親力365日!

<伸びる子>の土台をつくる毎日の習慣

小学生以降の子を持つ親向けかな。
前作二つを読んでいたので、続きが気になっていた。
この歳になって、というべきか、今頃 というべきか、
自分の鉛筆の持ち方が正しかったことを確認できた。
誰に言われたのかはもう忘れたけど、
その昔、中指の位置がおかしいと指摘されたことがあったのだ。
無視はしていたけど、少しだけ気になっていた。
でも、おかしいのは、指摘したその人だったのだ。
間違った持ち方に矯正されなくてよかった。

●健康

・足に合わない靴を履き続けることで、体全体に影響を及ぼします。土台の部分に問題があると、それが膝や骨盤や腰にも負担をかけます。それで、膝が痛くなったり腰が痛くなったりします。さらには、その上にある背骨、肩、頭にまで影響を及ぼします。それで、肩こり、歯痛、頭痛を引き起こします。
・ひもやマジックテープの靴で、しっかり締めないでブカブカにして履いている子もときどきいます。これはかえってまずいので、気をつけなくてはなりません。
・太陽の光を浴びすぎることは避けなければなりません。オゾン層の破壊により紫外線B波の量が増えていると言われているからです。着る物を工夫したり、場合によってはクリームなどを使ったりして、肌を守る必要があります。現代では、このようなことに無頓着すぎてはいけません。子供は紫外線の影響を大人より受けやすいと言われていますから、なおさらです。

靴のマジック、注意してみてあげなきゃと思った。
一人で履けることも大切だけど、合った靴を履くこともとても大切。
自立のことばかり考えて健康を崩したら片手落ちだ。
それと、妻の肩こりも、もしかして靴、関係あるかも知れない。

●食事

・そもそも、「好き嫌いしないで残さず食べさせる」ということの中には、2つの要素があるのです。でも、それがよく理解されてきませんでした。つまり、「好き嫌いをなくす」という質的なものと、「残さず食べる」という量的なものです。この2つは本来別々のものなのですが、混同されてきたところに大きな問題があるのです。・このうち、「好き嫌いをなくす」ということは、とても大切な指導です。でも、「残さず食べる」ということは、指導の対象としては大きな問題があるのです。どれだけの量を食べるかということは、極めてプライベートな問題です。体の大きさや胃袋の大きさによっても大きく違ってきます。また、体は大きいけど食は細いという人もいます。また、その日の体調や精神状態によっても違ってきます。そのときどきでどれだけ食べられるかなどということは、他人には分かるはずがないのです。もっとはっきり言えば、本人でさえ本当はよく分かっていないのです。
・ですから、「あなたの分はこれだけです。全部食べなさい」というのは、間違いです。「残すともったいないから食べなさい」というのも、間違いです。「食べたくても食べられない人もいるんだから、残さず食べなさい」というのも、間違いです。これらは、全て本末転倒です。そもそも、食べるという行為は、心身の健康を維持するために行うのです。人間の活力を生み出し、創造的な生を全うするために行うのです。人間のために食べ物があるのであって、食べ物のために人間があるのではありません。
・この点で大人にできるのは、間食のしすぎに気を付けさせるとか、適度な運動をさせるとか、食欲をそそる調理の工夫をするなどのことしかありません。それ以上のことはやってはいけないのです。もう体が受け付けないという子に無理矢理食べさせるなどということは、決してやってはいけないことなのです。
・好き嫌いをなくすあの手この手
1.授業で説明する
緑黄色野菜を食べないとどうなるか、カルシウムが不足するとどうなるか、栄養が偏るとどうなるかなどということを、授業で扱うのです。図や表を使って説明したり、写真や映像を見せたりします。実際に栄養士さんに話してもらったり、またはその映像を見せたりします。食物繊維が不足した結果便秘になり、大腸に老廃物が溜まった様子などをレントゲン写真で見せたこともあります。これは効果抜群でした。しばらくの間、子供たちは給食の野菜を全く残しませんでした。
2.自分で育てさせる
3.自分で料理を作らせる、一緒に作る

