なぜ、神田昌典は、「日本人の未来は明るい」と言いきれるのか?
あの経営コンサルタントの「未来を拓く」最強のツールがついに、あなたのものに!
著者が身を削って書き上げた、渾身のキャリア論。
あと数年で、会社がなくなる?
久々の神田昌典さんの新書を手にとった。
寝るのも忘れて、目の前の仕事も放り出して
一気に読みきった。途中でやめられなかった。
それぐらい、アツい。
田坂広志さんの講演を聴いた時と同じ感じ。
武者震いした。
●前提:未来予見の概略
2012年には、「効率」「情報」の時代が終焉し、「共感」「つながり」の時代へ本格的にシフト。共感の時代のプラットフォームが、フェイスブック。そのアプリの発展により、個人ビジネスがより身近に。ビジネスパーソンが当たり前のように副業を開始。
2013年に中国、アメリカが激震。金融危機が発端か?
2015年までに、明治維新、太平洋戦争終焉に匹敵する変革が起こる。その規模は、国の体制が変わるほどであり、革命と呼んだほうが適切。価値観がひっくり返り、ビジネスよりも、宗教が価値を持つ時代がはじまる。
2016年に国家財政破綻。預金、年金も二束三文になると覚悟しなければならない。
2016年以降、憲法改正もありうるほどの、社会変化。電力と同様に、教育も自由化の検討へ。今後は中央集権から、地域コミュニティを基盤とする社会体制へ。
2020年頃までには、北朝鮮の体制崩壊をきっかけに、儒教を伝統とする国家(日本、韓国、北朝鮮、台湾、中国)が儒教経済圏を形成しはじめる。
2022年頃から、ようやく次世代産業(エネルギー・医療・バイオ・環境・ロボット等)が雇用の受け皿となりはじめる。
2024年には、会社がなくなる!?
2033年までに、NPOをはじめとした社会事業が、雇用の中心的な受け皿に。国の形が変わる。国境に影響されない、新しい世界政府のかたちが見えはじめる。
2050年までに、診断技術が格段に進歩し、病気が激減する。
2067年までに、食糧革命が起こり、貧困がなくなる
・2006年の村上ファンド事件、ライブドアショック=70年前に起きた二・二六事件
・「中国経済はバブルだ」と言う人もいる。私も2012~2013年あたりに相当な調整はあると思っている。しかし谷間があっても、列車は止まらない。
・2025年には、50歳以上の中国人は三億人を超えている。これはとても大変な事態。まず貧富の格差が固定されてしまう。貧しい者はどんなに努力しても豊かにはなれないことが目に見えてくる。
70年周期説は、過去の神田さんの著作でも触れられていたけ。
それが、いよいよ具体的に語られた。
マーケターである彼の言葉だからこそ、
かなり信用に値する内容だと思える。
●ターニングポイントに起こること
・歴史を振り返れば、新しい価値観は、圧倒的な欠落に気づいたときに、生み出される。1945年-焼け野原に囲まれ、飢餓に怯えるほどの、物質の「圧倒的な欠落」。アメリカのテレビドラマに登場する、物で溢れる白いマイホームが、日本人が共有した未来への物語だった。1877年-西洋国家に太刀打ちできず、不平等条約を押し付けられる中での、国力の「圧倒的な欠落」。富国強兵に取り組み、列強に並ぶことが、日本人が共有した未来への物語だった。
・確かに言えることは-過去の歴史サイクルと同様、私たちは2015年までに「圧倒的な欠落」に気づくだろう、ということだ。2015年には、私たちには、何もないことを知ることになる。いったい何がないのか? おそらく人間の心について、そして人間の可能性について、何も知らなかったことに、はじめて気づくのだと思う。この「圧倒的な欠落」を埋めるために、次の歴史サイクルが本格的にはじまることになる。
・欠落を埋めていくために、明治維新以降は、ヨーロッパがモデルになった。終戦以前では、アメリカがモデルになった。ところが、今回の歴史の転機では、日本には、まったくモデルがない。それは、なぜなら-おそらく日本が世界のモデルになるからである。
