女性の心を一気に奪うキメのひと言
女性心理の深層をついた 「NO!」といわせない誘い方から完璧な口説き方まで、
櫻井「女学」40余年の極意を明かした決定版!
女を口説けなくて仕事ができるか!
既婚者としてはもう女性を口説くシーンは、ないとは思うんですが。
マーケティングやセールスに通じるものがある、というのはよく知られた話。
テクニック本の場合、テクニックそれ自体はどうでもよくて、
その根底にある考え方とか、行間にある心構えの方を読みに行くと、
いろいろな学びがある。
●Mindset
・女性は胸に不満とうれし涙を同量つめている その女性を不満たらたらにするのも、うれし涙を流す素直でやさしい女性にするのも、男なのです。
・女性には、その日はジーパンだから断った、というデリカシーがあります。自分がもっとも自信のある日に口説かれたいからです。「月曜日はオシャレをしていなかったので断ったのよ」ということが大いにあり得るのです。こういう女性心理を分析していくと、いつの間にか女性に強くなっている自分に気づくはずです。と同時に、女性に一度「ノー」といわれたからといって引っ込むことはない、という自信も植え付けられるのです。
・男は大きな幸せをつねに考えますが、女性の幸せはチョッピリでいいのです。男は、一年に一度ぐらいは高級レストランで食事を、と考えますが、そんなことより一か月にいっぺんでも炊事、洗濯、掃除から妻を解放してやることのほうが、よほど効果は大きいものです。要は、異体験を数多くさせてやる男が勝つのです。
・実のところ、努力しないでも、ひたすら待つ男が勝ちを得ることを知ってほしいのです。女性が涙を流します。「泣くなよ。涙をふけよ」という男の本音は、いつまでもつき合っていられないよ、というところでしょう。うまい男となると、ただひたすら泣きやむまで待ち続けて、「少しはさっぱりしたかい?」と、ひと言いうだけです。どんな女性でも、こちらの男に好意をもつものです。なぜでしょうか? それは抱擁力の差です。
泣くなよ ではなく さっぱりしたかい というこの心構えは、
子育てにも通じる話。包容力(抱擁力)は、とても重要。
●夢をみさせる力
・女性に夢を見やすいように演出できる男が、最後には勝ちを握ることになるのです。では、夢を見やすいようにさせるには、どうすべきでしょうか? まず第一に、目をつぶらせることです。目をつぶらせれば、もうハンサムと醜男の区別はつきません。簡単な催眠術とは「三秒間だけ、目をつぶってごらん。違う風景が見えるようになるよ」「ウッソー。そんなことあるわけないじゃない」「ウソだと思ったら、ぼくが一、二、三と数えるから、その間だけつぶってごらんよ」この三秒間の間に、キスをすればいいのです。彼女が怒ってもいいのです。もし怒ったとしても、かわいい怒り方に違いありません。「ほうら、もう風景が違って見えるだろう」
・どういう形であれ、暴力と強引ささえなければ、女性は夢を見させてくれる男を拒むことは絶対にないことを知るべきです。笑わせてくれる男、意外なことをする男、自分がかつてつき合ったことのないタイプの男には、顔のいい悪いはまったく無関係に、興味を抱くのです。
・女性を扱う名人は、いわば夢運び人なのです。年齢によてその夢に差があるのは当然ですが、いちはやく夢の種類を見抜いて、勇気づけることのうまい人が女性に好かれるのです。女性にはシンデレラ・コンプレックスという白馬の騎士願望があります。いつかすばらしい王子さまが、自分を連れ去ってくれるという”現状忌避”の気持ちがあるために、共通の夢をもつ男性を、その王子さまと錯覚してししまうのです。
