sweet weather for love
唯川恵は、女性心理の勉強の為に、たまに読む。
でも、私が年をとったからだろうか、
今回は、彼女の書く世界・彼女の言葉が、遠いものに感じた。
おそらく、結婚をせず、子の親になっていないからなんだろうと思う。
決して、彼女の感じ方を理解できないわけではないのだけど、
でも、共感ができない。
この人の恋愛観は、30代で時間がとまってしまったのだろうか。
煮えきらず、堂々めぐりをしているような感じがする。
べつに、全てを割り切る必要はないのだけど。
少しキツい言葉を使えば、
深みを感じないというのだろうか。
人は、経験したものしか見えない。
傍から見ているのと、自分の目でみるのとでは、ぜんぜん違う。
ま、それこそが
彼女の良さでもあるのかも知れないなとも、思う。
こんな辛辣なことを書きながら
次のような、言葉たちに、目が留まったのも
また事実。
30代の恋愛は難しい。「もう私なんか」という劣等感と「まだ私だって」という自尊心が複雑に交差している。
その上、相手に「えっ、俺に気があるのか」なんて見透かされてしまうのも死ぬほど恥ずかしい。
なるほど、そういうものなんだなと、思った。
仕事の世界ではツンとしている女性たち。
確かに彼女たちの中には、どこか焦りのようなものを感じる人も、少なくない。
それを かわいいな と思えるのは、
年をとったからかな。
恋愛には筋力が必要である。
想像したり考えたり、本を読んだり映画を見たり…。
自分にいろいろな刺激を与えると、それが恋愛の筋力になる。
感受性を磨き、いつでも恋愛できるコンディションを整えておくこと。
「したい」と思ってするのではなく
「したくない、したくない」
と思っていてもしてしまうのが、恋愛
セックスをする、しないは通過点。
セックスが重要な位置をしめなくなってからのほうが、
男と女はずっと長い。
浮気にもいろいろあって、ちょっと飲みにいく程度から、いくところまでいってしまうまであるけれど、ま、別にそれはどっちでもいい。それで彼の良さを再認識することもあるだろうし、もしかしたら新たな恋愛に走ることになるかもしれない。それも仕方ない。それが恋というものだから。
相手の長所だと思ったところが
嫌いになったら、恋はおしまい。
結婚して6年、恋から離れて久しい自分としては、
三歳の娘が、小さな恋人。
相手の長所が嫌いになったら..というのはよくわかる。
夫婦でそうなったら、厳しいのだろう。
大恋愛の末、めでたく結婚した女性からこんなことを聞いたことがある。
「結婚すると、いままで「してあげていた」ことが、みんな当たり前になって「しなくてはならないこと」になってしまうのよ。彼のほうも「してもらて当然」って顔をしてる。やっぱり違うでしょう、それって」
夫が「料理が出てきて当たり前」だと思うことを寂しく思う妻がいる。
でも男の立場ではやはり、似たようなことを思っているのだ。
男にとって、「毎日同じ家に帰ること」というのは、
妻が夫に「毎日食事をつくること」と似た意味を持っているのだから。
恋愛とは関係ないけれど
書いていると、こうである自分と、こうでありたい自分との境目が曖昧になってしまう。どこかで、書くことそのものに惑わされる自分がいる。
というところ、ドキっとした。
確かに、ブログやSNSなどの世界での自分
ネット上でのビジネスパーソンとしての自分のイメージは、
「こうでありたい自分」だったりもする。
でも、それでいいのだとも、思っている。