子どもの知力を伸ばす300の知恵

七田式は、シュタイナーやモンテッソーリとは対極にあるという見方もされるようだが、対極というよりは、補完するものと位置づけて読むのがよさそう。むしろ重なる部分もたくさんある。
確かに、ここに書かれている考えに沿わない子どもを否定するというような、バイブルのような読み方は危険であろう。ひとつの方向性として、その概念の部分をとらえるべき。また、不安や思い込みの除去、偏った考えの修正(アンチテーゼとして)に使うのがよいだろうと思う。
とくに、後半の300の知恵に書かれている短い内容は、アイデア集といった感じ。このなかで自分と自分の子に活用できれものを拾えばよいのだ。


以下拾ったところ。

●本の読みきかせ
・成功者の伝記のイメージ
・寝入りばなに本を読む時は、目をつぶって聞くお約束にし…
・本を読む間テープにとっておいて、忙しいときは代わりにテープで時間活用
●しつけ
・母「愛」の対象 / 父「敬」の対象
・泣くことで抑止神経が働き、自分を抑えることを学ぶ=時には泣かせることも大切
・わらべわざ(子どもが成長の過程で自然にする行動、物を投げる、引き出しをあけて中のものをぶちまけるなど)はきつく叱らない。
・一歳児 : この時期にはよく物を投げます。これを叱ると子どもが落ち着かず、反抗的に育ってしまいます。むしろいろいろ与えて、十分投げさせてあげると、投げることが楽しい遊びになり、早く卒業することができます。成長の一過程なので、叱らず、やさしく受け止めてください。
・子どもが夜八時すぎに寝入った頃、成長ホルモンの分泌が始まります。その時間を眠らせずに毎晩過ごすと、体内リズムが狂って、成長に歪みが出てくるのでよくありません。
・子どもを頼む人には以下を頼む
 1. テレビを見せないこと
 2. 絵本をたくさん読んでもらうこと
 3. オモチャでお遊びの相手をしてもらうこと
 4. 散歩に毎日欠かさず連れ出してもらうこと
 5. 厚着をさせないこと
 6. おやつを与えないで育ててほしい
・食事の時のテーブルのしつけは、最初は「テーブルの周りを歩きながら食べたい時」と受けとめて、そのように応じてくだされば問題ないのです。それをいけないこと、しつけないといけないことと難しく考えてしまうためにしつけが難しくなります。すぐにおとなしく座って食べることができる時期がくるものなので、大目に見てあげてください。
●食育関係
・落ち着きがない→糖分が多いおやつ(アイスクリーム・チョコレート・お菓子・ジュース)をやめる
・肉食、乳製品、加工品を食べさせていると、子どもが闘争的になり、反抗的になり、知的能力も落ち…
・レバーは解毒器官で、体中で一番汚染物質が集まっているので危険です。レバーを食べさせたあと子どもはよく発熱します。
●遊び
・幼児は別の人間になる想像遊びをよくします。これは異常なことではないので心配ありません。天才は幼児期によく想像遊びをするのが特徴と言われます。
・性格形成は二歳児の後半に主になされ、この時期ほど創造性を育てるのに大切な時期はありません。子どもの創造性を伸ばすには、子どもが作ったものを喜んであげることが一番です。
●社会性
・三歳児 : この時期はまだまだ親との遊びが必要で、一人遊びや他の子どもとはうまく遊べないことを知っておいてください。
・1~2歳 : この頃、意地悪な子ども達と遊ばせて、始終被害を受けさせるのはあまりよいことではありません。親がきちんて保護してやる必要があり、仲良く遊んでくれる少し年上の子と遊ばせるのがいいのです。意地の悪い子は近づけないようにしてください。意地悪な子ども達と無理に付き合わせて、意地悪ばかりされ、心を傷つけられることをむしろ避けるほうがいいのです。そのために小学校に入学した時、同年の子ども達と遊べないということはありません。二歳はギャングエイジなのです。四歳、五歳になるとみんな仲良く遊べるように変わってくるものです。
・初めは一人二人と遊ばせる
集団遊びが大切ですが、急にみんなと遊べと言われても、中に入っていけないものです。まだ無理に遊ばせようとせず、集団を横目に見ながら、そばでママと二人で遊んでいてくださればよろしいです。やがて、時期が来て、皆の中に入れるようになります。
・子ども同士のけんかは仕方ありません。しかし、子どものけんかに口出しするなというのは、子ども達に考える働きのできた入学後の話です。今、意地悪され続けると、友達を恐れるようになり、みんなとうまく遊べない、いじめられっ子の性格ができ上がってしまいます。親の保護がまだまだ必要な時期です。やさしく遊んでくれる友達と遊ばせてください。
●文字と数
・絵本や新聞のなかで教えた文字を探させる。「『の』はどこにあるかな」と聞くと「ここにある、ここにもある」と言って喜んで見つけてくれます。
・子どものそろばんを買ってきて、毎日一回数を教えてください。10,8,7,と逆に数えたり、2,4,6,と2つとびに数えたり、5,10,15,と5とびに数えさせたりさせてみましょう
・割り算は、九九を言いながら、答えをさがす操作

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