・取引先に打ち合わせにいったとき、相手の子どもが結婚している場合なら「お孫さんが楽しみですね」と、帰りがけにひと言いっただけで、うれし涙をこぼしそうになる重役や部長だっているのです。
・「偶然が三回続くと、女性には奇跡となる」という言葉があります。二回でも珍しいのですから、三回ともなれば白馬の王子さまのように見えるかもしれません。その偶然は、待っているだけではなかなか起こりません。そこでつくればいいのです。たとえば、彼女が乗った電車の同じ車両に、あとから飛び乗る。たったそれだけで、「あら!」となります。それから一週間ぐらいたって彼女とエレベーターで再び一緒になったら、もう彼女の心の中に、あなたという男性が小さくても存在するようになります。そうなれば、いつどこでも、「たまには情報交換をやりませんか?」と誘えばいいのです。まじめな男たちの欠点は、偶然をつくるといった考え方が欠如していることです。
この、偶然を三回というのは、21日間感動プログラムとも通じる話。
そしてこの「夢を与える」というのは、全体的に、マーケティングも同じ。
自分は顧客にどんな夢を提供できるのか。
●文学性
・女性が近寄りやすい男は、文学性を内包しつつ、外面は明るいタイプだ、という事実です。
・女性は目に見えない雰囲気を嗅ぎ分ける特別な能力のもち主であるだけに、図々しい男は必ず嫌われます。その図々しさは、文学性の欠如によって表れます。やさしさを含めた感動と情緒は、人それぞれによって異なりますが、何かセンシティブな趣味趣向をもたない限り、自然と出てはこないものです。もし、あなたが文学性が足りないと思うならば、音楽、小説、絵画、写真、なんでもいいですから、ひとつだけのめり込む趣味をもつことです。必ずそれがいい結果を生むはずです。
確かに、いわゆる品の良さ というのは、
表面的なテクニックだけを使ってガサツにふるまう
DQNや下品な輩には絶対に真似できない。
そしてそれは、女性にすぐに見抜かれるところでもある。
多くの男性にとっては、ここが最も難しいポイントであり、時間がかかるところであり、
またそれが、差を生むポイントになるところでもある。
●話題
・女性に対しては、私はむしろ「BFP」の三種類をすすめます。Bとはベビー、つまり赤ちゃんの話題(子どもにまで広げてもよい)です。Fはフーズ、つまり食べ物、レストラン、料理です。Pはペット、猫、犬など小動物に関する話題です。この三種類に関していえば、互いに笑顔になること確実だからです。笑顔が浮かぶ話題を選べば、ちょうどユーモアや冗談をいったと同じ効果が表れるのです。
ペットはともかく、BFについては、少しずつ
理解が増えてきたところかな。
何事も経験経験。
●プライドをくすぐる
・私はよく、女性にこんな質問をします。「いま、どんな本を読んだら勉強になりますか?」 これは知的教養面のプライドをくすぐる基本形ですが、さまざまに応用することができます。「どこへいったら、こんなにオシャレな小物が買えるんですか?」と聞くこともできますし、「いまだったら、どの映画がいいでしょう?」ということもできます。もう一歩広げれば、「どうしたら、奥様のようなすばらしい方になれるでしょうかね。うちの女房にも教えてほしいですよ」と優越感をくすぐるようにもできます。
・5W1H
(WHO)誰があなたをこんなに素敵にしたんでしょうか?
(WHAT)どんな本をお読みになっているのでしょうか?
(WHERE)どこで、素敵なご主人とお知り合いになったんですか?
(WHEN)いつ、勉強していらっしゃるんですか?
(WHY)なぜ、こんなに頭が違うのか、恥ずかしくなってしまいますよ
(HOW)どうしたら、あなたのような美しい髪になれるんでしょうか?
