知行動療法
 対人関係療法
 薬物療法
 
・うつ病や双極性障害は「心の病」ではなく「身体的な脳疾患」である
・気分障害は遺伝的・生物学的要因が根本的な部分で関わっている
・うつ病と薬物療法の関係は、糖尿病とインシュリンの関係に対比される。
・ゴッホ、リンカーン、ヘミングウエイ、ダイアナも気分障害を患っていた
・理由は不明だが、双極性障害の患者では、母方の家系に産後うつ病と甲状腺異常がよくみられる。
・うつ病のときは依存欲求が高まる。とくに子ども時代から満たされずにきた感情的欲求が強いと、そうなりやすい。
・家族が患者と対立するのは、患者がわざわざ好んで、苛立たしく挑発的な態度をとっているという誤解に基づいているためであることが多い。
・うつ病を抗うつ薬で治療するというのは、熱を下げるために、感染を治療する抗生物質を使うのではなく、解熱剤のアスピリンを使うというのと同じようなものである。
●とくに思ったこと
成功者と呼ばれる人は、時に双極性障害やADHDをもっていることが少なくないようだ。
この2つの特性を研究すること、およびうつ病の治療法を学ぶことは、
成功哲学を学ぶ上での大きなヒントになりうる。

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