この部分、激しく共感した。感動した。
とくに「人間のために食べ物があるのであって、食べ物のために人間があるのではありません」のところ。
自分は、好き嫌いについては、全くしない子供だった。
家でも学校でも、嫌いだという理由で残すとか人にあげるなんて、したこともない。
でも小学生の時、(とくに男子は)お代わりを強制されるような空気、
食べきれない量を強要される空気があって、いやでいやでたまらなかった。
実際に一度、無理に口に詰め込もうとして、もどしてしまったこともある。
給食の時間に、吐いてしまったのだ。
そして、給食が苦痛で登校拒否に近い状態になったこともあった。
だからこの部分、とても共感するのだ。
それなのに…
自分の子に同じ過ちをくりかえしそうになったことがあり、
とても反省したことも、ある。
おかしいと思いながら、正しいとされている常識に流されてしまっていたのだ。
量についての常識に対して、
こんな風に正面から論理的に批判してくれて、すっきりした。
著者に感謝だ。

●排便習慣

・昼食後に便意を催す子たちは、午後の時間の過ごし方がいつもと違う場合、苦労するようです。例えば、社会見学でいつもより帰るのが遅くなるときに、見学施設やバスの中で便意を催す子もいます。または、休日にみんなでどこかに出かけた場合、いつものようにはトイレに行けません。先延ばししているうちに、お腹が痛くなってしまうこともあります。いちばんよいのは、朝食後に毎朝きちんとすることです。
・快便習慣
1.朝起き抜けに、コップ2杯ほどのミネラルウォーターを飲む
2.横隔膜と腹筋を鍛える
3.お腹をマッサージする
4.大腸の収縮が弱い弛緩性便秘→あらゆる食物繊維が有効
5.ストレスによるけいれん性便秘→不溶性の食物繊維は逆効果になることがある。ストレスを取り除くことが大切。朝ごはんをしっかり食べることと朝ご飯のあとトイレタイムを作ること
6.夜寝る前に、牛乳を飲む
7.快便のためのツボ
 合谷(人差し指と親指の骨が分かれる付け根)大変効果的
 天枢(おへその両側、指三本分外側のところ)
8.便秘にきくアーサナ コブラ、片足立ち、ねじり、鋤、弓、バッタ、前屈

子どもが小学校に上がるまでには、朝すっきりできるように、工夫してあげなきや。
正しい腸の活動としては、むしろ朝だけでなく何回も排便していい。
確かに自分も、子どもが生まれて早寝早起きになり、三食食べるようになってから、
快便になった。朝出ないというのは、おかしいんだ。

●人間関係

・必ず親が頭に入れておくべきことがあります。それは、その子の話は全てその子の立場での言い分であり、相手には相手の言い分があるということです。当たり前のことですが、これを忘れてしまう親は、けっこう多いのです。というより、はっきり言って、かなり多いのが現実です。頭では分かっていても、いざ、かわいい我が子が切々と訴えるように話すのを聞いていると、どうしても客観的に判断することができなくなってしまうようです。普段はとても冷静な人が、いざ、我が子のことになると豹変してしまうということもあります。それが親といえば親なのですが、判断を誤ると、結局は我が子のためになりません。
・本人の言い分を聞いた後で、「相手の○○さんはどう思っていると思う?」とか「自分の方にはいけないことはなかったかな?」などと聞いてみるといいと思います。ひととおり自分の主張を出し終わり、それを受容的に聞いてもらった後なら、けっこう素直かつ冷静に自分自身を振り返ることができるようになるものです。そうすると、さっきは言わなかったことを言い出すこともよくあります。例えば、自分のよくなかった点についてなどです。
・大人に管理されない子供たちだけの時間の中で、子供たちはたくさんのことを学んでいたと思います。例えば、ルールや決まりの作り方などです。そして、人間関係の作り方、自己主張の仕方、相手の主張の取り入れ方、調整や妥協の仕方などです。または、けんかの仕方、仲直りの仕方などです。今の子供たちに決定的に足りないのが、こうった時間です。