・この種の質問には、こちらが低姿勢であることがうかがわれます。相手を理解(UNDERSTAND)するには、こちらが下手(UNDER)に立つ(STAND)ことが必要ですが、だからこそ相手が喜ぶのです。
・そこで、相手が心理的に誇りを抱いているのは何か? これをまず探しだすのです。
・「アロンソンの不貞の法則」という心理学の実験があります。心理学者のアロンソンが唱えた説ですが、女性は未知の人、なじみの薄い人からのほめ言葉には、夫の称賛よりはるかに反応する、というのです。女性の不貞の心理を分析すると、結婚生活が長いほど、ほめ言葉に飢えているようで、そんな心のすき間に、「奥さまは、なんて素敵なんでしょう」と見えすいた称賛でも飛び込んでくれば、浮気心が燃え立ってしまうのです。美容院へいってきても気がつかない夫、新しい装いをしても「きれいだね」のひと言もいってくれない夫 – これが大部分の家庭だけに、未知の人であろうと営業マンであろうと、心をくすぐる言葉を残してくれる人には、もう一度会ってみてもいい、と思うのが大部分の女性なのです。性的な部分にさえ触れなければ、快い時間をもてたお礼をいっても、なんのさしつかえもありません。
・「いいの? こんなおばあさんで」というのがあります。これをまともに受けて、「もちろんです」などといおうものなら、頭から水をぶっかけられるのがオチです。このときの年上の女性には”私はまだ若いのよ”と思い込みたい気持ちがあります。ですから、「リードするのは、ぼくのほうですよ」などと、大人っぽく迫ったほうがいいのです。セックスでは女性にまかせておいても、日常では男らしさを出したほうが、彼女も自分の年齢を感じなくなるのです。そのほうが、よっぽどよろこぶはずです。
・美人は小さいときから、そういわれて育ってきているので、「美人だ」といわれることに不感症になっているのです(ただし、自分が美人だと思っているとは限らない)。だから美人には他の言葉や態度で迫ることが必要です。「理知的だ」「あたたかい」「やさしい」など、美人であるために失いがちな性格のよさなどを認めてやると、グッとくるはずです。
・並みの容貌の女性に「きれいだ」は通用するでしょうか? これも単純に通用するとはいえません。女子大生に「どんなほめ言葉が一番うれしいか?」と聞いたところ、「頭がいい」「セクシー」「(気だてなど)性格がいい」がベスト・スリーで、これで全体の八割以上を占めています。服装、センス、目、口、プロポーションなど、一点を強調することです。
・不美人の場合は一般的な意味での「きれいだ」は禁句。バカにしたのと同じことです。だが本音は、不美人こそ「美人だ」といわれたがっています。だから「きれい」と同義の言葉である「かわいい」「セクシー」「魅力的」などの言葉で迫るのが効果的です。
まず、相手が心理的に誇りをいだいている点がなにか、
そこに注目するというのは、すごく効果的なアプローチだと、
目から鱗だった。5W1Hの事例は、とても勉強になる。
●レストランでの選び方
・フランス料理店を予約して、メニューを決める段になったとき、「面倒ですから、AコースかBコースに決めましょうか?」という男がいます。しかし”面倒なのは自分”であって、彼女にはちっとも面倒ではありません。それどころか、店に入って三分間で食事の期待は終わってしまったことになるではありませんか。こういう男では、彼女は心の中で”しまったわ”と考えるかもしれません。フランス料理店に限らず、どこでもそうですが、店の人に、
「では、最後のデザートはいかがいたしましょうか?」
といわれても
「あとでゆっくり決めます」
と答えるべきなのです。そうすれば、またデザートを決めるとき、楽しみの期待がふくらむのです。こういうセンスは男の鉄則でもあります。
なるほど…これは気づかなかった。
店員に食後のデザートをきかれたら、その場で決めなくてはならないと思ってた。
確かに後回しにしたって誰も困らないはず。
今まで、とてもつまらない男だったかも知れない。
●別れ際の挨拶