・内閣府・中央防災会議の想定によれば、M7.3の東京直下型震災が起こった場合、建物被害は約85万棟。死者は約1万1000人。そんな緊急事態に、私たちはいつまで置かれるのか?「少なくとも半世紀です。この活動期は、いまから振り返ると、阪神・淡路大震災からはじまったと考えられます。それが16年前ですから、あと最低34年は、見ていただかないと・・・」
この70年周期説は、世界的にみても同じサイクルになっているのかどうか、
そのあたりの考察がかかれていないので、気になる。
日本でのサイクルが70年だとしても、世界的にみて異なる場合、
いきなりこれを世界的視野に広げてしまうと、ちょっとずれてしまう可能性がある。
モデルは、欧米ではなく、インドのウパニシャッドあたりになることだって、考えられる。
ただ、いずれにしても日本が変革の時期にきているのは事実なのだろう。
●ターニングポイントにおける心得と身の処し方
・文明が崩壊する原因は、戦争でも病気でも食糧危機でもない。それは歴史が大きなターニングポイントに差しかかったときに、「引き継ぐべき価値観」と「捨て去るべき価値観」を見極められたかどうかの違いだというのた。
・日本はいま、70年間続いてきた、ひとつの歴史サイクルが終わろうとしている。ということは、あと三年足らずという限られた時間で、1945年からの総決算を、世代を超えて行わなければならない。国際社会における日本の役割は何かと考え、手放す価値観と、次世代にまで持ち込む価値観を見極めなければ、日本沈没...いや、日本文明が崩壊する。
・2015年までに日本は「圧倒的な欠落」を経験。その結果、国民全員を巻き込む新たな価値観が生まれ、新しい日本の70年がスタート。ようやく国内安定化の兆しが見えはじめるのは、おそらく2020~2022年頃だ。
・a) 戦争
:全国民を挙げて旧来の価値観に基づく社会体制を守ろうとしたが、原爆という壊滅的な打撃を受けるまで、その価値観を手放せない。外部に占領されることによって、「強制的にリセット」されることで、転換期を超えていく方法 そのプロセスでは、最も能力があり献身的な変革者が、最も批判され軽蔑された挙げ句、首をすげかえられる。その繰り返しを、組織は財政的に破綻するまで続ける。
・b) 祭り
歴史上、明らかになっていないものの、おそらく相当、頭のいい黒幕がいたんじゃないかと思うのだ。「ええじゃないか」「おかげまいり」この大狂乱は、1867年八月からはじまり、十二月に王政復古がなされると急速に収束。本来60年ごとに行われていた「おかげまいり」が、37年しか経たずにはじまったので「ええじゃないか」は作為的であったと言われている。
・歴史サイクルの終わりは、想像が急速に実現していく時期でもある。「現実は、かつてはすべて想像の中にあった」と、アインシュタインは言う。
・他国では、政府に対する不満、格差社会に対する不満が、人々をデモへと駆り立てている。日本では、なぜデモにならないのか、と疑問に思う人がいる。それは私たちが戦いではなく、祭りを通して世の中を変えたという記憶が、おそらくどこかに残っているためだろう。
・江戸幕府末期に、武士に夢を描いてください、と言ったら、どんな夢になってしまうだろう? 10万石の大名になりたい、という夢を1865年に描き、それに突き進んだものは、手ひどい挫折をしたことだろう。歴史の転換点では、過去からの延長線上に、夢は描けないのである。
・人生とは一様に流れるものではなく、次のサイクルに向かう前には、運命を切り替えるための「空白」が訪れる
・私は、イメージの中で、ひとつひとつ飛び散った弾丸を取り除いていった。死ぬときには、走馬灯にように、過去を思い出すという。私も子ども時代からの、ささいな罪を-飼っていたトカゲを踏んで死なせてしまったことや、母親に思い切り噛みついたことなどを-ひとつひとつ思い出し、ひとつひとつ謝った。そうやって病気のもとになっている罪悪感を、ひとつひとつ取り除いていった。心のゴミを綺麗にすると同時に、私は部屋の片づけに着手。過去の自分を思い出しながら、これからの自分にとっては必要の無い価値観を、ゴミ袋に入れて手放していった。