子ども同士のコミュニティの中で、ひとつの、こころの生態系ができる。
大人が介入すれば、その、こころの生態系が破壊されてしまう場合も、ある。
西洋医学的な外科治療マインドで「問題」を追求・分析・治療しようとせずに、
もっとホーリスティックに、人間関係のトラブルとつきあっていきたい。
そして、できればそれは「未病」の段階で確認できるのが、好ましい。

●叱ること・叱りすぎること・叱ってはいけないこと

・「本当の厳しさ」とは、ルールを明確にし、確実に実行すること
・子供が何か人間的に許されないことをしたとか、してはいけないことをしたとか、そういうときは、怒ったり叱ったりすることも必要かもしれません。でも、勉強ができないとか、何かができないとかを理由に怒ったり叱ったりしてはいけないのです。これは子育ての鉄則の一つです。皆さんも、何か苦手なことで怒られたり叱られたりしたらどうですか?とても嫌な気持ちがすると思います。それは、体の小さい子に、体が小さいといって怒ったり叱ったりするのと同じです。走るのが遅い子に、遅いといって怒ったり叱ったりするのと同じです。それは、とても非道で失礼なことなのです。
・子供の短所を見つけたとき、大人はすぐそれを直接的に指摘してしまいがちです。これは、教育的配慮のまったくない、ただの自己満足です。ほとんどの場合、これは逆効果です。それがマイナスの暗示になってしまうことも多いのです。
・先生からの暗示にも気をつける必要があります。というのも、なんとか声を大きくしてやろうという気持ちから、「声を大きくしましょうね」と言い続ける先生がいるかもしれないからです。それも逆効果になりやすいので、避けなければなりません。そのためには、担任の先生に、声が小さいことをその子の「注目ポイント」にされないようにすることが大切です。その子のいいところを伝えてやって、「注目ポイント」がそちらにいくようにするといいでしょう。
・大人が常に心がけなければならないことがあります。それは、子供を受け入れる温かい受容的な態度です。つまり、子供が正直になんでも言えるようにしてやることです。つまり、子供が嘘をつかなくてもいいようにしてやることです。これはとても大切です。これがなければ、いくら正直の大切さを説いても無駄です。大人があまりにも厳しかったり、受容的でなかったりすると、子供はどうしても嘘をつくようになります。自分を守りたいという気持ちがどうしても優先され、嘘をついてしまうのです。
・嘘をつくということには一種の習慣性があるようです。やむをえず嘘をついているうちに、嘘をつくことに抵抗がなくなっていきます。そして、ほんの少しのことでも嘘をついて切り抜けるようになっていきます。ですから、まずもって、子供が嘘をつかなくてもいいようにしてやることがいちばん大切なのです。
・もし子供の嘘を見つけたとしても、あまり重大に考えすぎないことも必要です。子供の嘘に気づくことは、親にとってかなりショックなことです。誰でも、我が子は純粋で正直だと信じていたいからです。それで、往々にして、感情的な叱り方をしてしまいます。ショックが大きい分言葉がきつくなってしまい、ときには子供の人格を否定するようなことを言ってしまうこともあります。このような人格を否定する言い方をしてしまうと、子供の心を深く傷つけることになります。そして、子供は親の愛情を疑うようになります。嘘を言うのを直すどころではありません。
・大切なのは、その「事柄」を注意して、その「人柄」へ言及しないということです。これは絶対に守るべき鉄則です。

感情的に叱るという、自己満足、エゴを排除する。
そして、マイナスの暗示をしないように気をつける。
ルールを明確にして確実に実行する という部分は自分もできていたつもりだけど、
ただし、実はそれだけでは、足りない。
絶対的な受容の態度を崩さないためには、
「信頼関係が崩れるような最期通告をしない」
「脅迫的な強制をしない」
という二つも、大切だと思う。
そこの部分を間違えて、反省したことが、ある。