・最初がどんなによくても、最後がわるければ勝負になりません。「それじゃ」「今度また」この2つの語法は、女性には最悪の言葉なのです。なぜでしょうか? この言葉は”いい加減”と受けとられるからです。いい加減な言葉を使う男は、いい加減な男である、と女性は思ってしまうのです。
・「今夜また電話します」などと、あなたがいったとしたら、あとで相手の女性は、「なんていいかげんな人なのかしら」と、必ず非難するはずです。「今夜また」という表現では、うっかりトイレにもいけないし、お風呂にも入れないからです。「今夜、八時頃電話します」といってくれれば、その頃待っていればいいだけに、安心して食事もできるし入浴もできるでしょう。しかも、相手はその時間に電話を待ち受けることになりますから、女性心理に訴える効果も倍加します。
・あるとき私の友人は、女性にタクシーを見つけて彼女一人を乗せたあと、しばらくその走り去る様子を見つめていたことがありました。ひとつには、次のタクシーがこなかったこともあるのですが、女性を寂しがらせないようにとの配慮もありました。すると次のデートで、その女性が突然のように積極的になり、ホテルへいくことになったというのです。彼女はあまりにスムーズにいったので、キツネにつままれたようでしたが、ベッドの中で彼女がこういったというのです。「この間、あなたはずっと私の乗ったタクシーを見送っていてくれたでしょ。それに遠くから手もふってくれたんですってね。運転手さんが、あの人はいい人だ、あなたのことすごく思っていますよっていってくれたの」タクシーの運転手はバックミラーをずっと見ていて、彼女にそういったらしいのです。どこで誰が見ているかわからないだけに、別れの儀式は印象を残す工夫をすることです。
相手の立場にたって考える、という単純なことなのだけど、
それができないのが男性。
女性がどんな気持ちで電話を待つのか、次を待つのか
それをもっと細やかな心で考えておくべき。
●弱さ
・愚痴っぽさは女性の前で絶対に見せてはいけませんが、弱さは、ときに見せたいものです。それは言葉ではなく”動作”なのです。いつもはバリバリやっている男が、バーの片隅でひっそり一人で飲んでいた、としましょう。それを同じ職場の女性が見たら、たちまち好きになるはずです。
・男が考える強さ、やさしさと、女性が考えるそれとでは大きな違いがあります。強さとは暴力的なものではなく、竹のように折れない強い意志力と我慢強さ、と考えるべきでしょうし、やさしさとは、柔弱ということではなく、他人に対する心配りと控えめな態度と考えていいでしょう。それに対して弱さとは、もろい心、こわれやすい心と解釈できます。誰かそばにいる人がそっと手を添えてやらなければ、崩れてしまいそうな心とでもいいましょうか。
・あの強気なナポレオンも、夜は夫人の胸にしっかり抱きついて眠りについた、という話が残っていますが、だからこそ、妻は自分が夫の役に立っているという、自信と自負ができるわけで、男と女の間には、こういう関係があるほうが幸せなのです。
相互依存という言葉の意味を理解すると、このあたりがよくわかる。
共依存タイプの関係では、決して弱みをみせることができない。
●混乱と興奮
・ラブホテルの前まで誘導してきて、女性が「きっとここへ入ろうというぞ」と思っているようなとき、知らん顔して通り過ぎるという手を、プレーボーイはよく使います。そこにくるまで女性は不安や期待を感じていますが、そこで「アレッ?」と思うような意外性を提示してやると、混乱し興奮するのです。こっちの思惑どおりに運ぶコツでもあるわけです。女性は、デートしても何も起こらない、安全パイであることがはっきりしている男は好みません。何かが起きるのではないかという気配、緊張感のようなものが、男と女の間には絶対に必要なのです。デートの行先を明らかにしないで、車をグングン飛ばすのも、効果バツグンです。女性は「この人はヘンなところに連れ込むようなことは絶対しないわ」と心の中で信じようとしていても、不安が込み上げます。巨大迷路がウケているのも、出口がわからないからでしょう。このように、「すがりつかなくては不安でたまらない」と女性に思わせるテクニックを使えば、離れられない仲をつくることになります。
混乱と興奮 という言葉、Mr.XのAdvanceMindを思い出した。