・挫折として見えることは、それは過去から続く自分にとっての不条理なのであって、未来から導かれる自分にとっては、まったく合理的なことなのだ。
私も、価値観を見極めて、
手放し、そして引き継ぐべきものを決めよう。
すぐに、今すぐに。
●新しい歴史サイクルのリーダー
・防災意識を高めている個人は多くなっている。しかし、それは自分たちだけが助かればいいというレベルで留まり、コミュニティの強さにまで高まっていない。
・理想の社会に向かっては、国が動くのを待つことなく、住民ニーズに直接触れている、三十代を中心としたビジネスリーダーたちがビジョンを描き、プロトタイプを創り上げるはずだ。こうした次世代日本の担い手たちは、グーグルやフェイスブック創業者のように、突如、現れてくる。
・多くの人は悲観的な答えを出すかもしれないが、歴史サイクルを再スタートさせる人材は、必ず現れると、私は考えている。1945年当時の、本田宗一郎や井深大のような人物が、必ず隠れているはずだ。新たなリーダーの現在の年齢は、おそらく30代。彼らに必要な経験を積ませられるかどうかが、蝶になって再び飛翔する企業の、ひとつの試金石になるだろう。
・経験が積めるとなれば、NPOは、将来のビジネスリーダーを育てる場所として最適だ。NPOは小資本で、何から何までやらなければならないために事業全体像をつかみやすい。社会的問題は国際的に共通する課題も多いため、グローバルに広がりやすく、国際感覚を身につけることができる。幹部候補生は、NPOでのマネジメント経験を要望されてくるようになるだろう。
・以前であれば、ビジネスリーダーとしての成功の花道は、世界的に著名な経営コンサルティング会社であるマッキンゼーで実績を積んだり、誰もが知る大企業で、若くして経営幹部に抜擢されたりすることであった。しかし現在は、そうした成功の王道を進んできた人たちが、高収入には目もくれず、社会起業をしている。
・小さなNPOがいくら生まれても、とても国を支えられない。そう誰もが思う。しかし、繰り返すが、これから先、NPOはビジネススキルの非常に高い人たちによって創られはじめる。そういう人たちが現場に入り、ドブ板をひっくり返すような仕事をした場合、これは大きな社会ニーズを掘り当てる。
・いまはビッグバンのようなもので、一瞬に起こることが、その後の宇宙のあり方を決定してしまうほどの大きなインパクトを持つ。だからこの時期に、あなたがどんなビジョンを描き、どんな行動をとるのかは、あなた自身の10年後だけではなく、社会のあり方自体に影響を与えることだろう。
あえてコメント書かず。
●子どもたちにとっての新しい時代
・私たちは普段あまり意識しないが、日本のビジネスの基盤にあるのは、圧倒的に儒教である。というのは、日本の資本主義の父と呼ばれた渋沢栄一氏は、当初から資本主義が暴走するのを知っていて、それを食い止めることができるのは、道徳だと。そこで『論語』の教えに立脚した、資本主義を創ろうとした。彼は『論語と算盤』という本を著し、生涯にわたってビジネスと道徳の一致に取り組んだ。
・私はこの経済圏を、アジア・ユニティ(AU)と呼んでいる。総人口は20億人を超える。しかも世界で最も成長率が高い国々が連携をとるわけだから、おそらく、その時点で世界は、アジアを中心に再編成されると言ってもいい。なんといってもEUの人口は約5億人、アメリカは三億人しかいないのだから。
・人口ピラミッドから読みとれる、未来への旅
日本は2020年まではまだいいが、その後は一気に下り坂。
中国の勢いは、2020~2025年頃まで続く。
韓国の勢いは、これからますます加速する。2025年頃まで続く。
東南アジア諸国が勢いづくのは、2030年頃から。
インドは2050~2060年には、世界最大GDP国に。
・子どものことを考えるのであれば、もう日本には未来がないと、海外に移り住んでいく力をいまから養っておくのが、賢い。だから、おそらく最も賢い生き方は、これから10年から15年間中国に住み、その後は東南アジアで暮らし、そして子どもはインドに留学させる。このようにお金が流れていくところを見越して、どこても生きられるような教育をすればいい。