●元気と心の安定

・元気があるとき、人は大きな声を出すことができます。元気がないとき、人は小さな声しか出せません。そういうときは、大きな声を出すことでだんだん元気が出てくるのです。
・絵を描くのもこのようなカタルシスの一つです。絵には、喜び、怒り、恐れ、悲しみなどの心の奥のものが、自然に表現されます。ピカソやゴッホは、絵を描くことでかろうじて精神の安定を保っていたといいます。
・子供がいろいろながらくたをためこまないようにしてやってください。泣きたいときにはせいぜい泣かせてやってください。
・一年に一度、子供ががんばった映像を見る日を決めておく

逆にいえば、子どもが元気がないとか、
すぐに怒るとか、何か感情的に波立っている場合には、
敏感にその背景に思いをめぐらせてやる配慮も大切。
そして、その背景に直接介入するのではなく、受け止めてあげる。
そんな親でありたい。

●物に名前を書くことの深い意味

・それは、自分の物と他人の物の区別を付ける意識を育てるということです。物をその子の管理能力以上に、不必要に買い与えることを控えましょう。自分の物に名前を書くこととで、どれが自分の物かはっきりさせてやりましょう。そして、自分の物と他人の物の区別を付ける意識を育ててやりましょう。それによって、物を大切にする気持ちを育ててやりましょう。
・その家では、入学を前にしたある日曜日に、一家全員で、新一年生になるA男君の入学用品に名前を書いたそうです。それは、その一家にとって掛け替えのない時間だったはずです。その温かい雰囲気の中で、A男君の心は入学への夢を膨らませていたはずです。そして、A男君はみんなで名前を書いたそれらの物を大切に思ったはずです。

これは、自分もやろうと思った。
ママ任せにしておくのも、もったいないな。

●勉強と自信

・鉛筆の持ち方
根本的な矯正を要する段階の中でいちばん多い「中指を人差し指と一緒に揃えて鉛筆の上に乗せてしまっている子」は、クレヨンを持ち始めたときにまずこのように持ってしまった可能性が高いと思います。私は、まずクレヨンの持ち方から指導するとよいと思います。正しい鉛筆の持ち方でクレヨンを持たせるのです。この持ち方でクレヨンを持っても、十分な力で描くことができます。
・子供が何かに挑戦しようとしたら、それが勉強や仕事になる前に楽しませてやろう
・人は、全く知らないことより少しは知っていることを勉強するほうが楽しい
・人は周りと比べて自分が遅れていると感じたとき、苦手意識を持つ
・親が宅配便配達の人に「ありがとう」という家なら、子供もそうなる
・結果を天に任せると、努力が純粋な楽しみになる。
・「教育しよう」と構えず、子供と過ごせる今とい時を楽しむ気持ちで

自分は、小さいころから自信がつくような環境に、自然におかれていた。
歳のの離れた二人の兄がいたから、学校の勉強は自然に、慣れ親しんでいたし、
周りと比べて、遅れていると感じるどころか、常に進んでいたから。
この点、兄たちに感謝しなくてはいけないと、思う。

●その他

・現代医学は、ビタミンCはどれほどとっても副作用はないと最近まで言っておいて、近頃はビタミンCもとりすぎると副作用があると言いだしているではありませんか。
・左利きの有名人 レオナルド・ダビンチ、ミケランジェロ、ニュートン、アインシュタイン、ビル・ゲイツ、坂本龍一、千住真理子…
・自動改札は左手で切符を入れにくい/がま口の留めの構造は、右利き用になっている/洋服の胸ポケットが左にしかないことがある/ズボンの尻ポケットが右にしかないことがある/カメラのシャッターは、右手でしか押せない/自動販売機のお金を入れる位置も、右手用になっている。
・ゴーグルをお風呂場に用意しておくと、練習がしやすくなる。
・実際に水に入る前に、畳の上やプールサイドで練習しておく 陸上でできないことは、水の中でも絶対にできない
・家の中にすてきな絵を一枚かけておくと、絵が上手になる

ビタミンCの副作用の話は、これを読んではじめて知った。
確かに、尿になって出るから副作用はないと、ずっと思っていたから。
ネットで調べると、確かに過剰摂取による副作用の話もでている。
気をつけよう。
知識がアップデートされた。

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