さらっと書かれているけれど、ここはとても深い。
櫻井さんがこのあたりを詳しく書いたものがあれば、読んでみたい。
●容姿と仕草(写真)
・年上の女性が胸を揺さぶられる男の写真は、視線がやや落ちて、まつ毛が長く見える姿勢だといわれます。この姿勢は読書をしているときのものですから、一枚ぐらい写真を撮っておくといいでしょう。
・なぜ女性が爪に注目するかといえば、その男の爪が女性器に触れるかもしれないからです。それを思っただけで、汚い爪では身震いするほどの嫌悪感に襲われるといいます。
・実は、声が大きいと理性を目覚めさせてしまい、情を動かすことがむずかしくなります。音楽は本来、感情を高めるものだけに、あまり大きいと情にひびが入ってしまうのです。このことからも、女性と話すときは心もち小さな声を使うほうが得策であることがわかります。
このあたりは、テクニックの領域。
●距離
・なお、相手との距離も平均的な日本人の場合、他人とは113cm、肉親だと59cmまで近づくことは可能だそうで、もし、女性が一メートル以内に近づいたら、相手がかなり心を許していると見ていいでしょう。
・上司と秘書の関係を見ると、上司の机の左横に机を置く秘書は、右耳で命令を聞く形になるだけに優秀な秘書となりますが、反対の位置に机をかまえる秘書は、少々上司に甘えるタイプになるといわれます。わるくすれば、プライベートな関係になる危険性があるだけに、社内での机ひとつの位置も重要なのです。
悪用する人も出てきそう。。。
●口説かれやすいタイプ
・口元がギュッと締まっている女性は堅い人です。意志も強く知性的ですから、なかなか他人のいうことを聞きません。反対に口元がだらしない女性は、意志もそれほど強くなく、だいたい天衣無縫の明るさがあります。そしてまた、このタイプは噂話が好きなだけに、仲間や友だちがけっこういます。その仲間たちを紹介しもらえば、ヒューマンネットワークが大きく広がることも期待できるだけに、人相はその見方によって意外に効果を発揮するものです。
・中年の女性の水着姿を見て土手高だったら、間違いなく一発で口説けるでしょう。
・人間の女性という雌は、なるべく瞬間的に男という雄がわかりやすいサインを出しているのです。香水や毒々しい口紅はその典型ですが、わかりやすいサインを出している女性ほど、不倫に走る用意をしていると考えてよいでしょう。
・インテリ派には、野性とバイタリティーで勝負 – 学者、教育者の家系とか一流大学を優秀な成績で卒業したようなインテリタイプは、同じようなタイプの男をさんざん見てきているはずです。そういう男たちの、オス性の欠如に不満を抱いている可能性が強いから、むしろ男っぽく振る舞う反インテリ型が効果的でしょう。
・おもしろいもので、最初にスーツ姿で出会った女性とは精神的に重いつき合いとなり、ジーパンやカジュアルルックの女性との出会いは、軽く明るいつき合いに発展するものです。
まあこの辺は、
難しく考えずに、本能に従えばよいということなのだろう。
●五感に伝える
・彼女の手のひらに「スキ」と指で書いてやれば、とたんに手を握り締めてくれるでしょう。これは触感を利用した方法ですもし、ドア付近にいたのなら、ドアのガラス窓に「スキ」と書いて見せる手もあります。そのうえ、「スキ」を逆転させるマークを示せば、彼女はうれしさとともに、怒った顔をするかもしれないのです。これは資格を利用した告白法ですが、このように単に聴覚だけの告白より、彼女の胸を大きく波立たせることが可能です。
・「あなたはぼくにとって、特別な人なんです」という表現のしかたがあります。”好きだ””愛している”というのが横行している中で、この”特別な人”という言葉は、女性の心に響くのです。「どう特別なの?」と聞かれたら、もう口説けたも同然です。「いってもいいですか?」「聞きたいわ」ここまできたら、もう愛の会話をしているのと同じことなのです。あとは、どう話そうが女性は夢の中です。
・男は「愛しているよ」と言葉でいえば、女性は耳で聞くと思っていますが、実際はそんな単純なものではありません。人によって違いますが、それぞれ”愛されている”状況を頭や心に描くから、うっとりするのです。
