妻語を学ぶ

黒川先生の本は全部読む。必読書。
妻語、とあるけれど、女性の同僚や部下を持つ人にとっても、目から鱗のことが満載だと思う。

「女性の部下に大切に思われていない男は出世しない」とは、金融業界の常識

なのだそうだ。
最近女性の部下に苦戦している彼に勧めてみよう。

 

⚫︎感情的になった女性に対して

女は、惚れた男にだけ、よく機嫌を損ねる生き物である。
女性は、本気でそれをやめたかったら「大変なんだからね」という言い方はしない。いきなり代替案をつきつけてくる。

女性がパートナーに期待しているのは、中立の評価者なんかじゃない。えこ贔屓して「よしよし」してくれることなんだから。そして、誰かが思う存分えこ贔屓してくれたら、「私も、悪かったかも」「こうしてあげればよかったかも」という公平な気持ちになるのが、カワイイ女性脳なのである。重ねていうが、女性との対話はそれが「相談」のように聞こえても、「まずは共感、次に共感、そして最後にアドバイス」が基本のリズムだ。

職場で女性が期せずして流す涙は「心の汗」と捉えて、どうか気にしないで。武士の情けで、見て見ぬふりをしてくれるのがありがたい。

非常に残念なお知らせだが、女性脳は、生来フェアになんかできていないのである。生物学上、精子を提供すれば終わりの男性と違い、自らが健やかでなければ、また、生活空間内で優遇されていなければ、ちやんとした種の保存がかなわない女性の脳は、基本、「自分のこと」を最優先に意識するように作られているからだ。女性が、自分のことより他人のことを思ったり優先したりするときは、公平性のなせる業ではなく、優しさや母性のおかけである。男性たちは、トラブルが起こったときの我の強さだけを見て、「女は厄介」と言うが、女性脳がアンフェアで我が強いおかげで、あなたは無事に育て上げられたのだし、家族の期待を受けて、今も頑張れているはずだ。

逆に言えば、自分に対して機嫌を損ねて来たら
信頼関係が一歩前進したと思うくらいでちょうどいいのかも。
怒られるとちょっとたじろいでしまうけど、少なくとも涙をみせたときとか、
愚痴を相談されたりしたときは、。

 

⚫︎共感 = 必須

女とともに生きると決めたら、女性脳を潤滑に動かすために、日々の暮らしの中で「ほどよき共感」を示す必要がある。女性脳とは、共感によって初めて正常に機能する脳だからだ。ちなみに、共感のない会話が展開されると、女性には大変なストレスになる。脈拍が上がり、冷や汗をかき、自律神経の不調に悩まされる人も。共感は、女性の健やかさにも関わってくる。

女性はトラブルを抱えたとき、したいのは「気持ちの確認」、してほしいのは「共感」である。しかしながら男性はトラブルを耳にしたとき、つい、最短時間で問題解決を図ろうとする。しかも、できるだけ感情論を抜きにして。

✖️「で、結論は?」「要するに」「で、何が言いたいの?」
⚪︎「で、きみは? きみは何をしてたの?」

短期間で問題解決しようという発想自体を、まず捨てないといけない。
普段は信頼されているような人でも、
時間がないときは対応をミスしてしまうのが、男性あるあるだと思う。

 

⚫︎褒めること・期待

誰かが他人を褒めれば、「じゃあ、私はダメってことね」と感じる女性は意外に多い。だから、特定の誰かを褒めることは周囲へのセクシャルハラスメントになる可能性があるのである。

✖️きみならできる
⚪︎きみしかいない

左右脳の連携のいい女性脳は、「自分の気持ちに照らして」物事を判断する傾向が強い。仕事であっても、肩書きや成績(数字)より、上司への尊敬や部下からの信頼、顧客に感謝されたときの嬉しさなどを重要視する傾向がある。「きみのあのときの対応は見事だった。プロになったね」「きみの企画書は素晴らしかったね。よくやった」などというようにの、自分が苦労して乗り越えた瞬間をちゃんと見守ってくれていて、しかもことばで評価してくれる上司の存在がモチベーションを大きく左右する。女性脳は、そのときの気持ちに触れてもらうと、存在を認めてもらったような気がするからだ。

その人が人知れず努力していること、その人のいいところ(明るさ、細やかさ、ひとむきさ、気づき)など、客観指標ではない何かを見つけて、ことばにしてねぎらってあげてほしい。女性は、一度それを言われると何度も思い出して、自力でモチベーションを保ってくれる。

気持ちに配慮するということ。
男性部下に対するのと同じでいいと思っては、いけない。

 

⚫︎女性にとっての地雷

女性は、してくれなかったことより、察してくれなかったことが悲しいのである。男性は、しなかったことをあやまる前に、気づかなかったことをあやまるのが極意。
✖️言ってくれれば、やったのに
◎きみの気持ちに気がつかなくて、ごめん

女性たちは、ごくごく素直に、大切にする = 察することだと思い込んでいるのである。

日常的に「愛してる」を言わないこの国で、「気づいてあげられなくて、ごめん」は、最高に愛の言葉だ。「きみの気持ちを察してあげたい」を伝えることばだからね。女性脳にとっては、「きみを大切に思ってるよ」と同じ意味に響く。

「こんな雑多な場所に、15分も待たせてしまってごめん。心細かったよね」のように、遅れてしまった「こと」じゃなく、待たせていた間の彼女の気持ちにあやまるのである。
女性が聞きたいのは、気持ちへのいたわりであって、原因がどれだけ正しいかではない。遅刻の理由がどんなに正当でも、「心細かった気持ちに無頓着」は許せないのが女心なのだ。

謝るシーンはとてつもなく多そう。
最初から察する能力が低すぎる自分だけど、
少なくとも謝れる人間でいようと思う。

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