快適マンションの探し方、教えます!
専門家も知らない「コツ」
マンションについて考えてみたくて、
手にとってみた。
●Mindset
・マンション選びは結婚と同じだと思う。心に抱いていたイメージや条件は棚上げにして「この人となら!」と結婚を決めた人は、結構多いのではないだろうか。
・モデルルームを見るときに、この部屋は子ども部屋と決めることはない。それよりも、このリビングで、子どもは居心地よく過ごせるか、親子で一緒に寝られる場所はあるか、を重視しよう。子どもの個室の充実より、家族の中でどう子どもが過ごしていくのが幸せなのか、それはどういう間取りで可能なのか、それが大切なのだ。
なんだか、「結婚と同じ」というこのひと言にすべてのことが
言い尽くされているような気が、しなくもない。
●観点・注意点
・住宅全体が、縦に長~い長方形はペケ。正方形であれば丸。横長であれば、二重丸だと覚えておこう。
・売主がどんな層を対象に売り出しているかを見ることも大切だ。
・南面3室タイプを探しているなら、ほんとうに自分たちに向いているか再考することをすすめたい。
・リビングから遠い、独立した和室は、「予備の部屋」と考えていると、結局は物置になってしまう。和室はリビングのとなりに配置すること。親子で川の字で寝るだけでなく、子どもだけで寝るときも、親の気配を感じながら眠りにつけるのがいい。
・家事動線を見る目は、建築家よりあなた自身の方がはるかに上。
・駐輪場のセキュリティにまでしっかりプランができていたら、そのマンション作りの姿勢は信頼していいと思う。
・2つの部屋の壁をぶち抜き、1つにするのは容易なことではない。柱や壁を傷つける場合は、共用部分の改造になるので、管理組合の許可を得ないとできないのだ。費用もかかる。一方、広い部屋は、間仕切り家具などで、いかようにも分けることができる。最近は間仕切りをかねた、機能性の高いかわいらしい家具も売られている。
・主婦の発想でユーティリティーテラスは生まれ、今現在使っている人にも高い支持をうけている。
・私たちが、洗面室に「リネン庫」という収納庫を提案したのは、それがイヤだったからなのだ。そこにパンツがいつでもあれば、パパも子どもも、自分できれいなパンツをはいて出てきてくれる。
・専有ではなく専用面積に注目。専用面積はゆとり度アップのカギ。一戸建てと専有面積は同じはずなのに、なぜかマンションのほうが狭苦しくなってしまうのは、こういうちょこちょこしたスペースがないため。
・小規模では、管理組合の役がすぐ回ってきてしまうというような声も聞かれた。また、長期修繕積立金が、どうしてもある程度高くなってしまう。どちらのメリットも併せ持った中規模、つまり50~150戸程度のマンションが一番住みやすいように思う。
・アフターサービスをキチンとするところからは欠陥マンションは生まれないものだそうだ。
やはりこういう基礎知識は、知っておいて損はない。
基本常識ともいえる原則を誤ったら、泣くに泣けない。
●盲点
・共用施設があるために、わずらわしい人間関係が生まれることを恐れているのだった。彼女たちにとってマンションに住む最大のメリットは、お付き合いしたくない人とは付き合わないですむことにあるのだという。
・キッズルームが不人気なのは、場所が悪くて日中でも暗く狭い上に、ドアを開けて中に入るまで、誰がいるかわからないからだ。
・図面の「線」には意味がある。点線 下がり天井
・内開きドアの内側は使えない。
・現物を見て購入を検討できる新築物件は、何らかの理由で売れ残っている物件だということになる。
・バリアフリー、シリンダーキー、ワイドスイッチなど、最近ではごく一般的な設備なのにことさら大きく紹介していようなら、他にセールスポイントはないと見なしていい。一方、どういう風に暮らしやすいかという生活スタイルの提案までしてあると、よく考えられているマンションと考えていい。
・「堂々竣工」 : 売れ残っている
・最新流行のモノは進化の速度が速く、あっという間に「遅れた製品」になることが多いことだ。たとえばディスポーザーは赤丸注意だと思う。入れてもいいごみの分別をしなければならず、騒音も気になるので、深夜の使用はむずかしい。
・駐輪スペースは100%(つまり全戸数に1台ずつ)ではまったく足りない。200%でもまだまだ足りない。自転車はアルコーブに置けるとグッド
・本来はかかるべき費用が「無料」だったり、わかけもなく「安い」のは何らかのからくりがあり、それは、原則に立ち返って考えなければ将来問題になるに違いない。(駐車場の維持費を管理費に含め、駐車場を利用していない人が管理費として駐車場経費を負担していた例)
・ダイニングのガラスの丸テーブル。あきらかに、部屋を広く見せようというカラクリだ。頭の中で四角い木のテーブルを置いてみて、ダイニングの広さを感覚としてとらえてみよう。
・販売員というのは、売主や施工会社とは別の、販売専門の会社のプロたちであることも多い。完全歩合給の営業のプロになると、1件契約をとりつけて、ギャラが子宮される仕組みになっている。だから、売ろうと必死になるあまり、ムリな資金計画を提示したり、急がせたり、「こうもできる」「ああもできる」と調べもしないで、いい話ばかりする販売員もいる。
こちらも。営業トークにのせられないように。
幻想で買い物をしないように。
●その他の工夫
・「静謐」という単語が使われていると、5000万円以上の物件 チラシの紙が厚くて大きいだけで、高級だと感じるよう頭にインプットされている。
・総戸数50以下といった中小規模のマンションは、チラシを配るエリアを最初からかなり限定しているのだ。それこそ小学校の学区内で、効率的かつ集中的にお客様を獲得しようとする。そのため、住まいが限定エリアから外れていると、ぴっちりの物件があるのに、チラシを目にすることなく終わってしまうこともある。
・『週刊ダイヤモンド』は、年に1~2回程度、新築マンションの性能・品質ランキングを誌上で発表する。
・収納に困る一番のモノが洋服だった。処分できないものは「高かったのに、着てみたらなんだか合わなくて、着ないままになっている服」と「太っちゃって着られない。やせれば着られるはずの服」だ。
・「持っていってもいいよ箱」
これを読んで、
自分もまず、服を捨てようと、思った。