五感にうったえるという話は、とても重要。
スキの表現にもそんなテがあるのかと、ちょっとびっくりした。
これはビジネスも同じで、単純に言葉だけを使うというのは、
論理と計算だけで商売ができると考えているダメマーケターと同じ。
●OKのサイン
・次の女性のセリフはOKサインです。
「何か面白いことないかしら?」
「この間、○○さんに誘われちゃった」これはウソかホントかは問題ではありません。同じことをしてもらいたいという意思表示なのです。
「男の人って、したいときどうやって女性を誘うの?」実は誘ってもらおうとしているわけです。
これが理解できない人は、そもそもダメでしょう。
気づいて無視する ということはあってもよいと思うけど。
●巧妙な誘い方
・こういう問題は、基本的には相手に「聞いてはいけない」のです。聞けば、女性はとかく「ノー」という返事をしがちです。そして人間は、口に出した言葉にツジツマを合わせようとしますから、「ノー」といったら「ノーにふさわしい行動」をとろうとします。でも、女心は「ノー」といいつつ、「まったく、もう。もっとうまく誘ってくれないかなァ」と思っているものです。つまり女性特有の「したいけどしたくない。したくないけどしたい」という迷いの気持ちでグラグラしているのです。そういうとき、女性に必要なのはたったひとつ、「やむを得なかった」といういいわけなのです。何ごとにもいいわけをつくってやるのが大切で、酔っぱらった、終電車が出てしまったから…とにかくいいわけをほしがるのです。さて、キーを渡すことは、このいいわけを与える絶好の機会でもあります。女性がキーを受け取ってしまったとき、どう考えるでしょうか? それは次のようなものでしょう。「アラッ、どうしよう。こっちはそんな気はないのに困るわ(これはほんとんどウソ、女性が得意の自己欺瞞です)。でも、私がいかなければ彼も困るだろうし(これは正しい認識)、せっかく渡してくれたのを突き返すのもなんだから(思いやり)、ともかくお部屋まではいってあげよう」このように、キー一個が女性に心理的いいわけを与えるのです。そして女性はいいわけができると、急に大胆になるものなのです。
・年上、あるいは人妻らしき女性は、日付で行動していることはまずない、と見ていいでしょう。むしろ、曜日によることがぐっと多いはずです。カルチャー・センターやデパートへのショッピングは、習っている講座や、デパートの営業日と連動していることを知るべきです。「来週のきょうなら会えますよね」少々図々しいようですが、断定的にこういってみてはどうでしょうか。「来週のきょうですか?」彼女は驚くに違いありません。ところがこの答えは、いみじくも”会う”ことを前提にしているのです。”来週のきょう”といっているために、会うか会わないかは吹き飛んでしまったのです。「もしかすると、同じ曜日なら、ここで会えるのかと思ったんです」「さあ、どうしましょう」ここまでくれば、もう承知したも同然です。こういうカマのかけ方は、びっくりするほど効果が高いということを知っておくべきです。
・「三十分だけでもお会いしたい、と思うのですが、それをあと三十分延ばして、一時間お会いいただけませんか?」これも少し強引ですが、かえっておもしろがる女性もいるものです。
・「ぼくは一万円しか財布にありませんが、それで飲みにいきましょう」「あそこの焼肉は最高です。味には絶対自信がありますので、一緒にいってください」こういった内容のものであれば、「バカいってんじゃないの」という反感は起こりません。むしろ、かわいい図々しさと受けとるだけに、つい承諾してしまうのです。
・「ぼくが誘ったら、課長に叱られますか?」これは実に巧妙な誘いの言葉だと思いませんか? 1)仮定の話としてあるので、断るほうも断られるほうも傷がつかない 2)断る原因を”課長”にしているので、笑って断れるうえに、その後もふつうに仕事上でつき合える 3)女性のほうでも”いいえ 叱られません”というだけで誘いを受けられるので、つい誘いに乗ってしまう 「ぼくがあなたを誘ったら、仕事に大きな穴があくでしょうね」といったらどうでしょうか。断りにくい実に巧みな誘いの言葉だと思いませんか?