・日本人の15歳以下の子どもの数は何人だろうか?答えは1800万人。この人口規模は、非常にクリエイティブな国として知られているスウェーデン、デンマークの総人口が、それぞれ930万人、550万人だから、日本の中学生以下だけで、最先端の国ができてしまうほど、実際は若い国なのだ。さらに世界中でいま、クールコリアと呼ばれ、エンターテイメントが評価されているお隣の韓国の、同年代の人口と比較しても、二倍にもなる。要は、少子化とはいっても、日本はまだまだ他国がうらやむ状況。
自分もここは同感。
周囲をみると、英語ができるようにと幼児教育を早めている家庭は多い。
でも、それだけではなくて、中国語耳を育てることに、力をいれはじめている。
なかなかいい教材がないのだけど。
●子どもたちが学ぶべきこと
・子どもたちに、アジアで生きる感覚を持ってもらうためには、いまから大人であるあなたが、アジア人としての視点を持ちはじめなければならない。
・いま大人が日本に引き籠もるなら、子どもたちの可能性と選択肢を奪う。私はなにも、海外で仕事をしろ、と言っているのではない。しかたなく日本に引き籠もるような、カッコ悪い大人にはなるな、と言っているのだ。
・以下は、私が自分の息子に伝えるアドバイスとして、書きとめることにする。キミがやるべきことは三つ。この三つは、世の中がどんなになくなろうとも、必ず宝に変わる。だから、つべこべ言わずにやれ。まず海外留学。まず英語、そして中国語。私が高校生だったら、日本の大学に入学した後、夏休みの間はハーバード大学のサマースクールに通う。円高を考えれば、高い学費じゃない。それから北京大学のキャンパスへも、語学講座を探して、通うだろう。敷居が高いように見えるが、短期なら誰でも行ける。理由は、英語と中国語-二ヶ国語に抵抗をなくしておくためだ。しかも履歴書に書けるという特典つきだ。英語は日本人には必要ない、という極論もあるが、それを信じちゃいけない。ますます成長する中国の大学生は、誰でも英語ができる。
・本当は、自分の話したいことを、先生に外国語に直してもらって、ICレコーダーに収録。それを繰り返し繰り返し聞いて、暗記するのがいい。ただ、話したいことすら見つからないというケースも多い。そこで名スピーチを暗唱するのがいい。とくにオバマのスピーチは、最高の教材だ。意味がわからなくても、とにかく暗唱せよ。
今、高校生の子を持つ親と、今、幼稚園児の子を持つ親では、
また違った選択になるのだろうと思う。
これについては、当時の新リーダーであるソニーの井深さん、ホンダの本田さんが、
彼らの子どもたちに何を学ばせたいと考えていたのか、それを考えてみる必要がある。
●資本主義社会の終焉
・一般的な目安として、覚えておいてほしいのは、各モデルのライフサイクルが、最長期の三分の一になったときには、晩年になったサインなので、まったく新しいヴァージョンがほどなく発表される可能性が高い、ということである。つまり、その時点、発売されたモデルは価格下落が激しいので、すぐに大幅値引きで販売されはじめる。
・企業の寿命について調べてみると、次のような数値が見つかる。
1970年当初 約50年
1983年 30年
1997年 12.5年
2008年 10.5年
いまや会社の寿命は「確実に10年を切った」「もはや3年」という見解もある。
このままいくと「会社」のコンセプトがほぼ寿命を終えるのは、2024年頃。別の言葉で言えば-いままでの資本主義のカタチが、2024年に終わると考えてもいい。
・このことは2024年になったとたん、目の前から会社が一斉に消えることを意味しない。現実はライフサイクルが終わったところで、長い衰退期に向かう。