ここはアンダーラインをひいて何度も熟読すべきかも知れない。
言い訳をつくってあげというのは、セールスでも全く同じ。
欲望を理解してそこに訴求しつつ、でも顧客が理性的な言い訳ができるように、配慮しておく。
あるいは警戒して立ち去ってしまわないように、正直に売り込む。
押して引いて押すというのは、セールスにもそのまま使える。
●原則
・口説きの最高のテクニック
この六段階技法の発見者は、アメリカのローレン・ダントン(プリタニカ百科事典のセールス部隊を養成したことで、一躍全米ナンバーワンのマーケティング専門家と呼ばれた)
彼がすぐれている点は、女性に対しては理論、理屈は不要だ、ただひとつ、「女を好きになれ」というものでした。私もその本の中で、さまざまなテクニックを覚えましたが、どんなにそれを巧みに使うとしても、女性を好く態度がなければ基本的に無理だ、ということなのです。
1) 女性に見させなさい
2) 女性に耳を傾けさせなさい
3) 女性に信じさせなさい
4) 女性にほしがらせなさい
5) 女性に結果を想像させなさい
6) 女性に選ばせなさい
・”女性心理”を相手にする際の第一印象をよくする方法を知っておくと、断然有利になります。
1) おもしろい男だと思わせる ただ誠実な男の印象は禁物個性がでないから
2) 変わった男だと思わせる 明るい特技、得意技を披露して女性を笑わせる
3) 便利な男だと思わせる 何かのときに役に立つ男
4) 目立たないが、何かよくわからない男だと思わせる
5) 夢を与えてくれる男だと思わせる 世の中の広い情報を教えてくれる男
6) 話が合いそうな男だと思わせる
・女性とは
直感的である→嫌われたら最後だ
楽天的である→暗い話をする男は嫌われる
主観的である→一般論を話しても無意味
衝動的に行動する→理づめな男はバカにされる
空想することを好む→夢を話さない男は失格だ
・女性は主観的ですから、なんでも自分に結びつけて考えます。「彼は一般論としていったけれど、ほんとうは私のことをいってるんだわ」と、その悪口を受けとめてしまうのです。
ローレンダントンの 1)〜6)選ばせなさい は
そのままセールスレターを書く時の本質というか大原則。
これは、Mr.Xがいっていた「お客は、よまない、信じない…」というのと同じ。
すごい。彼の本を手に入れてみるかな。
●その他
・近年、離婚が急増しているのは、同世代結婚が多くなったことと関係があります。つまり、衝突すると、お互いが譲らず「じゃあ、別れましょう」になってしまうのです。
・黙っていれば、いつまでもやっています。こういうとき女性は、「あとがつかえている」とか「ほかのお客がイライラしているのでは…」とは考えません。頭にあるのは自分とケーキだけです。ケーキひとつで世の中が見えなくなるので。この対策として、黙っていないで妥協案を示してあげるといいでしょう。「今日のおすすめはこの二種類ですが…」たとえば、ウエイトレスがこうひと声かけると、その二つから選ぶほうがトクをしたように思えて「じゃあ、こっちにするわ」とすぐに決まるのです。コツは二者択一で迫ること。迷っているときに「どっちでもいいじゃないか」といってはダメです。それは相手を非難し、急がせて損な選択を強いることになるからです。