・人を多く採用できるのは、成長期。しかし、成長期は2年しか続かない。しかも成長期の前半に人を採用し、教育したとしても、その人が育つ頃には成長期の後半。事業は終息に向かいはじめてしまう。こうなると人を育てるのは無理だから、結局、事業を立ち上げた人が全部仕事をして、あとの人は手足のように振り回されておしまい。中間管理職は必要なく、ブレーン(頭脳)+オペレーター(手足)の集団に会社はなりがち。優秀なビジネスパーソンは、どうするか? 事業立ち上げの時点で、ほとんど人手がいらないほど、事業をシステム化していく。営業事務、問い合わせ対応、配送・在庫管理、経理処理まで業務に関わることすべてをあらかじめ自動化してしまう。つまり優秀な社員は、コンピュータ画面で管理できるシステム-言い換えれば、人が育つ必要のない仕組みを創ってしまうわけだ。
・事業立ち上げ経験を通して、手足ではなく、頭として活躍できるようになった社員は、その気になれば、いつてもフリーエージェントとして働きはじめる。なぜなら、いまや「会社に属していなければ、できないこと」がなくなっているからだ。
・ここ十数年、多くの大企業は「経営の効率性」を強めてきたが、今後も、グローバルに競争するためには、効率をもたらす管理体制を緩めるわけにはいかない。それが資本主義のもとでの投資家からの要請だからである。すると、その文化とぶつかる人々-イノベーション、およびホスピタリティを大切にする価値観を持った人々は、起業の中では息苦しくなる。イノベーション、ホスピタリティを強みとする人々は、管理体制を強める本体とは距離をおいて、自らが強みを発揮できる別組織を創る。つまり社員は希望退職を受けて、どんどん起業。イノベーションを担当するシンクタンク、ホスピタリティを提供するサービス会社を立ち上げ、いままでお世話になった企業を、側面からサポートする。
・ここ十数年、会社の経営効率化が進む中で、現在、息苦しく感じている社員は、おそらく「革新性」「共感力」に優れた人材。環境を変えることにより、再び能力を発揮する。
私も、まさにここにかかれてあったタイプそのまんま。
息苦しくてやめてしまった30代だ。
当時の経営には、そのような画期的な対応を望むことはできなかったし、
とくに自分のライフワークでもなかったので、あっさり。
●インフォメーションからエクスフォメーションへ
・不平・不満にエネルギーを向けるんじゃなく、変革に向けてリーダーになるほうが、あなたは、よほどハッピーになれるよ
・この状況で正気を保つためには、矛盾した価値観に向かいながら、どちらが正しいかではなく、どちらも正しいと考えることだ。
・あなたが、現在においても、未来においても、活躍するための、鍵となる言葉。それは、エクス・フォメーションだ。
インフォメーション : 外(新聞・書籍・学校・会社)の認識を内に形創る
エクス・フォメーション : 内の認識を外(Twitter・Facebook・Youtube・Ustrem・電子出版・講演・書籍出版)に形創る
・江戸時代末期-良く知られている松下村塾や適塾のほかにも、名前を挙げられるだけでも70を超える私塾が全国で開催されていた。その私塾で何が行われていたかといえば、まさに読書会だ。それも単なる読書会ではない。松陰曰く「顧ふに人読まず。即し読むとも行はず(考えるに人は書を読まない。もし読んでも得た知識を行動に表すことをしない)」知識だけでなく、行動を重視していたのである。
献身的なリーダーが、理解されず、
犠牲となり、首をきられていく。
現代における松下村塾とは…そんなことを考えた。
●ライフワーク
・IT企業で監査を担当している女性は、ある日、突然、三ヶ月後に会社を辞めると宣言。しかし、それから数週間後には、ホテル経営者から仕事の依頼が入った。さりに会社を辞めたときには、退社を待っていたかのように、何社からも業務委託の引き合いが・・・。その理由は、経営者や起業家が集まる勉強会に頻繁に顔をだし、そこでさまざまな仕事をボランティアで引き受けていたからだ。
・本当に熱中できる仕事に、リスクはない。そして、それが-ライフワークに出会えた瞬間なのである。
社会企業、あるいはNPOを立ち上げるというだけでなく、
ボランティアで誰かの役に立ちながら学ぶという選択も、あるんだ…。
そう、ライフワークなら、無償でもやりたいはずなんだ。